息が詰まるようなこの場所で の商品レビュー
Twitterで長い文章を読むならいいけど1冊として読むほどではなかった(いまさらのタイミングで読んだせいもあるか、筆者もインタビューでタワマン文学はもう賞味期限切れと言っているのを見かけた)
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話題になっていたタワマン小説 上をみればきりが無いし、隣の芝生は手入れされていてひたすらきらきらと美しく見える…という話だった!! 誰にでもその立場での地獄があって、それは本人にしか分からないものだよな~ 平田さやかのこどもに対する怒り方とか過剰な期待を背負わせてるところとか読ん...
話題になっていたタワマン小説 上をみればきりが無いし、隣の芝生は手入れされていてひたすらきらきらと美しく見える…という話だった!! 誰にでもその立場での地獄があって、それは本人にしか分からないものだよな~ 平田さやかのこどもに対する怒り方とか過剰な期待を背負わせてるところとか読んでいて若干辛かった〜子どもをコマにするな〜ッ! 最後の隆のスピーチがとても良かった!! すごい個人的にしょうもない思いを書いておくと、タワマンの上階に住んでる人ってめちゃくちゃ時間ギリギリで忘れ物した…!とかやべ〜トイレ我慢できるか…?!みたいにならないんだろうか… そういうとこにはロビーにトイレとかあるのかな…
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タワーマンションでの階層意識に組み込まれた3組の家族(サラリーマン夫婦、開業医、地権者)の心情や抱える悩み、優越感や嫉妬心、置かれた地獄を描きながらその子どもたちの1年を描きます。 やっとの思いでタワマンの低層階狭小2LDKを手に入れたサラリーマン夫婦からは"全てに恵...
タワーマンションでの階層意識に組み込まれた3組の家族(サラリーマン夫婦、開業医、地権者)の心情や抱える悩み、優越感や嫉妬心、置かれた地獄を描きながらその子どもたちの1年を描きます。 やっとの思いでタワマンの低層階狭小2LDKを手に入れたサラリーマン夫婦からは"全てに恵まれているように見える資産家夫婦"も実は様々な葛藤、東京独特の階級意識に囚われており、、、と言う構造です。 一家一言で言うと、"隣の芝は青い"なんですが、リアリティが物凄く有るので"あたかも現実に有りそうな人間模様"です。 時間軸の動きを"中学受験に追われる子どもたち"を物語の推進力にしているのも構造的に上手いですね。 親からするとマウンティング、ヒエラルキーの象徴でしかなかった湾岸も子供からすると多様性の象徴だと。ハッピーエンドの爽やかさが良いです。
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息、詰まらなかった。思いのほか爽やかな話だったから。とはいえタワマンカーストに熾烈な中学受験戦争、学歴と都会へのコンプレックス。マウントを取る人取られる人。みな承認欲求が強いのか、はたまた卑屈すぎるのか。登場人物の心情は複雑に渦巻く。私から見れば誰もが恵まれた環境にいるのだが、隣...
息、詰まらなかった。思いのほか爽やかな話だったから。とはいえタワマンカーストに熾烈な中学受験戦争、学歴と都会へのコンプレックス。マウントを取る人取られる人。みな承認欲求が強いのか、はたまた卑屈すぎるのか。登場人物の心情は複雑に渦巻く。私から見れば誰もが恵まれた環境にいるのだが、隣の芝生は青い。そんなモヤモヤした気持ちは物語の後半、彼らの子どもたちが払拭してくれる。卒業時の答辞の内容は立派すぎるくらい立派でここがハイライトだろう。親の期待にがんじがらめの中、素直に育った子どもたちに結果オーライだ。
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隆くんのスピーチがすばらしかった。頭の良さと小学生の素朴さがうまく入り混じったような。 隣の芝生は青いに尽きる一冊。そこそこが1番ね。
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受験生を持つ親の葛藤と、タワマンでも高層階と低層階に住む親同士の葛藤が描かれていた。 よくある話のような感じがしました。
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どれだけお金があってもいいところに住んでいても悩みがあってそれに苦しんでいる。 誰かを羨ましく思ってもそれは相手に見せてないだけであって何かしら抱えているものがあるのだろうなと思わされた。
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読み始めの段階では『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』の焼き直し的な印象が強く、また受験戦争に気狂いしている主人公に一切の共感が出来ないため重苦しい心境だったが、章を継ぐに従って情報が積み上がり奥行きが増していく感覚が良かった。 どうなることやらと思っていたが最後はそれな...
読み始めの段階では『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』の焼き直し的な印象が強く、また受験戦争に気狂いしている主人公に一切の共感が出来ないため重苦しい心境だったが、章を継ぐに従って情報が積み上がり奥行きが増していく感覚が良かった。 どうなることやらと思っていたが最後はそれなりにすっきり。 さて本書からの教訓はかなり分かりやすい。 「自分の幸せというのは主観から来るものであって、他者との比較で決めてはならない」 「他者には他者の悩み、苦しみがある。表層だけ見て判断してはならない」 といったところか。 上には上がいる。 努力して理想に近づこうとする行為は自らを高めるが、そのプロセスにおいて他者と比較し、相対的上位を妬み、上がることを悦び、落ちることを恐れ、相対的下位を見下すことは苦しみを生み出してしまう。 資本主義の仕組み上、欲望は喚起され肥大させられ続けるし、欲望を満たす環境もアイテムも無限のように生み出されていく。 銀行組織の構図、事業の継承という構図、PTAと学校の関係性という構図、塾における競争化社会という構図など、仔細は違えど、システムに包摂されてしまうことによって人間の主体性やその中で生きることの満足感が抑圧→喪失されてしまう仕組みは共通している。 平田さやかから高杉徹に至るまでに段階的に、近視眼的になっている状態からより抽象度の高い視点を持てるようになっていることは興味深い。 抽象度を高く持ち、行動できれば、システムに包摂され心を蝕まれていくダメージを軽減できよう。これは必ずしもお金が多ければ獲得できるというものではないはずだ。 さやかの友人のマミ、健太の後輩の奈々子、綾子の同級生の久美子、家族ぐるみでかかわりのある伊地知家や小坂家など、周りには境遇を素直に受け入れて身の丈に応じた暮らしをしているモデルが多く登場する。 各登場人物が彼らから得るヒントをもっと真摯に受け止めて自分の中に消化できればいいのだが、外聞を取り繕い、本音を隠してシステムに留まることを選んでしまうのはなぜなのだろうか。 本書では「東京という狂った街」のような表現が度々登場するが、幼少から東京に長くいる私や生まれも育ちも東京の我が妻を見ていてもそれは正しくないと思う。 他者との関係性が田舎と比べて希薄であるのは、集積密度が高く変化の多い都会という特性故だと思うが、それでも一歩を踏み出して開襟すれば他者とも打ち解け得るものだ。 他人との関係性の面倒くささを頭ごなしに忌避せず、生活のコンフォートゾーンを打ち砕く勇気を持てればきっと生活はより色を取り戻せるに違いない。 システムに埋没してしまわないように、人の心を整える意義が本書にはある。
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田舎出身としては出身地がコンプレックスで都会に憧れるのはとても共感できた だが、タワマンという憧れの暮らしを手に入れてもどこか満足できず、他と比べて自分の理想に近づけるために子供にまで強要させている事に気付かないのが母親が恐ろしいと思った タワマンという小さな籠の中でマウント合戦...
田舎出身としては出身地がコンプレックスで都会に憧れるのはとても共感できた だが、タワマンという憧れの暮らしを手に入れてもどこか満足できず、他と比べて自分の理想に近づけるために子供にまで強要させている事に気付かないのが母親が恐ろしいと思った タワマンという小さな籠の中でマウント合戦をするくらいなら田舎でひっそり暮らしたいという思いが強くなった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物の苦悩やストレスに悲壮感を覚えた。 祖母や父母が子供が将来困らないように、最初はやり過ぎと思われる行為も後々あれも一種の愛情なんだなと思う。 つづく
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