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52ヘルツのクジラたち の商品レビュー

4.3

1219件のお客様レビュー

  1. 5つ

    524

  2. 4つ

    455

  3. 3つ

    144

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    7

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2023/06/15

普通のクジラより周波数の高い52ヘルツで鳴くクジラは、他に声が届かない孤独なクジラ。 家庭内の虐待は家族が見て見ぬふりをすることで、声を上げてもその声が他に届かず、本人は声を上げることを諦め、人生も諦めてしまう。 運良くそこから脱出しても、また同じように虐待する人間を引き寄せ負の...

普通のクジラより周波数の高い52ヘルツで鳴くクジラは、他に声が届かない孤独なクジラ。 家庭内の虐待は家族が見て見ぬふりをすることで、声を上げてもその声が他に届かず、本人は声を上げることを諦め、人生も諦めてしまう。 運良くそこから脱出しても、また同じように虐待する人間を引き寄せ負の連鎖に陥りがちだ。 ただ、諦めず声をあげて助けを求めれば、いつか声が聞こえる人が出てきて、助けてくれるから、諦めるな!というメッセージがあり、最後は救われる。 閉じた世界での虐待の描写は胸が苦しい。 本当に助けてくれる人と、一瞬優しく魅力的な自己愛性人格障害の捕食者の見分け方は?早めに見分ける方法は?

Posted byブクログ

2023/06/14

先が気になる本でいっきに読んでしまった。52へルツのくじらは周波数が高く声が周りに届かない最も孤独なクジラと呼ばれている。貴瑚も虐待を受けても声が届かずにいたが、アンさんと親友との出会いで少しずつ変わっていく。あることをきっかけに海辺の田舎に一人住むがそこで出会った自分と似た境遇...

先が気になる本でいっきに読んでしまった。52へルツのくじらは周波数が高く声が周りに届かない最も孤独なクジラと呼ばれている。貴瑚も虐待を受けても声が届かずにいたが、アンさんと親友との出会いで少しずつ変わっていく。あることをきっかけに海辺の田舎に一人住むがそこで出会った自分と似た境遇の少年。二人が出会いお互いが変わっていく。

Posted byブクログ

2023/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろくて一気に読めるけど、正直、前評判が良すぎて、期待したほどではなかった。 タイトルのせいもあるけど、辻村深月さんの「凍りのくじら」と、凪良ゆうさんの「流浪の月」を足して2で割って、読みやすいように軽めにした感じ。 虐待、モラハラDV彼氏、ネグレクト、、この辺は共通してる。これにヤングケアラー、性的マイノリティの要素なんかが加わってる。(流浪の月は性的マイノリティとはちょっと違うということにして。) ただ、他の2作よりは主人公にパワーと、本来の明るさみたいなのを感じて、思っていたより重くはない。 刺さる人にはぶっ刺さってキツいかもしれないけど、個人的にはキレイにまとまってるから安心して読めた。 ・美晴がなんでここまでキナコに尽くすのか ・キナコはなんでこんなにモテるのか(幸薄い守ってあげたい系女子?) ・アンさんの過去 ・主税のその後 この辺がもう少し読みたい! 最後のキナコは愛のことを思って、前向きな姿勢になる。でも、それまでのキナコは、私辛いんです〜こんなことがあってかわいそうなんです〜誰か助けてください〜と、自分では状況の打開策を考えず、人の助けを待っている「弱い」女に見えて、ちょっと嫌。 自分の足で、キナコに助けを求め、自分の足で逃げてきたムシのほうがよっぽど強くて逞しい。

Posted byブクログ

2023/06/14

心がぞわぞわした 胸がぎゅっーってなる本 アンさんがなんでキナコにアタックしないのか途中謎だったけどそうゆうことだったのね

Posted byブクログ

2023/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不幸要素が全部盛りという印象を受けた。なぜこの物語を堪能できなかったのか考えている。畳み掛ける不幸要素を大団円に向けてオセロのようにひっくり返していく原動力を「ご都合主義」と感じたらもう駄目だ。素晴らしく理解があり寄り添ってくれる友人(とその彼氏)と、存在が悲しくて自己犠牲が過ぎる友人がいて、それでも金持ち暴力男にあっさり惹かれる安易さも情けなさも重さも、「虐待されていたから」「自己評価が低いから」という感じで押し切られて受け止められない。虐待ダメ絶対。差別ダメ絶対。でもこの物語では自分には刺さらなかった。本屋大賞か…。

Posted byブクログ

2023/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通のクジラの声の高さは10から39ヘルツ。52ヘルツのクジラの声は高すぎて普通のクジラの群れには聞こえない。自らが52ヘルツの境遇であった主人公のキナコが支えてくれる仲間クジラの存在をしり別の52ヘルツを助けようとする。全体のピッチは重苦しいが最後に少し光が見える。

Posted byブクログ

2023/06/14

52ヘルツのクジラの声は他のどのクジラにも聞こえない。 そんな52ヘルツのクジラの声のように誰にも届かない苦しさを抱えたキコが母親から虐待される少年と出会う。 苦しいけど優しい話で数時間で読めた。アンさんから引き継いだキコの思いがどんどん繋がっていって救われる人がいたらいいなと...

52ヘルツのクジラの声は他のどのクジラにも聞こえない。 そんな52ヘルツのクジラの声のように誰にも届かない苦しさを抱えたキコが母親から虐待される少年と出会う。 苦しいけど優しい話で数時間で読めた。アンさんから引き継いだキコの思いがどんどん繋がっていって救われる人がいたらいいなと思った。

Posted byブクログ

2023/06/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

辛い経験を持った人達こそロマンチックで自然な美に気づくしそれを信じられるんだな〜と感じた。誰にも届かない声を上げるクジラがいる、それを聞いて何かを感じたキナコもそうだけど愛の感受性に涙が出そうになった。汚い言葉をあびせられ暴力を振るわれる毎日でも、その純粋な心はまだ失われていないんだ… あと、アンさんの最期、お母さんが頑なに女性であることにこだわっていたのも酷だった。自分の性の乖離に向き合いながらキナコを想い、自分ではこれ以上助けられないと悟るアンさんのラストがあまりにも残酷で報いのないものだった。彼自身は満足していたらしいが、それはあまりにも自分を抑え込みすぎでは無いか、"救われる側"になって欲しかった…

Posted byブクログ

2023/06/13

心がぐわっとなるくらい、正直読むのが辛いところもあったけど、誰かのために動ける姿に感動。涙がポロポロでた。今日も誰かの声が誰かに届きますように。

Posted byブクログ

2023/06/13

すごく納得のいくタイトルだった。少年の名前にこんなにも切なくなるなんて…。主人公はつらい過去がありながらもとても逞しく美しかった。救いのある求めていたラスト!!!!映画化されたら観てみたいけどこの本の世界観が本当に素敵。

Posted byブクログ