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安倍晋三 回顧録 の商品レビュー

4.3

72件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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ただただ、涙・・・。

2023年7月読了。 出版されて直ぐに買ったのに、どうしても手が伸びなかった一冊。 先日、「元番記者」を自称する元NHK解説委員の方の『秘録…』とやらを読み、「それでは本人自身のお話を伺いましょう」と決意し、本を開いた。 読み始めて直ぐに、あの懐かしい舌っ足らず...

2023年7月読了。 出版されて直ぐに買ったのに、どうしても手が伸びなかった一冊。 先日、「元番記者」を自称する元NHK解説委員の方の『秘録…』とやらを読み、「それでは本人自身のお話を伺いましょう」と決意し、本を開いた。 読み始めて直ぐに、あの懐かしい舌っ足らずで、幾分セカセカと話す口調の、故人の声が聞こえてきて、一気に読了した。 まるで安倍さんが目の前で喋っているのを聞いているようだった。 「回顧録」として読むには幾分生々しい話題が多く、「もう済んだ事」として受け止められない部分は有るが、もう二度と話を聞く事の出来ない人の語りだと考えれば、より多くの善男善女に読んでほしい一冊だと、強く感じた。 先に上げた「元番記者」の著書によれば、当時、故人があれだけ強く否定していた「三回目の登板」も視野に有ったとのこと。 かえすがえすも、この国にとって「多大な損失」だと痛感すると同時に、今なお「神格化を許すな」「明かされていない闇は多い」等と、故人に石を投げる事を止めない「人として許しがたい」偏った人々に対して、心から憤怒の念を禁じ得ない。「死んだ孔明にいつまでも振り回されて、遠吠えを続けていれば良い」と、心から思う。 この本を「今年の一冊」に選ぶことは出来ないが、故人を偲ぶために、死ぬまで手元に置いておく本が出来たと感じた。 安倍さん、あなたの事は忘れないよ!!!

左衛門佐

2024/11/01

私はこの本を読むまで故安倍晋三氏によい印象を抱いてなかった。安保法制の整備など日本を戦争が出来る国へと変えようとしてるのではと。しかし、本書を読んで印象が180度変わった。リアリストであり、国際ならびに国内情勢を正確に読み取り、柔軟な対応を取ってきた政治家なのだと感じた。なので先...

私はこの本を読むまで故安倍晋三氏によい印象を抱いてなかった。安保法制の整備など日本を戦争が出来る国へと変えようとしてるのではと。しかし、本書を読んで印象が180度変わった。リアリストであり、国際ならびに国内情勢を正確に読み取り、柔軟な対応を取ってきた政治家なのだと感じた。なので先住した私の印象は不勉強と偏見に基づいた間違っていたと痛感した。 どんな人の主張、意見も穿った見方をするのではなく、一呼吸置いて客観的に見つめることが大事なのだと本書を読了して改めて思った。

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2024/10/04

安倍さんの評価は色々分かれるところであると思いますが、やはりお話がお上手ですよね。裏話的な話も読めたのが一番の収穫です。

Posted byブクログ

2024/08/29

安倍晋三がどれだけ日本の国益を守るために闘っていたかという事がよく分かる。左翼やメディアに嫌われ続けたが、それでも国民の支持が強かったからこそ、憲政史上最長の任期を務めた日本の歴史に残るリーダー。 特に興味深いのは外交や各国首脳に関する記述。メディアを通じてしか知らなかった、外...

安倍晋三がどれだけ日本の国益を守るために闘っていたかという事がよく分かる。左翼やメディアに嫌われ続けたが、それでも国民の支持が強かったからこそ、憲政史上最長の任期を務めた日本の歴史に残るリーダー。 特に興味深いのは外交や各国首脳に関する記述。メディアを通じてしか知らなかった、外交の真の舞台裏が描かれており、それだけでも読む価値はある。 理知的で実務派の元弁護士オバマ大統領は、ジョークにも反応せずに直ぐに本題に話を戻したという。銀座次郎でのすし会食では米国の自動車が道中で1台も走っていない事を安倍に文句を行った処、安倍はドイツ車はたくさん走っている、彼らは日本の実情に併せて右ハンドル車を作っているからであって、アメリカの自動車メーカーはそれをしていない、と言うと黙り込んだという。 一方、トランプ大統領は報じられているイメージとは全く異なり、人の話をしっかり訊くタイプで安倍さんは色々なことを相談されたという。中には「ウチの国務長官をどう思う?」といった場合によっては内政干渉と言われても仕方のない答えようのない事までも含まれている。そして、偶然安倍の誕生日に行われた会談では突然照明が消え、ローソクを差したケーキを持ったトランプが突然がハッピバースデーを歌ってくれたという。イランの核開発合意破棄を巡る外交では、対外的に強行な姿勢を見せていたトランプも、同国にパイプを持つ安倍に対しては仲介の可能性を見出しており、事態の打開の道を探っていた事も明かされれている。 安倍は地球儀を俯瞰する外交を標榜していたが、具体的にそれがどのように行われていたかが描かれており、各国の思惑が渦巻く魑魅魍魎な世界において、日本の国益を常に考えて活動していたことが伺い知れる。 また、国内においても敵は野党だけではなく、財務省もそうであったという。彼らは自分たちの意向に沿わない政権がでてくると併記で倒しに来る。財務省は参加に国税庁をもっているので、国会議員を脱税などで強制捜査する協力な武器をもっているのである。党内でも増税を是とする財政再建派が一定数おり、財務省はこうした議員を応援する。

Posted byブクログ

2024/10/08

政治は難かしい  虚実で飾っている部分や、長として言へない内容もあるだらうが、裏話や正直なところもあり、おもしろい。  公明党が応援すると票が2割増えて、創価学会に低頭平身だと語ってゐる(笑)。黒川検事長よりも林検事長のほうが親しいと言ってゐて、英語の授業で政治の話ばかりしてゐ...

政治は難かしい  虚実で飾っている部分や、長として言へない内容もあるだらうが、裏話や正直なところもあり、おもしろい。  公明党が応援すると票が2割増えて、創価学会に低頭平身だと語ってゐる(笑)。黒川検事長よりも林検事長のほうが親しいと言ってゐて、英語の授業で政治の話ばかりしてゐた講師の話を思ひ出した(ひどいね)。コロナウイルス薬のアビガンを北朝鮮高官が欲したなんて話も、惜し気もなくバラす。  雇用政策のところを読むと、リベラルな考へも取り入れてゐて、ぜひこの調子で岩盤規制の撤廃や、同一労働同一賃金に取り組んで、メンバーシップを破壊してほしかったと感想してしまった。  政治は難かしい。他国、他議員、他勢力との均衡をはからねばならない。イデオロギーだけの政治はむりである。

Posted byブクログ

2024/06/03

国の総理が漫画や小説ではなくノンフィクションとして政争や外交を語った本として、読む価値があると思う。2006年の第一次安倍内閣、2012年末から2022年までの第二次安倍内閣の総理大臣としての言い訳、手前味噌の自画自賛も入った回顧録。一生懸命に考えて、総理大臣という職を続けたこと...

国の総理が漫画や小説ではなくノンフィクションとして政争や外交を語った本として、読む価値があると思う。2006年の第一次安倍内閣、2012年末から2022年までの第二次安倍内閣の総理大臣としての言い訳、手前味噌の自画自賛も入った回顧録。一生懸命に考えて、総理大臣という職を続けたことは判るが、考えの方向性が私と全く合わないことが良く判った。 ・コロナ対応:厚労省の薬務課長が薬事承認の実質的な権限を持っているが、課長クラスの人事権は内閣にないので言うことを聞いてくれません とのこと 薬害エイズで課長クラスが有罪になったので、アビガンにハンコ押すと後から何言われるか判らないから・・・ 緊急時なのだから首相責任で承認すればいいじゃん!あべのマスクはつくれたのに! ・北朝鮮拉致対応:最も尽力してきたこと ・・・拉致被害者は気の毒だが、そこまで国をあげてやることか?ミサイル開発阻止の方が大事なのに、大局をみていないのでは? ・後継者に菅氏支持:岸田支持だったが 妻の昭惠に言われて・・恩が大きかったのでってヤクザの盃か? ・アベノミクス:金融緩和、消費税先送り、→ 国家財政は火の車。つけは後世に ・憲法と自衛隊:集団的自衛権を認める憲法解釈見解を決定。9条に自衛隊を明記したい。→ 専守防衛の方法は他にもあるのでは? 防衛費をSFでよく出てくるバリアの開発につかうとか。憲法改正より実務でしょう! ・トランプとゴルフ:一時間半電話で雑談→愚痴か自慢かわからないが、こんなことで国の命運が変わるのは あきれるばかり。 ・森友問題:財務省が勝手にやった。忖度される方はどうしようもない。財務省の策略?→ 脇が甘い。官僚やマスコミ対応がお粗末。弁解の余地はない ・特定秘密保護法:政権が揺らぐのは自民党内で信頼を失うとき。世論の反対が多い時は党をひきしめて法案を成立させる→ 世論が正しいとは限らないが、政治家のおごりが垣間見える。 単なる人気取りではなく、日本という国の将来を考えた内政・経済・外交の舵取りをしたとの自負はわかるが、少子高齢化や国の借金に対する危機感の低さは将来の日本に大きな重荷を背負わせた内閣だったと言えるのではないだろうか?

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2024/03/27

2次にわたる安倍政権7年9ヶ月間の内政、外交、国会論戦について、その時々で安倍元首相がどう考え、決断したかが、意外なほど率直に語られている。 聞き手も、タブーを設けることなく、答えにくい事柄についても適切に問うている。 本文だけで約400ページだが、内容に惹かれ、ほぼ一気読み...

2次にわたる安倍政権7年9ヶ月間の内政、外交、国会論戦について、その時々で安倍元首相がどう考え、決断したかが、意外なほど率直に語られている。 聞き手も、タブーを設けることなく、答えにくい事柄についても適切に問うている。 本文だけで約400ページだが、内容に惹かれ、ほぼ一気読みだった。 本人の逝去(暗殺)後間もないこのタイミングで、網羅的な回顧録が出版されたのはほとんど奇跡といえる。 が、この本では語り切れなかった様々なことが、この十倍はあったに違いない。 毀誉褒貶はあるとしても、約8年間激動の状勢の中で自ら国の舵取りをした人物の知見は、今後の国の運営に大いに役立つはずだった。 我が国の貴重な財産ともいえる存在を、あのような殆ど逆恨みのような凶行で失ったことは、本当に残念だ。 氏の官僚、特に財務省、厚労省、外務省(、法務省)に対する目線は厳しいが、その後の各省の仕振りを考えれば仕方ないだろう。 それほど氏に傾倒していたわけではないが、巻末の弔辞、特に菅氏のものには涙を禁じ得なかった。

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2024/03/11

安倍晋三さんは、とても不思議な人だった。 鳴り物入りで首相の座に着いたと思ったら難病のため一旦辞任。 復活して華々しくアベノミクスで経済再生して、トランプとゴルフして、プーチンとも仲良くして憲政史上最長政権となったと思ったら、モリカケサクラでやらかして、コロナでは迷走して、難病...

安倍晋三さんは、とても不思議な人だった。 鳴り物入りで首相の座に着いたと思ったら難病のため一旦辞任。 復活して華々しくアベノミクスで経済再生して、トランプとゴルフして、プーチンとも仲良くして憲政史上最長政権となったと思ったら、モリカケサクラでやらかして、コロナでは迷走して、難病が再発して辞任… そして、2022年7月8日、選挙演説中にまさかの凶弾に倒れ… 回顧録を読むことで安倍首相とはどういうことだったのか、自分の中で整理したいと思って図書館に予約。 ようやく読めました。 この本一言でいうと面白かった。 当然盛っている部分はあるんだろうけど、まっ、「歴史は解釈」ですから。 特に外交の部分。 結果論なのかもしれないけど、トランプとのやりとりの部分は特にゾクッとするほどだ。 もし、今度の大統領戦でトランプが再選されたら、その時の日本の首相は安倍さんと同じように立ち回れるのかな? タカ派だけどリアリスト。 あと、敗者復活の人で意外と努力の人だったんだな、と発見。 鋳造品ではなく鍛造品の首相。 改めてお疲れ様でした、と言いたくなった。 巻末に野田佳彦元首相の追悼演説が掲載されていて、最初から最後までしっかり読んだり聞いたりしたのは初めてだったけど、これがまた素晴らしい。 自由な言論は守り抜かなければならない。 ♫You’ve Got a Friend/Carole King(1971)

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2024/03/07

コロナになり病気が再発して首相を退任した後、本書の著者らによるインタビューを受けて在任中を振り返った内容を、死後に回顧録としてまとめた1冊。インタビューに答えている形式なので、普段の安倍元首相がざっくばらんに軽く話している雰囲気が感じられた。 よく言われていたように、味方と敵に分...

コロナになり病気が再発して首相を退任した後、本書の著者らによるインタビューを受けて在任中を振り返った内容を、死後に回顧録としてまとめた1冊。インタビューに答えている形式なので、普段の安倍元首相がざっくばらんに軽く話している雰囲気が感じられた。 よく言われていたように、味方と敵に分けて自分の意見に反対する考えには耳を貸さないような態度なんかも、別に隠さずに話している。ある意味とても素直で正直な人柄を感じたし、同じ方向を見て何かを一緒にするときに担ぐのにベストな人だと思った。 財務省との戦いだとか、自分のやりたいことははっきりさせつつ、戦略的に選挙なども乗り越えて長期政権を維持し、人も惹きつけたと言う意味では、戦後日本の転換点を担った偉大な首相だったということでしょう。ここからが終わりの始まりでなければ良いのですが。ご冥福を祈ります。

Posted byブクログ

2024/02/18

思ったより面白かったと言うのが正直な感想。 登場人物がトランプさんをはじめ超VIPばかりだから面白くないわけないか。 安倍さんの場合、どうしても光と影があっていろんな意味で賛否両論分かれるけど歴史に残る政治家と言う事実は否定しようがないな。

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