水車小屋のネネ の商品レビュー
ネネと姉妹、支える人達と一緒に過ごせたような読書。人と関わって支えたり支えられたりして、繋がり続けることの尊さを教えてもらった。
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心が温まる、40年に渡る物語。みんな見守りあって生きてる素敵なお話です。舞台は長野でしょうか、そばが食べたくなりました。
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18歳の理佐と10歳年下の律が、わけあって独立(自立)する事態になった。勤務先の蕎麦屋では、ヨウムのネネがおり、水車で挽かれる蕎麦を監視している。理佐と律は周りの人たちに助けられながら生きていく姿を描く。1981年から2021までの40年間を10年刻みで描くことで、その期間に出会...
18歳の理佐と10歳年下の律が、わけあって独立(自立)する事態になった。勤務先の蕎麦屋では、ヨウムのネネがおり、水車で挽かれる蕎麦を監視している。理佐と律は周りの人たちに助けられながら生きていく姿を描く。1981年から2021までの40年間を10年刻みで描くことで、その期間に出会う人々の多さに気づき、人はやはり助け合いを前提にした生き物なのだなあと再認識する。いい人に出会うのは運もあるかもしれないが、本書ではほとんどいい人だ。たくましく生きる人々とその優しさにぐっとくる物語でした。 ヨウムの寿命は50年くらいとのことで、ネネもずっと人々に寄り添っています。
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この物語は過酷な境遇から飛び出し、 縁もゆかりもない土地で周りに支えながら成長していった姉妹が、その後誰かを支えていく40年の物語だ。派手さはないが利他で満たされた至福の40年だった。 とにかく賢く、そば屋の仕事もこなし、時には家庭教師にもなり、洋楽ロックを歌うネネに癒された!...
この物語は過酷な境遇から飛び出し、 縁もゆかりもない土地で周りに支えながら成長していった姉妹が、その後誰かを支えていく40年の物語だ。派手さはないが利他で満たされた至福の40年だった。 とにかく賢く、そば屋の仕事もこなし、時には家庭教師にもなり、洋楽ロックを歌うネネに癒された! すぐに人を認識して、名前を呼んでくれるフレンドリーなヨウムだ。 行き場をなくした人たちはネネに頑な心を溶かしてもらい、ネネの世話をするようになる。 その中でネネを取り巻く水車小屋のコミュニティと繋がり、支えられながら自分の居場所をみつけていく。 居場所とは単なる物理的なものではなく、 誰かの優しさに触れたり、また誰かに優しさをわけることで、自然とできあがってくるものなのかもしれない。 本作はコロナ禍に書かれたものだという。 あの頃は世界中が不安で日本でも分断が起こっていた。 こんな時にネネのような存在がいたのなら。 このささやかな理想郷は著者の願いだったのかもしれない。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 なるべく損をしないように。できれば得するように。自分の幸せを望むだけの人生は虚しい。 欠けたピースをみつけた気がした読後感だった。
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長い。2人の姉妹の半生をキーパーソン?であるヨウムのネネと一緒に丁寧に描いてる。長いんだけど、その長さもこの話には必要なんだと思う。 10年を一区切りに、その時代を姉妹の2人で生きてる姿が等身大で愛おしい。決して激動や艱難辛苦が書かれてるわけではない。でも漠然とした将来への不安が...
長い。2人の姉妹の半生をキーパーソン?であるヨウムのネネと一緒に丁寧に描いてる。長いんだけど、その長さもこの話には必要なんだと思う。 10年を一区切りに、その時代を姉妹の2人で生きてる姿が等身大で愛おしい。決して激動や艱難辛苦が書かれてるわけではない。でも漠然とした将来への不安がリアルで、自分とも重なるところがある。 周囲の人、特に女の人がとても優しく時に厳しく、姉妹を取り囲んで一緒に過ごしている姿がいい。 律の小学校の時の先生や、園田さんのお母さんはとても印象に残った。厳しいけど、心配しながら最低限の干渉でずっとずっと見守ってくれてる。
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やっと読むことができました。 予想より分厚い本でしたが、集中して2日で読了。 NHKの朝ドラを見終えた感覚になりました。 語り部は理佐さんだったり、聡さんだったり、最後の方は律さんになりましたが違和感なく、最後までこの姉妹の生活を見させていただいた感じでした。 あぁ、ネネに会って...
やっと読むことができました。 予想より分厚い本でしたが、集中して2日で読了。 NHKの朝ドラを見終えた感覚になりました。 語り部は理佐さんだったり、聡さんだったり、最後の方は律さんになりましたが違和感なく、最後までこの姉妹の生活を見させていただいた感じでした。 あぁ、ネネに会ってみたい。
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大事件はないけれど、読み終えるとあったかい気持ちになります。人と人とのつながりが、少しずつ広がって繋がって長い時間になって、ひとりではないのだと思えます。
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誰かが誰かの心の中にいきている… この作品大好きだな♡♡ 人と人との繋がりや温かさが 装丁からも行間からも滲み出ていて こちらまで幸せな気持ちになりました 出会った人々から わけてもらった優しいが 自分の中に流れていて それが自分を生かしてくれている 自分が...
誰かが誰かの心の中にいきている… この作品大好きだな♡♡ 人と人との繋がりや温かさが 装丁からも行間からも滲み出ていて こちらまで幸せな気持ちになりました 出会った人々から わけてもらった優しいが 自分の中に流れていて それが自分を生かしてくれている 自分が与えた優しさが 他の誰かにも流れていく… そうやって優しさの循環がたくさん詰まった作品でした♡ ネネとネネが大好きな人たちとの掛け合いが 可愛くてとっても癒されました
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分厚いし正直3分の2くらいまでは長いなーと思っていたのですが、読み終えてみてその長さがポイントだったんだなと思いました。 人生って物語みたいに大きく流れが変わるようなことが立て続けには起こらないし、むしろ小さいことの積み重ねだなと。でもその小さな積み重ねがいちばん難しい。
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ネネはかわいかったが、そんな賢い鳥がいるのかと思った。後半はもう少し展開が早くてもよかった。後半に盛り上がりがほしかった。
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