夜空に浮かぶ欠けた月たち の商品レビュー
生きていれば、真ん丸な月の時もあれば三日月のような時もある。満月だけが美しいわけではなく上弦の月も美しくて、私は消えそうな繊月が好き。 そんな月のように膨らんだり萎んだりしながら生きていく人間たちの優しいお話。
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一人ひとりの淋しさ虚しさ息苦しさは拾ってるけど、表面的な辛さがメインで表現の稚拙さも気になった。疲れた時には、このくらい角がなくふわ〜と読めて分かりやすい安心感がいいのかも。
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人の心って、気付かないうちに病気になったりするんだな。 人生って、うまくいかないことの方が多い。 世の中って、人の人生って、人の心をくじくようなことばっかり起こる ほんとそうだよなぁ。 でもみんな頑張って生きてる。 そのためにこんな椎木クリニックみたいな心のよりどころになる...
人の心って、気付かないうちに病気になったりするんだな。 人生って、うまくいかないことの方が多い。 世の中って、人の人生って、人の心をくじくようなことばっかり起こる ほんとそうだよなぁ。 でもみんな頑張って生きてる。 そのためにこんな椎木クリニックみたいな心のよりどころになる場所に出会えたらいいな。 多かれ少なかれみんな色んな挫折を乗り越えて生きていくんだな。 この本を読んで、心療内科を受診するってことのハードルが下がった気がします。 心が弱っている人へ、受診をすすめることもいいのかなと。もちろんこんなクリニックがあれば、なおいいな。
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評価が良いとされていたので、読みたいと思っていた本でした。 心療内科に通う主人公たちのお話です。 どの主人公も最初「心療内科に通うのが怖い」と言っていて、薬を飲むことも「自分が心の病気であることを認めるようで怖い」と言っています。 それくらい心療内科に対する正しい知識が、世の中的...
評価が良いとされていたので、読みたいと思っていた本でした。 心療内科に通う主人公たちのお話です。 どの主人公も最初「心療内科に通うのが怖い」と言っていて、薬を飲むことも「自分が心の病気であることを認めるようで怖い」と言っています。 それくらい心療内科に対する正しい知識が、世の中的にちゃんと広まっていないのだと思いました。 この本に出てくる主人公たちは、それぞれの人間関係や環境によって心の病気になっていきますが、どんな人にもなりうることなんだと思います。 こういった内容の本がたくさん出版されて、心療内科やカウンセリングに対する高い垣根がなくなっていけばいいなと思いました。
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器用に生きられず苦しむ人 欠けた月 にはそんな意味合いを含んでいるかな そんな苦しみながらもがく登場人物たちを 穏やかに優しく心をほぐしていく、 椎木クリニックのさおり先生 旬先生 純喫茶 純 の純さん 夜空に浮かんで見守る月のようであり、実はいくつもの苦しみを経験していて… ...
器用に生きられず苦しむ人 欠けた月 にはそんな意味合いを含んでいるかな そんな苦しみながらもがく登場人物たちを 穏やかに優しく心をほぐしていく、 椎木クリニックのさおり先生 旬先生 純喫茶 純 の純さん 夜空に浮かんで見守る月のようであり、実はいくつもの苦しみを経験していて… 1話目から琴線わしづかみで揺らされたような 窪美澄さんの作品の中でもとても好きな連作短編集になった こんなクリニックがあったらいいな。
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人間は完全な丸じゃない。欠けたままでもいい。 そんな欠けた月のような心を持つ人たちが、純喫茶「純」と椎木メンタルクリニックの2つの居場所で、心の病から立ち直る7つの話。 【人生は何度でも、どこからでも、もう1回始められる。】 【一生懸命に何かをしてあげなくなって、素のまんまを愛し...
人間は完全な丸じゃない。欠けたままでもいい。 そんな欠けた月のような心を持つ人たちが、純喫茶「純」と椎木メンタルクリニックの2つの居場所で、心の病から立ち直る7つの話。 【人生は何度でも、どこからでも、もう1回始められる。】 【一生懸命に何かをしてあげなくなって、素のまんまを愛してくれる人はいる。】 さおり先生のカウンセリングはその人その人に寄り添い、的確なアドバイスをくれる。 学生のうつ、社会人になって気づくADHD、恋愛依存、産後うつなど様々。 それでも自分の居場所と誰かとのつながりがあれば生きていけるのだ。
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日々の生活の中で誰しも心が弱くなったりするけれど、患者になによりもそっと寄り添う街中に溶けこむメンタルクリニックや、純喫茶の空間があたたかいと感じた。 メンタルの悩みが題材で各話主人公の視点が変わるがメンタルクリニックや純喫茶もかかわっており、登場人物の悩みも感情移入して読み進め...
日々の生活の中で誰しも心が弱くなったりするけれど、患者になによりもそっと寄り添う街中に溶けこむメンタルクリニックや、純喫茶の空間があたたかいと感じた。 メンタルの悩みが題材で各話主人公の視点が変わるがメンタルクリニックや純喫茶もかかわっており、登場人物の悩みも感情移入して読み進めた。 生活していれば通常にみえる人でも落ち込んだり苦しくなるときもあるが、ゆっくりすすんでいけばいいんだと勇気づけられた。
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東京の片隅にある「純喫茶・純」と、その近所にある「椎木メンタルクリニック」で紡がれる7編の連作集。心の疲れを少しずつ癒していく彼らの物語。 心の悩みというのは難しい。詰まるところ、本人しかその重大さはわからないから。現実には、こうもうまくはいかないだろう。もっと苦しんで、でも抜...
東京の片隅にある「純喫茶・純」と、その近所にある「椎木メンタルクリニック」で紡がれる7編の連作集。心の疲れを少しずつ癒していく彼らの物語。 心の悩みというのは難しい。詰まるところ、本人しかその重大さはわからないから。現実には、こうもうまくはいかないだろう。もっと苦しんで、でも抜け出せないこともあるかもしれない。 個人的には「ゆりかご」が一番よかったかな。思春期の、少しこじらせた女の子が、こんなに素直なのは珍しいと思うけど。
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とても暖かくてとても優しくてとても良かった。 好きなのはタイトルの意味を表してる「パイプを持つ少年」。とても前向きになれる。
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二階建ての普通の一軒家の椎木メンタルクリニックが舞台。 そこを訪れる皆まじめでまっとうな人たちの物語。 朝起きられずバイトには行けても大学にはいけない大学生の澪、空気が読めず会社からも疎んじられてるADHDのイラストレータ、産後泣き止まない娘を手にかけようとして家を飛び出した純、...
二階建ての普通の一軒家の椎木メンタルクリニックが舞台。 そこを訪れる皆まじめでまっとうな人たちの物語。 朝起きられずバイトには行けても大学にはいけない大学生の澪、空気が読めず会社からも疎んじられてるADHDのイラストレータ、産後泣き止まない娘を手にかけようとして家を飛び出した純、何かを与え続けなければ終わってしまう思っている会社員の女性。 温かいハーブティーと話しをゆっくり聞いてくれるカウンセラーのさおりと心療内科医の旬先生。 この夫婦もまた産まれたばかりの女の子を心臓疾患で亡くしていてさおりのうつ病から今の仕事に就いたという経緯もまた語られる。 ほんとみな傷ついない人なんかいないんだ。 あの元気そうな人がって思っても辛い過去があってだから人に優しくなれるんだね。 実際、この椎木メンタルクリニックの患者だった人たちは、 その後パートナーを大切にしたり、同僚といい時間を過ごしたりしている。 人はほんとにひとりではないんだな、まわりに支えられて生きていく生き物なのだなとしみじみ思ったよ。 「純喫茶・純」が近所にあったらな。 美味しいコーヒーと澪直伝のチョコレートパフェが食べたい。疲れた時は純さんに話しを聞いてもらいたい。
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