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夜空に浮かぶ欠けた月たち の商品レビュー

4

222件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

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  3. 3つ

    50

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2023/10/21

いい話だった。 これが別の誰かの作品なら星5つだったろう。が、私がこの作家「窪美澄」に求めるのはこれじゃない。だから、星4つの評価。 どの話も「いいなあ」と思った。ひとつ選ぶなら「ゆりかご」かな。十人中九人はそれを選ぶだろうな。 何にしても「これぞ窪美澄」という小説をもう一度...

いい話だった。 これが別の誰かの作品なら星5つだったろう。が、私がこの作家「窪美澄」に求めるのはこれじゃない。だから、星4つの評価。 どの話も「いいなあ」と思った。ひとつ選ぶなら「ゆりかご」かな。十人中九人はそれを選ぶだろうな。 何にしても「これぞ窪美澄」という小説をもう一度読んでみたい。

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2023/10/20

うーん、優しい良い話ではあるんだけど、何か予定調和過ぎて、私には特に刺さらず。これ以上読む気にならず2話でリタイア。

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2023/10/18

自分もメンタルが弱っていたため、響きました。 みんな少し欠けているのだ、 欠けた部分を補えば良いのだ、 そう思えばラクになれました。

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2023/10/16

心が弱った経験のある人は、将来きっと強く優しい人になれる。自分もそんな時期、支えてもらった。誰かが弱っていたら、そっと寄り添える人になれるといいな。こんなクリニックがあったらいいなー。

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2023/10/15

純喫茶と心療内科の心の通う癒しの物語。すべてが心療内科に関わる人間模様で構成されているので、読んでいて辛くもなるが、避難場所って誰にとっても必要で、そこに豊かなコーヒーの香りと人の温かみがあれば、やっぱりいいよねって思った。

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2024/11/09

 東京郊外のとある町を舞台にしたヒューマンドラマ。中心になるのは、住宅街の目立たない心療内科と駅近くの通りにある古い喫茶店。  そこは、真面目で優しく繊細であるがゆえに心がくたくたに疲れてしまった人たちをゆったり優しく迎えてくれる場所だ。  支える人、支えられる人が紡ぐ物語。  ...

 東京郊外のとある町を舞台にしたヒューマンドラマ。中心になるのは、住宅街の目立たない心療内科と駅近くの通りにある古い喫茶店。  そこは、真面目で優しく繊細であるがゆえに心がくたくたに疲れてしまった人たちをゆったり優しく迎えてくれる場所だ。  支える人、支えられる人が紡ぐ物語。           ◇  地方から大学進学のため上京した澪。母子家庭なので仕送り額は最低限だ。だから週4日のアルバイトで生活費を賄わなければならず、華やかさとは縁遠い日々を送っている。  通うのは都心の女子大。  目に映る学生は皆、自信に満ち溢れキラキラしているように見える。自分は地方出身で垢抜けないと思っている澪にとっては近寄り難く感じる。  また、都内出身者のほか内部進学者も多いためすでにグループができあがっている。  そんなこんなで引っ込み思案な澪は自分の居場所を見つけられずにいた。  始まったばかりのキャンパスライフ。なのに疎外感と孤独感に苛まれる澪は、早くも精神的に不調を来たしはじめていた。   ( 第1話「キャンベルのスープ缶」) ※全6話およびエピローグからなる。       * * * * *  どれもいい話でした。  誰もがスムーズに苦しみから解き放たれているように見えるけれど、それは短編が6つもあるためなので、ある意味しかたないと納得しました。   この作品の肝は、椎木夫妻や純さんが精神的に深刻な苦しみを味わい、そこから懸命になって脱した経験を持っているということでしょう。  だからこそ第4話から最終話が、3話目までの主人公たちの快癒にリアリティを与えるのだし、作品に深みをもたらすのだと思います。  精神科の臨床医や心理カウンセラーには挫折を知らずに知識先行でクライアントに当たる人間は向いていません。 ( さおりさんが最初にかかった医師などはまさにそのタイプでしょう。)  頑健そのものの人間には病弱な人の気持ちはわからないし、強靭な精神の持ち主には繊細で傷つきやすい人の気持ちに思い至ることはできない。同じように、苦労知らずで生きてきた者には不幸に見舞われた人の気持ちは理解できないと思うからです。  現代でも、肉体的や精神的に弱さを持つ人の割合は、昔と比べてさほど変わらないように思います。なのに、自殺者が後を絶たないほど増加しているのは、気持ちに寄り添ってくれる人が少なくなったからではないでしょうか。  そしてそれは、環境や家庭に恵まれて生きていける人が増えた結果、弱い人の気持ちを理解できない人間が増えたからなのかも知れないと思いました。

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2023/10/10

がんばりすぎて心が疲れた人たちを受け止めてくれる「椎木メンタルクリニック」。クリニックには見えない一軒家で「お仕事今日もお疲れさま」と迎えてくれるのは、精神科医の旬先生と、カウンセラーのさおり先生。 張り切って東京の大学に進学したけれど学校に行けなくなってしまった真面目な女子大生...

がんばりすぎて心が疲れた人たちを受け止めてくれる「椎木メンタルクリニック」。クリニックには見えない一軒家で「お仕事今日もお疲れさま」と迎えてくれるのは、精神科医の旬先生と、カウンセラーのさおり先生。 張り切って東京の大学に進学したけれど学校に行けなくなってしまった真面目な女子大生、時間を守ったり片付けたりすることが苦手で自分をダメ人間だと言うサラリーマン、彼にお金を渡しつづける重い恋愛ばかりしてしまう会社員、そして、椎木クリニックの椎木夫妻も…。 人間は完全な丸じゃない。完全な丸なんて目指さない。欠けた月のまま生きていくのだ…。

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2023/10/08

窪美澄さんの新しい作風を感じた。 追い詰められた人たちの切羽詰まった心境やなすすべもないまま落下していく描写が印象的だったけど、この本は優しい人たちの優しいお話。 心療内科業界のプロモーション?と思うほど、登場する精神科の医師やカウンセラーの先生が素敵。 自宅兼クリニック、ゆっ...

窪美澄さんの新しい作風を感じた。 追い詰められた人たちの切羽詰まった心境やなすすべもないまま落下していく描写が印象的だったけど、この本は優しい人たちの優しいお話。 心療内科業界のプロモーション?と思うほど、登場する精神科の医師やカウンセラーの先生が素敵。 自宅兼クリニック、ゆったりとした待合スペース、きちんと話を聞いてくれる、でも話すことを無理強いしない、薬の説明もしてくれる。 患者からとても信頼されている。 私も心療内科に通って数年になるが、担当医師はよく変わる、待合は廊下にパイプ椅子が並べられたスペースのみ、しかも混み合っていて座れないことも多い。 診察は5分、話が長くなると迷惑だろうなと思い毎回薬だけ処方されて終了。 話がしたければカウンセリングをと勧められたが、それも新規予約は数ヶ月先という困難な状況。 作品に出てくる椎メンタルクリニックのような病院があれば、少しくらい遠くても私も通いたい。でも実際にはそんな病院あるのだろうか。

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2023/10/03

自分と重ねやすいような生きやすくは無い現代の社会のお話で心が苦しくなりました。純喫茶で私も暮らしたいです。

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2023/10/02

生きづらくなっているといわれる今、ありのままの本音に耳を傾けてもらえて、泣きたいだけ泣かせてもらえる場所はみんなの身近に必要なんだろう。 でも、人ってこんなに簡単に思いを吐き出せて、簡単に泣けるもんなのかな。

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