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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/02/20 |
JAN | 9784120056284 |
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黄色い家
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黄色い家
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商品レビュー
4
552件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すっごいボリュームのある本で一ページに文字がびっしり! セリフの「」の後に文章、そしてまた「」という感じなので行間のスペースがなく延々と文字を追いかける形になり600ページがすっごい重荷になりました。 だからと言って物語がつまらないことは全然なく、まるでヨーロッパ小説を読んでいるような重厚で濃密な心理描写や情景が書かれており、もうここまで来ると哲学かなとさえ思ってしまえる精神の揺れ動きがリアル以上にリアルに切迫感を感じた。 ネグレストや貧困、発達障害に母子家庭、読み始めはアパート監禁リンチ殺人事件をモチーフにしているのかなと勘違いしかけたがそうではなく、もっと現代の底辺層にあるそうな世界の中で十代半ばの女の子が狂気の世界に堕ちていく、そしてそのそばにいつもいる女性こそがその元凶であり、”黄色い家”が出来上がってしまう。後半の主人公の変貌にゾッとし、冒頭の女性との変わり身を延々と読み続けてきたラストにようやく知ることになる。最期は救われた、のか...?
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色々なタイプの貧困が描かれる。なかでも映水さんの話はきつかった。貧困と犯罪の密接な関係性、そこから抜け出すことの難しさ、民族差別など、フィクションではなくどこかの誰かの話であるように感じた。生まれた環境でその後の人生がある程度決まってしまうことは、否定できない。そこから抜け出そうとしてもどうすればいいのかわからない。こうやって貧富の差は拡大していくのか、と諦めにも似た感情が浮かんだ。 途中までは主要な登場人物4人の中では花が一番まともで、将来のことを見据えて何とか金を貯めないとという責任感の強い子だと思い、一番感情移入していたが、いつの間にかおかしくなっていることに気づいた瞬間は怖かった。知らない間に徐々に金と犯罪によって人格や顔つきまで変わってしまう恐ろしさ。そう気づいた時にはもう抜け出せなくなっている恐ろしさ。 トロスケに金を盗まれ、母親にも大金を渡し、本当にひどい目に遭った花だからこそ、落ちぶれていく様子を読み進めるのは辛かった。報われてほしいと思ったけれど、もう取り返しのつかないところまで来てしまっているのが辛かった。最後の二章は一文がとても長く、読点で文が繋げられていたため、息をするのも忘れて読んでしまい、花の感情が差し迫って感じられた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読み終えて心に重い物が乗っかるような作品でした。 一人の弱い少女がいかにして、何もない状況で自分や自分の生活を守る事ができるのかもがき苦しんでいる様子がとてもリアルに書かれており読んでてとても苦しかった。 誰かと一緒に生活を共にするという難しさ、それぞれが抱えている悩みや不安の差異。がとても鮮明で花が最後に爆発してしまった事も共感でき読む手が止まらなかったです。 未来=お金に執着してしまい先の事しか考えられなかった故に足元がボロボロになり崩壊していく様はリアルすぎて自身も未来と現状、両方に目を向けてこれからを生きていこうと考えさせられました。
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