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52ヘルツのクジラたち の商品レビュー

4.3

1024件のお客様レビュー

  1. 5つ

    443

  2. 4つ

    380

  3. 3つ

    119

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    7

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2024/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰かに共感しながら読みたい私にとっては、共感できる登場人物が見つけられず、物語の奥の方まで入り込めなかった感じ。 友達のために仕事を辞めてくる友達が1番違和感だったかも。 26歳無職が、示談金も結局もらわないで、引っ越し代とか、家の修繕費とかどうしたのか。悠々自適に暮らしてたけど、もっとお金への焦りとか孤独感とか描写があってもいい気がした。 あとは52への対応が、気になった。52にアレルギーがあったりしたらどうしてたの?アイスとかほいほい食べさせてたけど……ちょっと私の考えすぎ?

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2024/06/10

初の町田そのこさん! めっちゃ読みやすかった。登場人物のキャラの描写が素晴らしくて全ての人が身近に感じられた。 時代が変わっても普遍なものがこの一冊に詰め込まれていた。 人は人の役に立つことで生かされている。 虐待という世界を知ることで見えてくる愛について深く考えさせられ、涙せ...

初の町田そのこさん! めっちゃ読みやすかった。登場人物のキャラの描写が素晴らしくて全ての人が身近に感じられた。 時代が変わっても普遍なものがこの一冊に詰め込まれていた。 人は人の役に立つことで生かされている。 虐待という世界を知ることで見えてくる愛について深く考えさせられ、涙せずにはいられなかった。 人間の心理を突いている素晴らしい作品でした。 子供を守れる大人でありたい。

Posted byブクログ

2024/06/10
  • ネタバレ

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読み始めた時、「ムシ」がどう成長していくのかに焦点を当てていたが、気づいたら登場人物全ての人生それぞれを噛み砕いて理解を進めていた。 一番衝撃であったのは、「アンさん」がトランスジェンダーであったこと、それを認めない母親に罪悪感を抱いていたこと、であった。人に対して優しい人にはなんらかの過去があるのだなと改めて悲しくなった。 人々がそれぞれ抱える障壁は、その人にしかわからない辛さがある。それを理解しようとするのが正解ではないが、もしそのような人が近くに現れたならば寄り添ってあげようと思う。

Posted byブクログ

2024/06/09

優しいエンディングではあるけど、やっぱり辛い物語だった。子を愛さない親って現実にもいるのだ、悲しい。 自分も、誰かの52ヘルツの声を聞ける人でいたい。

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2024/06/09

行きづらい人ってたくさんいて、周りが頼れないみたいなことすごい共感した。自分も助けたいけど助けれない体験がすごいあるからそれと重ねてしまった。 あんさん、。まさかの女の人。同性愛者。びっくりした

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2024/06/08

子どもを大切にできない大人たちに怒りと悲しみでいっぱいになって、みんなが幸せに生きられたらいいのになあと思った、、 世界中にたくさんいるであろう52ヘルツのくじらたちに助けを差し伸べてくれる人が現れますように

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2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんな声もどこかで聞いてくれる人がいるはず 一人だとしても独りではない 心温まる結末だが、2人を苦しめるひどく悲しい出来事の連続に、序盤は読んでいて辛かった。 美晴や村中といった優しい仲間の支えもあり、2人は少しずつ自分らしさを取り戻せて、最後はハッピーエンドのように映ったが、、とにかく辛い小説だった。 姿を現してくれたクジラはアンさんだったのかなあ…

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2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

当方、離婚を経験し子供と2人で暮らしているシングルマザーです。 暴力、ネグレクト、セクシャルマイノリティ、大切な人の死…心が沈みそうになる重いテーマが多々散りばめられていますが、何より心を抉られたのがキナコ→母親への思いでした。つらい仕打ちを受け続けていても、母親にみていてもらいたい、愛されたいという気持ちを抱えているキナコを思うと…我が子へこんな思いはさせまいと心の中で固く誓いながら読み進めました。 読了後は、キナコは、、イトシは、、どうなっていったんだろうと想いを馳せてしまいました。 個人的には村中の不器用さが大好きで(笑)彼の想いが成就したのかも気になるところです(笑) 内容にも文体にも惹き込まれて一気読みした作品です、出会えてよかった!

Posted byブクログ

2024/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

52ヘルツのクジラって、実はたくさんいると思いました。誰かに届いてほしくて暗い海で歌い続けるクジラ。私もすぐ近くにいても気付かず通りすぎているのかも。登場人物たちの壮絶な過去は苦しかったけれど、優しい人たちに助けられ、最後は綺麗に終わって良かったです。キナコと52が自分を見失わずに生きていけるよう祈っています。

Posted byブクログ

2024/06/04
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全体的にすっきりとまとまっていて読みやすい本だった。読者自身も主人公・貴瑚の過去について曖昧にしかわからないまま物語が進むことで「届けられない52ヘルツの声」というものを実感させられた。「ムシ」改めて52と出会い、彼のために行動し、52ヘルツのクジラではなくなっていく過程が、物語の構成の中盤の過去に触れるという部分でとても綺麗に描かれていて引き込まれた。52がただただ健気で可愛くて、読みながらずっと「幸せになってほしい、笑ってほしい」と思っていたので、最後彼が笑って自分の愛という名前を受け入れられたことが本当に嬉しかった。わたしも魂の番に出会えたらいいなぁ。

Posted byブクログ