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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.4

352件のお客様レビュー

  1. 5つ

    169

  2. 4つ

    127

  3. 3つ

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2024/06/03

よく練られたストーリーと展開、人物の描写が丁寧に描かれており、5章目くらいからはワクワクしながら読めた。

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2024/06/02

何もかも背負う覚悟は勇ましいが、それでは何一つ為せないのだと気付かされた。 だから私もこの人を信じて、話してみようと思った。

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2024/05/28

p12 木挽町/森田座 堺町/中村座 葺屋町/市村座 控え櫓 都座/中村座 桐座/市村座 河原崎座/森田座 p18 吉原 大店 総籬 中店 半籬 一番小さいのが総半籬

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2024/05/27

仇討ちが終わった2年後に、同郷の人が当時の仇討ちについて関係者にインタビュー?する構成。 江戸の話でこの形式は初めて読んだかも。 どの人の話も味わい深く、最後の章である仇討ち本人の話に繋がっていった。 血の繋がりだけが家族では無いと思えた良いおはなしでした。

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2024/05/26

2023年、『木挽町のあだ討ち』で第35回山本周五郎賞、第169回直木三十五賞をW受賞作品 とても面白く、切なく、心温まる何度も読み返したい作品でした 武士の心とは...人としてどう生きるか...心にジーンと、腹にグゥーっと何とも言えない魂が宿ります 「我こそは伊納清左衛門が...

2023年、『木挽町のあだ討ち』で第35回山本周五郎賞、第169回直木三十五賞をW受賞作品 とても面白く、切なく、心温まる何度も読み返したい作品でした 武士の心とは...人としてどう生きるか...心にジーンと、腹にグゥーっと何とも言えない魂が宿ります 「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」 と、ここから始まる。 「木挽町のあだ討ち」をその日目にした人たちが、1人づつ事件のことをお話しされていく どのような仇討ちだったのか... 最後に繋がった時には感無量。 登場人物は皆素敵な方ばかりで、その方たちの来し方もまた興味深く飽きさせない 時代小説をあまり知らない私ですが、落語のような語り口で話が進み、目の前に状況がありありと浮かび落語か劇を見ているような感じで、最初から最後までずっと楽しく読ませていただけました。そして幾度とほろりとしました。

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2024/05/23

面白かった。芝居小屋のある木挽町で起こった仇討ちについて当事者たちの話を聞きながら真相に迫ってくのがよかった。父親を殺めた下男の作兵衛を息子菊之助が仇討ちしたとされているが実際には芝居小屋で出会った人たちの助けで演技として行うことにしたというのが真実。 色々な身分の人たちが登場し...

面白かった。芝居小屋のある木挽町で起こった仇討ちについて当事者たちの話を聞きながら真相に迫ってくのがよかった。父親を殺めた下男の作兵衛を息子菊之助が仇討ちしたとされているが実際には芝居小屋で出会った人たちの助けで演技として行うことにしたというのが真実。 色々な身分の人たちが登場してその時代背景がわかりやすかった。芝居がテーマとなってるだけあって台詞とかテンポがとても読みやすかった。

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2024/05/21

芝居を見ているような読み心地。出演者(主役、脇役)、舞台背景、大道具、小道具、衣装、照明、舞台演出全てが揃っているような小説。 各チャプターがそれぞれ独立したストーリーとしても成立するような筋立てで、それが全部揃うと、全体として大掛かりな趣向を凝らした一つの物語になる。 内容も構...

芝居を見ているような読み心地。出演者(主役、脇役)、舞台背景、大道具、小道具、衣装、照明、舞台演出全てが揃っているような小説。 各チャプターがそれぞれ独立したストーリーとしても成立するような筋立てで、それが全部揃うと、全体として大掛かりな趣向を凝らした一つの物語になる。 内容も構成もストーリーも、読者を楽しませてお見事です。

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2024/05/20

直木賞受賞作品 江戸時代後期の江戸のまち、木挽町(こびきちょう)芝居小屋の裏で起こった仇討ち。 若侍の菊之助が父親の仇の博徒を見事に斬り、血まみれになって首級をあげて仇討ちを果たす。2年後、語り草となったその仇討ちについてに聞いて回る侍がいた。 木挽町芝居小屋の裏で起こった仇討...

直木賞受賞作品 江戸時代後期の江戸のまち、木挽町(こびきちょう)芝居小屋の裏で起こった仇討ち。 若侍の菊之助が父親の仇の博徒を見事に斬り、血まみれになって首級をあげて仇討ちを果たす。2年後、語り草となったその仇討ちについてに聞いて回る侍がいた。 木挽町芝居小屋の裏で起こった仇討ちの顛末と真相がいま明らかになる。 江戸時代の芝居小屋や様々な人達の暮らしが仇討ちの真相を明らかにする中で生き生きと表現されている。1章1章語り部が変わり、小気味よく心地良いテンポで江戸時代とミステリーの謎解きを体感できる。

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2024/05/19

新宿末廣亭や上野広小路亭など寄席で観ているような読書です。 時代小説はあまり読んだことないから江戸っ子訛りで大変でしたが、衣装部屋編辺りから時代小説初心者でも読みやすくなっていました。 約200年前くらい江戸時代の人間臭さや尊さ、うつろい、人情など、今の東京では想像できない、温...

新宿末廣亭や上野広小路亭など寄席で観ているような読書です。 時代小説はあまり読んだことないから江戸っ子訛りで大変でしたが、衣装部屋編辺りから時代小説初心者でも読みやすくなっていました。 約200年前くらい江戸時代の人間臭さや尊さ、うつろい、人情など、今の東京では想像できない、温かみのある人々だったように思いました。 菊之助はなぜ作兵衛を仇討ちしなければならなかったのか、という問いを追いかけるのですが、途中、まあ坊と木彫の雀では、涙止まりませんでした。 江戸時代は平和なイメージでしたが、御家の中はいろんな隠し事があり、それにより命を絶った人々もいたんですね。今の政治にも似ているところがあると思いました。 1.芝居茶屋、2.稽古場、3.衣装部屋、4長屋、5.枡席、そして最後に仇討ちのおさらいがきたとき、まさか、、えっ、正直想像できませんでした。 1,2,3,4,5に登場していた方たちがしっかり意味を成し遂げていることにもビックリしました。 時代小説まだ慣れていなかったので、新鮮でした。 木挽町や永代橋、吉原、浅草寺辺りの風景が頭に浮かべながら読んだので、当時のその辺りへ散歩に行こうと思います。

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2024/05/19

 なかなか読み進められなかったが、ある程度読んだら一気読みでした。 裏切って仇討ちがなかったことになるんじゃないかと最初はヒヤヒヤしたけど、結末は予想通り(一安心) 一見、みな楽しそうにしているけど、内々には様々な事情があって、自ら身を投じた人もいるけど、そこに行くしかなかったも...

 なかなか読み進められなかったが、ある程度読んだら一気読みでした。 裏切って仇討ちがなかったことになるんじゃないかと最初はヒヤヒヤしたけど、結末は予想通り(一安心) 一見、みな楽しそうにしているけど、内々には様々な事情があって、自ら身を投じた人もいるけど、そこに行くしかなかったものもいる。時代物だから人があっさり死ぬような環境だけど、それでも人が死ぬことはよくある事じゃなくて、哀しいこと。 武士だから殺して良いなんてことはない。 酷い目にあっていても、他人のことを心配したり悲しんだり、生きるだけで精一杯で辛いけど、助け合って生きるって素敵だなと思った。

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