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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.4

355件のお客様レビュー

  1. 5つ

    171

  2. 4つ

    128

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2024/04/05

あだ討ちをテーマにしている小説でした。 私が不勉強な人間で、知らない単語が複数あったのですが、Googleで単語の意味を調べて小説を読み終えることが出来ました。 とても勉強になりました。 人それぞれ大事にしている生き方や、この人の助けになりたいという想いが素敵でした。 登場人...

あだ討ちをテーマにしている小説でした。 私が不勉強な人間で、知らない単語が複数あったのですが、Googleで単語の意味を調べて小説を読み終えることが出来ました。 とても勉強になりました。 人それぞれ大事にしている生き方や、この人の助けになりたいという想いが素敵でした。 登場人物は全員曲者で、全員好きです。

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2024/04/04

木挽町で行われた仇討ちを巡る話。 木挽町にある芝居小屋の関係者に、ある武士が実際に仇討ちを見聞きしたことを丁寧に聞きまわる。小屋の人々の話には矛盾はなく、仇討ちを果たした武士菊之助を芝居小屋の皆は好意的に語る。そして聞きまわるうちに、次第に仇討ちの詳細が明らかになってくる。それぞ...

木挽町で行われた仇討ちを巡る話。 木挽町にある芝居小屋の関係者に、ある武士が実際に仇討ちを見聞きしたことを丁寧に聞きまわる。小屋の人々の話には矛盾はなく、仇討ちを果たした武士菊之助を芝居小屋の皆は好意的に語る。そして聞きまわるうちに、次第に仇討ちの詳細が明らかになってくる。それぞれの人が芝居小屋にたどり着くまでの生きざまも、人情味のあふれる人物像として描かれている。 明らかになってくる語り口は鮮やかで、核心に迫っていくうちにその世界にはまり込んでいってしまう。そして、最後に仇討ちを果たした菊之助から語られたことは衝撃である。 時代劇を舞台に、謎解きの面白さを感じさせてくれる秀逸な作品であった。

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2024/04/02

お見事! 一本のお芝居を堪能した気持ち。素晴らしい大団円。 さまざまな角度から一つの仇討ちの顛末を語ってると思ってたのです。 語り部の半生を含めてすごく面白い本だな、と思ってたのです。読みやすいし。 最後。いや、ほんとあっぱれ。読了感最高に心地いい。

Posted byブクログ

2024/04/01
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最初は変わった作りの小説だなぁ、と思い読み始め、一つの出来事を軸とした短編集かと思い読み進め、最後は綺麗に謎解き。「あだ」が何故ひらがな、なのか。なるほど。見事です。かと言って、一つ一つのお話も高質。凄い手腕。どうしようもなく行き詰まった時を「しなやかに受け止め生きる」という学びもありました。

Posted byブクログ

2024/03/31

面白かった。自分の知り合いが、『人生面白ければいいんです。』って言っていて、この本の中の登場人物も、『おもしろくするのは自分次第。』という言葉を言っていて、心に刺さった。とてもよかった。

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2024/03/29

どんな血生臭い話かと思いきや、木挽町の芝居小屋のみなさんが素晴らしい! 最後の方は手が止まらなかった。 タイトルが平仮名の部分はそうゆう事なのね。

Posted byブクログ

2024/03/29
  • ネタバレ

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なるほどね‼︎でした。 うなりたくなります‼︎お見事‼︎ 読む進めながら、終幕国元屋敷〜が気になって…。 なにが⁉︎って⁉︎ コレはタイトルにも⁉︎関わって⁉︎ 裏表紙の雀も⁉︎ 芝居町を『悪所』と。 芝居小屋の仕組み。 そこに集う…。世の中理って…。木挽き町の森田座。 元幇間、一八。吉原生まれで吉原の知らなかった事をアタシに教えてくれた。 〜お前さんの胸の内を見捨てることになっちまう〜師匠。 元御徒士、与三郎。 〜忠っていう字は心の中って〜芸を通してしっかり心を捧げる〜尾上松助。 そして、お三津との話。 隠亡に育てられた、ほたる。 〜お前さんの世間は、平ったくていい〜芳澤ほたる。 小塚原と、千住の地名が聞ける。 職人の久蔵とお与根夫婦。 〜これは久蔵と俺の芸の勝負〜團蔵丈。 そして、葛葉とお妙…。そしてP.200としか…。 元旗本、金治。 〜面白がる覚悟〜五瓶。 そしてずっと話を聞いてまわっていたのが総一郎。 何より絡繰と徒打ちのお話。そして、作兵衛も。

Posted byブクログ

2024/03/28
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後半に入ったあたりから先が読めてきたけど、それでも最後まで心温まりながら読めた。 江戸人情ってやつだわね。 誰しもいろいろな苦労や苦悩を抱えているけど、それでも近くの誰かのために親身になって骨を折る。 今の世では消えつつあるのかな… 過去に起きてしまったことはさておき、良い形に丸く収まるのはいいね。

Posted byブクログ

2024/03/25

二年前に起きた木挽町での敵討ち。 その顛末を聞きにくる若侍。 芝居小屋に関わっている人たちが生き生きと描かれていました。 顛末は想像できましたが、登場人物があまりに魅力的で、あっという間に物語の世界に引き込まれました。 永井紗耶子さんの他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2024/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

若い武士菊之助が博徒作兵衛に対し見事にあだ討ちをはたす。 芝居小屋の面々からあだ討ちについて聞くことで、菊之助の苦悩を知り、それぞれの過去を知ることで深みを増していく。 武士とは。身分とは。人を殺めるとは。自分を偽らないとは。 菊之助は、自分の国の中だけでは出会う事のなかった人々と芝居小屋で出会い、あだ討ちを通して、人として大きく成長をしたと思う。だからこそ、父親に対しても冷静に思いを巡らせる事が出来るようになったのだろう。 いや~面白かった。それぞれの過去が深く心に響いた。読んで良かった〜

Posted byブクログ