夜空に浮かぶ欠けた月たち の商品レビュー
月は三日月も半月も満月と同じように輝いている。 少し欠けていてもその輝きは変わらない。 人も同じだ 完璧な満月でなくていい。 欠けていてもその人なりの輝きがあればそれでいい。 いつもいつも輝いてなくてもいい。 夜道を照らすことに疲れたら雲に隠れてしまえばそれで良し。 星の輝きや昨...
月は三日月も半月も満月と同じように輝いている。 少し欠けていてもその輝きは変わらない。 人も同じだ 完璧な満月でなくていい。 欠けていてもその人なりの輝きがあればそれでいい。 いつもいつも輝いてなくてもいい。 夜道を照らすことに疲れたら雲に隠れてしまえばそれで良し。 星の輝きや昨日の月の輝きと比べなくていい。 いろんなことを抱えながらたくさんの人々が月の下を歩いている。 周りの人の優しさ、力を借りながらゆっくり歩けば良い。 急ぐことはない。 自分の足で踏みしめた一歩の力強さを噛み締めながら…1日一歩で良い…辛い時は立ち止まっても良い…いつか踏み出せる一歩をひとすじの光にすればいい。 欠けていてそれでいい…背中を摩ってもらった本だった。 良いことばかりじゃない、その笑顔の向こうに滑り落ちた谷も乗り越えた壁もある。 そんなんばっかだ! それでいいんだ!って言ってもらえた本だった。
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メンタルクリニックや心療内科、カウンセリングルームはちょっと前に比べると今ではだいぶ行きやすくなったと思う。それでも、いよいよこれはやばいぞってところまでいかないとなかなか行こうとはならないかもしれない。でも、そこまでわるくなってから行くのも違う気がするような…。椎木メンタルクリ...
メンタルクリニックや心療内科、カウンセリングルームはちょっと前に比べると今ではだいぶ行きやすくなったと思う。それでも、いよいよこれはやばいぞってところまでいかないとなかなか行こうとはならないかもしれない。でも、そこまでわるくなってから行くのも違う気がするような…。椎木メンタルクリニックのようなクリニックだとすごく行きやすいのになぁと思った。そしてクリニックや病院でなくても、純喫茶・純みたいな場所や家族、友人、パートナー、1人で抱えずに誰にでも頼っていいんだと思いました。
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精神科医の夫・旬と、カウンセラーの妻・さおりが営む「椎木メンタルクリニック」が、物語の主な舞台となる。 そして近所の「純喫茶・純」も重要な場となる。 この二か所を巡って、心にさまざまな悩みを持つ人々が問題を解決して行く過程が6編の物語で綴られている。 6編それぞれがゆるく繋がって...
精神科医の夫・旬と、カウンセラーの妻・さおりが営む「椎木メンタルクリニック」が、物語の主な舞台となる。 そして近所の「純喫茶・純」も重要な場となる。 この二か所を巡って、心にさまざまな悩みを持つ人々が問題を解決して行く過程が6編の物語で綴られている。 6編それぞれがゆるく繋がっていて、お互いに支え合う関係が描かれていた。 人は生きていると、自分では解決法が見つからないことに出くわすこともあるだろう。 病状に終わりが見通せない日々は、自信喪失を拡大して自己嫌悪に陥り、自分の心を自ら孤独の世界へ追いやってゆく。 心の病を診てくれる先生は、患者からの絶対的な信頼がなければ治癒は難しいのではと私は思っている。 薬での治療は勿論必要ではあると思うが、まずは患者の気持ちに根気をもって寄り添ってくれる先生でなければならないのだろう。 物語の中だけの「椎木メンタルクリニック」ではなく、現実に存在して欲しいと強く願ったクリニックの物語だった。
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心優しい人たちの心温まる物語。 人の優しさに助けられながら、やはり自力で生きていくしかないんだ、人生って。
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身体が疲れたら休むように、心も疲れたら休ませてあげなきゃ…壊れてしまう 時には誰かに助けを求めて、頑張りすぎずに生きていく 初めての子育てに不安が募り泣いたりしていた30年以上前の事を思い出しながら、心がギュッとなったりしながら読んだ
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どんな人にでもこの物語の登場人物たちのように生きにくさを感じる部分はあると思う。そんな時に、椎木メンタルクリニックや純喫茶・純のような拠り所があるといいな。 自分を受け入れて時には休んで、毎日がんばろっと。
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ハッピーエンドで良かった。何故この題名なのか、最後の最後でわかる構成も良かった。ただ、メンタルヘルスに関する何らかの問いを投げる社会派小説なのか、構成や表現、伏線回収で勝負する小説なのか、中途半端になってしまった感がありました。
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心あたたまる1冊。 引き込まれて一気に読めた。 涙が溢れてきたり 心がポカポカしたり 人生色々あるけどがんばりすぎず 誰かに頼りながらも 自分を大切に生きていこう。 周りの人も大切にしたいとおもえた。
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居場所が、逃げ場所があるってほんと大事。 心を病んだけど、また歩み出せた人々の物語。 たくさんの優しい支えがあって今がある。 この話の登場人物たちは幸せだ。 現実はそうも甘くないけど、フィクションの中くらいは幸せであってほしい。
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一つ一つのお話は短いけれど、どれも心にじんわり沁みて自分でも気づかなかった心のコリをほぐしてくれた。どうしたいかもわからず、もやもやしたままの自分の気持を持て余しそうになってたのに、急に視界がひらけて焦らなくていいから一步ずつ前に進もうと思えた本。
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