水車小屋のネネ の商品レビュー
ネネの周りに集まる人たちの日々と成長。温かい気持ちになれる作品。でも、世の中、みんなが困難から立ち直れるわけじゃないよね。
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人と人の良縁のサイクルと温かい人柄に包まれる物語でした。 自分を大切に。そして人に温かく接する心の余裕を持とうと思いました
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10年毎区切りながらある田舎で暮らす姉妹を描く。大きな出来事らしいことはなく穏やかに過ぎていくけど、その中には人からもらった優しい気持ちを繋いでいくことがテーマなのかなあと感じる所がいくつか。もらうばかりでなく、こんな気持ちを繋いでいける自分でありたいよね。 作中に出てきたワードだけど「川」みたいな話だったのかも。 昔住んでいた都会について「にぎやかでなんでもあるけど川の音がないなって思う(中略)どことなく物足りなくて、ずっといる所じゃないなと思ってね」がすごく分かる。 「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって」
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もうこれ、連続テレビ小説にしたらどうですかってくらい完成度が高かった。幼い頃の2人が成長して、次世代に水車小屋とネネを引き継いでいくのが本当に心温まる。最高の人間ドラマを見せてもらった。
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ヨウムのネネが可愛い。40年以上もともに生きて、少しずつ家族が亡くなりながら、いろいろなことを感じて生きているんだろうなぁ。仕事をしたり、九九や受験勉強の相棒になったり、人の半生を共にしてくれるなんて尊いなぁ。 この本を読み始めた私が落ち込んでしまったほどに、理不尽で辛い環境に置かれた姉妹を、助けたり気にかける人たちが現れて、また似たような環境の人を気にかける人たちが現れて、優しさと愛が循環している40年間の世界を見られてとてもうれしかった。
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ボリュームありました。がんばって読みきりました。なんといっても装丁と挿絵が良い。ともすれば暗い話になってしまいがちなのに、挿絵がすくってくれます。壮大なお話でした。懐かしいような、現代的のような。楽しませてもらいました。装丁と挿絵の大勝利。
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理佐18歳と律8歳の姉妹は、身勝手な親の家を出て、2人だけで生きていくことにした。 知らない町で、水車小屋に住む賢い鳥のネネやそば屋の夫婦をはじめ、周りの人達に姉妹は支えられ、そして支えながら生きていく40年の月日を温かく綴る物語。
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今年も終わりになって読み始めるたけれど、今年一の本になる。理佐と律、毒親から家を出て暮らし始める。2人の生活をする為に理佐の選んだ仕事は「蕎麦屋と鳥の世話じゃっかん」でそこにネネいた…そこから40年に渡る姉妹とネネ、そしつ2人を暖かく見守る人達との物語が始まった。ネネはまるで人の...
今年も終わりになって読み始めるたけれど、今年一の本になる。理佐と律、毒親から家を出て暮らし始める。2人の生活をする為に理佐の選んだ仕事は「蕎麦屋と鳥の世話じゃっかん」でそこにネネいた…そこから40年に渡る姉妹とネネ、そしつ2人を暖かく見守る人達との物語が始まった。ネネはまるで人のようで「そんなアホな」と現実離れしているようだけど、2011年の東日本大震災、2020のコロナ禍と現実の世界と乖離している物語でもない。最後にはネネが…という終わり方で無かったのも良かった。
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とてもよかった。温かい気持ち。 ネネ、律(りっちゃん)、理佐、杉子さん、浪子さん、守さん、藤沢先生、聡くん、研司くん、榊原さん、寛実。たくさんの登場人物が出てくるとても長い話。 2001年くらいから加速して読み進んだ。それも、そこに辿り着くまでに起きた長い間のことを知ってるから...
とてもよかった。温かい気持ち。 ネネ、律(りっちゃん)、理佐、杉子さん、浪子さん、守さん、藤沢先生、聡くん、研司くん、榊原さん、寛実。たくさんの登場人物が出てくるとても長い話。 2001年くらいから加速して読み進んだ。それも、そこに辿り着くまでに起きた長い間のことを知ってるからで、どこも必要のない過去なんてないのだと思わされた。長い長い時間をかけて紡がれていく関係が素敵だった。 たくさんの人に助けられ、またその人たちが、たくさんの人を助ける人になっていく。優しくて勇気のある人たちの話。
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出会いと別れを繰り返して人は生きていく。 当たり前の事だけれどこうして数十年の時の流れを見つめているとそれを感じざるを得ない。 水車小屋、ネネ、律といった変わらずあるものたちが過ぎていく人々と重なっては離れていく繰り返しの良い対比となっているなと思った。 でもそのものもいつかは離...
出会いと別れを繰り返して人は生きていく。 当たり前の事だけれどこうして数十年の時の流れを見つめているとそれを感じざるを得ない。 水車小屋、ネネ、律といった変わらずあるものたちが過ぎていく人々と重なっては離れていく繰り返しの良い対比となっているなと思った。 でもそのものもいつかは離れていくのだなと思うと長編小説だけれどまだまだ続きを読んでいたいと欲深くなってしまうのだ。
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