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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.3

412件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    145

  3. 3つ

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2024/08/12

あらすじ読んで歴史物だと思って敬遠していましたが、このミスでも高評価だったのでどういうことかなと思い読んでみたらまあ本格ミステリーではありませんか。 芝居小屋に一人の侍がやってきて、2年前の仇討について章ごとに一人の目撃者から話を聞いていく、という構成。 ミステリーとしての作り...

あらすじ読んで歴史物だと思って敬遠していましたが、このミスでも高評価だったのでどういうことかなと思い読んでみたらまあ本格ミステリーではありませんか。 芝居小屋に一人の侍がやってきて、2年前の仇討について章ごとに一人の目撃者から話を聞いていく、という構成。 ミステリーとしての作りももちろん面白いのですが、目撃者一人一人の来し方自体も大変良くて。 世間から弾かれた人らがそれでも楽しく生きていく様、そんな人らが重い業を背負った若者を励まし応援し明るい未来へ送り出そうと努力する様も良かったです。 歴史物でありながら今の世を風刺している感じもあり、色々な読みができる良い小説でした。

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2024/08/11

面白かったー。よく構成されたいい読み物だった。 木挽町で起きた仇討ちについて、それを目撃した芝居小屋で働く5人が一人1章ずつ語っていく。その人の来し方もまた深く、熱くて、菊之助を助ける粋な雰囲気につながっていてよい。

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2024/08/06

面白かった! 登場人物達の魅力、自分自身も考えさせられるようなセリフの数々、ぐいぐい読みたくなる展開とラスト…読んで良かったと思える一冊

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2024/08/04

展開自体に大きく捻りがあるわけではないが、様々な登場人物の心理描写・生き様に重厚感があり、奥行きのある作品だった。

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2024/08/02

芝居町の木挽町で起きた仇討ち。 多くの人々の目の前で起きたその事件を、様々な人々の視点から描いた直木賞作品。 仇を討った若侍を世話した芝居小屋の人達に、仇討ちの詳細を聞くという形で物語は進んでいく。 語るうちに仇討ちの事だけでなく、その人物の来し方も描かれていてそれがとても面白い...

芝居町の木挽町で起きた仇討ち。 多くの人々の目の前で起きたその事件を、様々な人々の視点から描いた直木賞作品。 仇を討った若侍を世話した芝居小屋の人達に、仇討ちの詳細を聞くという形で物語は進んでいく。 語るうちに仇討ちの事だけでなく、その人物の来し方も描かれていてそれがとても面白い。 そしてラスト、意外な事件の真相がわかり驚かされた。 とても面白くて、ぐいぐい読めた。

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2024/08/02

感動!見事な菊之助の仇討ちでした。 仇討ちを見た芝居小屋の町人によって語られ徐々に近づいていく真相。菊之助に関わった人々の思いが胸に刺さる。 おっと!これ以上しゃべると余計なことまで言っちまいそうだ。危ねぇ危ねぇ。

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2024/08/01

面白かった!仇討ちではなく、あだ討ち とある意味がわかりました! でも、この秘密、関係者は墓場まで持ってくの?

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2024/07/30

仇討ちを調べる人物が芝居小屋の面々に話を聞く。インタビュー形式で語られるが、話の大半はその語り手の半生。その話も面白く、やがて話がまとまっていく。登場人物がみな魅力的。

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2024/07/30

江戸人情物のミステリー 面白かった!! 江戸の芝居小屋と、遊郭の状況を見せつつ語りで進むお話。 ミステリーと知らずに読み進めていたので後半でもしやこれは?となりとても楽しめた。 現在のエンタメにつながる芝居小屋のあれこれがとても鮮やかに描かれ、エンタメ小説として最高! 初の永井...

江戸人情物のミステリー 面白かった!! 江戸の芝居小屋と、遊郭の状況を見せつつ語りで進むお話。 ミステリーと知らずに読み進めていたので後半でもしやこれは?となりとても楽しめた。 現在のエンタメにつながる芝居小屋のあれこれがとても鮮やかに描かれ、エンタメ小説として最高! 初の永井氏の作品だった。良い出会いになった。

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2024/07/30

これは面白い!途中からこの世界とお別れするのがさみしくなってきてチョビチョビ読みに。初めは「羅生門」のように食い違う証言者たちの言葉を集めながら真相にたどりつく内容なのかと思ったが、いやいやこちらはもっと優しいのだ。語り部それぞれの生い立ちや職業柄を反映した言葉遣いの違いも小気味...

これは面白い!途中からこの世界とお別れするのがさみしくなってきてチョビチョビ読みに。初めは「羅生門」のように食い違う証言者たちの言葉を集めながら真相にたどりつく内容なのかと思ったが、いやいやこちらはもっと優しいのだ。語り部それぞれの生い立ちや職業柄を反映した言葉遣いの違いも小気味よく、また各々が来し方のあれやこれやの物語をしんみりと聞かせてくれる。それだけでも十分楽しめるのだが、大詰めのあだ討ちへ向け物語はさらに感動に!平成中村座なんかで上演してもらいたいたかったな。きっと最後は「ブラボー!」と拍手が鳴り止まないハズ。

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