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黄色い家 の商品レビュー

3.9

733件のお客様レビュー

  1. 5つ

    190

  2. 4つ

    296

  3. 3つ

    160

  4. 2つ

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  5. 1つ

    7

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2024/10/19

花が真面目で責任感が強く、生きる力がある女の子だけど、貧困とか周りの環境ゆえに、世間的に良くないことや犯罪に手を染め始め、どんどん抜け出せなくなっていく様子がいたたまれなかった。 花の環境下ではこう生きていくしかなかったんだと思うけど、現実でも似たようなことが起きていると思うと複...

花が真面目で責任感が強く、生きる力がある女の子だけど、貧困とか周りの環境ゆえに、世間的に良くないことや犯罪に手を染め始め、どんどん抜け出せなくなっていく様子がいたたまれなかった。 花の環境下ではこう生きていくしかなかったんだと思うけど、現実でも似たようなことが起きていると思うと複雑。

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2024/10/17

勢いに任せて読了 性格的な特性なのか育てられた環境なのかはわからないけど、優しくも芯は冷たく感じる黄美子さん 一見しっかり者だけれど揺らぎやすく心配性の花 花のような人ばかりが辛く、苦しくなる世界がわかるような気もして世の中が憎くなる 欲望の果てに待ち受けているのが絶望だっ...

勢いに任せて読了 性格的な特性なのか育てられた環境なのかはわからないけど、優しくも芯は冷たく感じる黄美子さん 一見しっかり者だけれど揺らぎやすく心配性の花 花のような人ばかりが辛く、苦しくなる世界がわかるような気もして世の中が憎くなる 欲望の果てに待ち受けているのが絶望だった時、一体何を幸福とすれば良いのか

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2024/10/16

期待を膨らませてよんだけれど、なかなか進まず。犯罪に手を染めていくところはドキドキする。読売新聞の連載でも少し読んでました。辛い気持ちになる。p.510.最後まで読みたい。

Posted byブクログ

2024/10/15

第21回キノベス!2024 第2位 第7回ブランチBOOK大賞2023大賞 第75回 読売文学賞 第21回 本屋大賞 第6位 花の視点のみで語られる、オーディブルで19時間という長編。 冒頭は60歳の黄美子が20代女性への監禁・傷害の罪を問われている記事を見つけ、花が黄美子と過...

第21回キノベス!2024 第2位 第7回ブランチBOOK大賞2023大賞 第75回 読売文学賞 第21回 本屋大賞 第6位 花の視点のみで語られる、オーディブルで19時間という長編。 冒頭は60歳の黄美子が20代女性への監禁・傷害の罪を問われている記事を見つけ、花が黄美子と過ごした20年前の記憶を遡る。 客観的に見たら、無力な子供が悪い大人に巻き込まれたようにみえるが、物語を読み終えた後ではずいぶん印象が変わった。 花は恵まれない環境の中でもひたむきに生きているのに、結局その環境に足を引っ張られ尻拭いばかりで抜け出すことができない。 生きて行くための選択肢が少なすぎて、花が出会った人や仕事は必然的に思えた。 みんな、どうやってまともな世界で生きて行く資格を得たのかと花が思い悩むシーンが胸を抉る。 たぶん、花がまともな世界に行くためには完全に母親を見捨てることが必須で、真面目な花にはそんなことはできなかった。 ヴィヴさんの「金は権利で、貧乏は暴力」というセリフがいつまでも頭に残った。 本書で一番モヤモヤしたのは、甘ったれの蘭と桃子が、後から大人である黄美子を非難して「私たちは利用された」と言い切ること。 黄美子には悪意がなく、人に対して拒絶をしないだけで、彼女もまたまともではない環境で生きてきたのだと想像できる。 1人になった今、ようやく花は自分の人生を生きるスタートに立ったのかもしれない。

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2024/10/15

鬱すぎる。下層から這い上がることがどんなに難しいことか、お金に支配されて人格が変わっていく感じ、苦しすぎる。黄色大好きな色なのに…あんまり出会いたくない本だった…。

Posted byブクログ

2024/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話題の本だったので読んでみた。惣菜店に勤める花は、かつて生活を共にした黄美子逮捕の記事を見つける。20年前の黄美子と花と少女2人との暮らしと終焉。読了直後に1章を読み直したら過ぎ去った時の流れをより感じた。Crime小説が好きでよく読むが、少女のカード犯罪は生きるためとは言え確実に居る被害者の顔がチラつく。現実世界にありそうで、花とすれ違うカップルが自分のように思え、そこが独特な読了感に繋がった。今がずっと続く前提で考え計画し生きているが自分ではコントロールできない変化が常にあることを忘れないようにしたい。

Posted byブクログ

2024/10/09

久しぶりに川上未映子さんの小説を読んだ 読みはじめの印象は、なんか普通の小説だなと、わたしの心理描写にらしさはありましたが 途中からは、わっと盛り上がるところもたくさんあって、らしさと相まってどんどん読み進んでしまった 一人称の語りなので、真実がどこにあるかはわからず、それ...

久しぶりに川上未映子さんの小説を読んだ 読みはじめの印象は、なんか普通の小説だなと、わたしの心理描写にらしさはありましたが 途中からは、わっと盛り上がるところもたくさんあって、らしさと相まってどんどん読み進んでしまった 一人称の語りなので、真実がどこにあるかはわからず、それにより読者がいろいろと想像してしまう面白さがある 最後はわたしが立ち直るためるできることをちゃんとやって、とても安心した

Posted byブクログ

2024/10/09

ひなたと日陰 幸せ者と不幸せ者 考える者と考えない者 行動する者、行動しない者 金を持つ者と持たない者 世の中の二極の 陰の方を描いた作品 600ページに及ぶある少女の半生 物語自体が不穏な空気をまとっているためか 最後に差し込み光にグッときた

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2024/10/08

花は、「主人公タイプ」みたいな正義感の強い精神を持ちながらも、貧乏くじを引き続けているというか、ずっと人の尻拭いをし続けていた。 「冷蔵庫から漏れていた暖かな光」など、普遍を印象的な思い出として扱っていて、その解像度がめちゃくちゃ高くて、地味にこれめちゃくちゃすごいことだと思っ...

花は、「主人公タイプ」みたいな正義感の強い精神を持ちながらも、貧乏くじを引き続けているというか、ずっと人の尻拭いをし続けていた。 「冷蔵庫から漏れていた暖かな光」など、普遍を印象的な思い出として扱っていて、その解像度がめちゃくちゃ高くて、地味にこれめちゃくちゃすごいことだと思った。 距離の近い人を急に敵とみなしたり、笑い合ったり、裏切ったり裏切られたり、人との関係が一番信頼できないけど、最後の方を読むと、一番信頼できるなとも思った。 花はずっと1人で生きていたようで、1人ではなかった。

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2024/10/07

主人公、花→→生い立ち、境遇が不幸すぎるのに、それなのに、人のために頑張り過ぎてしまい姿が余計、切な過ぎます。 桃子→→自分の不幸をすべて、誰かのせいにする、読んでいて、ムカついてしまいますが、こういう人、周りによくいますよ。 読んでいて、誰も幸せでなく、読むのが辛くなりますが、...

主人公、花→→生い立ち、境遇が不幸すぎるのに、それなのに、人のために頑張り過ぎてしまい姿が余計、切な過ぎます。 桃子→→自分の不幸をすべて、誰かのせいにする、読んでいて、ムカついてしまいますが、こういう人、周りによくいますよ。 読んでいて、誰も幸せでなく、読むのが辛くなりますが、物語に引き込まれました。 この世界観、病みつきになります。

Posted byブクログ