キーエンス解剖 最強企業のメカニズム の商品レビュー
キーエンスの徹底したシステム作りに通底する思想がよくわかる本。 とにかく営業の時間管理、顧客第一の姿勢が有名だが、顧客の潜在的なニーズに正確に応える開発の優秀さにももっとスポットライトが当たるべきだなと思った。 自分は絶対に嫌だけど、月から金までの勤務時間をキーエンスの利益最大化...
キーエンスの徹底したシステム作りに通底する思想がよくわかる本。 とにかく営業の時間管理、顧客第一の姿勢が有名だが、顧客の潜在的なニーズに正確に応える開発の優秀さにももっとスポットライトが当たるべきだなと思った。 自分は絶対に嫌だけど、月から金までの勤務時間をキーエンスの利益最大化のために捧げる、と決め切ってしまえば、意外と従業員は幸せなんだろうな…と思う。 キーエンス従業員の中にはまちがいなく彼ら固有の環世界があり、退屈を感じることはないんだろうな。
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ものすごく驚く仕組みではないが、あらためて強い組織作りに必要な要素を考えさせられた。いかに目標や目指すものを共有して実現の仕組み作りやkpi設定をするか考えたい。
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前から気になっていた本 キーエンスの肝は仕事の仕組み化、データを最大限に活用して、仕事を効率化する。一度付き合うとまた頼りたくなる、ドライというよりむしろウェットな印象を受けた。 AIが席巻する昨今、人材の強さが組織の強さを決めることになるなとあらためて思って次第、、
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※このレビューにはネタバレを含みます
高い基準の当たり前を当たり前に遂行できる文化こそがThe キーエンス。 その魅力は人が育たないわけがないと言える仕組み。 目的に合わなければ情報発信はしない徹底的な合理主義。 即日提案の圧倒的スピード。待ちの姿勢は一切なし。 強い組織の在り方が詰まった一冊。 ◆「行動していたとしても、書かなければやっていないのと同じ」 ◆評価体系は意外にもプロセス重視。 根底にあるのは、行動を変容させれば結果がついてくるという考え方。 さらに採用するのは性格的に負けず嫌いの社員。 ◆ニーズの裏のニーズまで徹底的に聞く。 「タブレットが欲しい」の裏には営業効率を高めたいといった最終目的があるかもしれない。 ◆キーエンスの仕組みは性弱説に基づいている。 ◆営業実績の共有が会社の資産になるということを繰り返し浸透。 加えて会社への役立ち度が個人の給与に返ってくる仕組み。 トッププレイヤーより平均値を高める仕組みを海外でも意識。 同じ職場のこの人ができているのだから真似できそうと思ってもらう。
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思った以上に面白かった。どういう会社か結構謎だったのだけれど、想像よりも顧客思いな営業スタンスと独自の価値提供に同業者でなくても真似できることがたくさんだった。
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キーエンス解剖 最強企業のメカニズム 仕事の現場が淡々と回るだけでは満足できない人へ。この本は、数字とロジックで強靭に織り上げられたキーエンスの世界を、肌で感じさせてくれる。営業は筋トレのようなロールプレイの連続で、即納の高速対応はまるで官能のリズム。正確無比なデータ管理と透明...
キーエンス解剖 最強企業のメカニズム 仕事の現場が淡々と回るだけでは満足できない人へ。この本は、数字とロジックで強靭に織り上げられたキーエンスの世界を、肌で感じさせてくれる。営業は筋トレのようなロールプレイの連続で、即納の高速対応はまるで官能のリズム。正確無比なデータ管理と透明性が、社員たちの本能的な欲望すら精妙に包み込む一方で、その完璧さゆえに時折、人間味の薄さや息苦しさも顔を覗かせる。けれど、ここには確かなリアルがある。プロの世界への入り口として、共感を誘う一冊。
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キーエンスの競争力の源泉にスポットを当て、その仕組みを明らかにすることを目指した本。 『日経ビジネス』誌での連載がベースになっている。 著者も同誌の記者。 キーエンスは言わずとも知れた時価総額約15兆円を誇るファクトリー・オートメーションの雄。高い収益率と、日本の製造業ではトッ...
キーエンスの競争力の源泉にスポットを当て、その仕組みを明らかにすることを目指した本。 『日経ビジネス』誌での連載がベースになっている。 著者も同誌の記者。 キーエンスは言わずとも知れた時価総額約15兆円を誇るファクトリー・オートメーションの雄。高い収益率と、日本の製造業ではトップクラスの従業員年収でも知られる企業である。 本書は、この比類なき最強企業の競争力の源泉を明らかにしようとする。 社内関係者やOBなどに綿密なインタビューを重ねており、この手のキーエンス関連本が最近はよくあるが、その中では比較的内容がしっかりしていると感じた。 キーエンスはFAという製造業の中でもニッチな、けれどもOMRONや三菱電機など歴史ある名門企業がコンペティターに当たる領域で事業を展開している。 その中で粗利率80%という尋常ではない稼ぎ方をしている。 本書からこの理由を要約すると、「新商品の開発速度」と「顧客との接触頻度の高さ」の2つが挙げられる。 キーエンスの新商品の7割は「業界初」「世界初」のいずれかであるとされる。 「顧客志向型プロダクトアウト」を自称しており、その言葉が示す通り、顧客に徹底したヒアリングを行い、その潜在的ニーズをきっちり拾い上げた上で製品を開発する仕組みがある。 故に、競合に先駆けてクリティカルな製品を作れる。 また、キーエンスの代名詞ともなっている質の高い営業部隊もその競争力の大きな源泉である。 採用時に膨大な候補者をスクリーニングし、営業に適性がある人材を見極める。入社後、新人はロープレを1日に何度もして、実践力を作り込んでいく。 その上で、顧客への接点頻度を高めることをノルマとして与えられ、マイクロマネジメント下で「監視」(サポート)を受ける。 このようにして、質の高い営業部隊が再生産されていく。 彼らは、速いかつ高品質な対応故に顧客からの信頼が厚く、高い受注率を誇る。また、ニーズを引き出し、それを効率的に社内に共有している。 これが前者の「開発速度」に繋がっている。 そして、生まれた新商品をもって顧客にアタッチし、、、という正の循環が上手く回っているというわけだ。 また、キーエンスでは年度はじめに全社で「時間チャージ」が共有される。 これは、前の年度に生み出した付加価値(粗利)を、全社員の総労働時間で割った数字である。 これを全従業員に示すことで、「自分が今している仕事が時間チャージ以上に価値を出しているか?」を意識するようになる。 これは非常に良い仕組みだと思った。 自らが生み出す付加価値にこだわる価値観があるからこそ、情報を他者と共有し、シビアな管理を受け入れることができる。 仕組みが、高利益を生むためのカルチャーを作っているのだ。 キーエンスは属人的な人材の能力やモチベーションに期待しない。 「人はさぼるし、ぶれるものだ」という「性弱説」に乗っ取り、「仕組み」で競争力を保とうとしている。 この発想の転換は、今の日本企業全体に求められるものだと思う。 数年間大手JTCで働いて痛感するが、日本人のほとんどの社員の能力は非常に低い。 主体性がなく、スキルを磨くわけでもなく、効率も悪い。大手でこの有様なのだから、中小企業の状況は想像に難しくない。 戦後〜リーマンショックぐらいまでは、頭数の多さと長時間労働、上位レイヤーから下位への強い同調圧力があったから個人の能力が低くても問題なかったかもしれないが、現在の人口オーナスと「働き方改革」による労働時間供給の減少を踏まえると、生産効率を上げていくしか道はない。 日本人社員は能力は低いが、真面目だし、言われたこと・決まったことをこなすことはできる。 だからこそ、仕組みをブラッシュアップし、効率的な業務のこなし方を提示してあげる必要がある。 やり方を変えることに対する初期のリアクタンスはあるが、それは持続しない。彼らには信念がないのだから。 この改革を上位1%の人材が主導しなければならない。 キーエンスは特殊なことをやっているわけではない。 ビジネスの構造や業界の立ち位置が有利なわけでもない。 従業員の主体性に期待せず、ひたすらに仕組みに問題を求めているに過ぎない。 それで日本トップクラスの収益性を実現している。 このことは、どの企業も「キーエンスになり得る」ことを示唆している。 本書を読んで、この考えを改めて強くもった。
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解剖はしきれてないけど、なんとなーく、そらこんだけ突き詰めてやりきる人材に溢れてたら強いわな、と。そういう気持ちです。
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高給キーエンスの特徴を他社比較も交えて解説した本 【内容メモ】 ・納品は即日、営業情報をすべて共有、デモの実演などが主な特徴 ・機器を導入してどうしたいか、を考えてニーズの”裏のニーズ”を探る文化 ・営業活動を事細かに入力することで、共有する+情報分析を行う (キーマンの性格ま...
高給キーエンスの特徴を他社比較も交えて解説した本 【内容メモ】 ・納品は即日、営業情報をすべて共有、デモの実演などが主な特徴 ・機器を導入してどうしたいか、を考えてニーズの”裏のニーズ”を探る文化 ・営業活動を事細かに入力することで、共有する+情報分析を行う (キーマンの性格までもが共有されている) ・顧客の要望通りのもの(顕在ニーズ)を作っても価値提供にはならない 【所感】 ・商談後だけでなく、商談前の商談プランなどの情報もシステムに入力している。前後でのアクションプランの変更など、見える化できるため取り入れたい。 ・簡単なプログラムも組めるという話もあり、製品知識だけでなく、その一歩先を行っている印象を受けた。 ・別本【付加価値の作り方】の本と併せて読むとGOOD ・課長は商談情報の共有、スピード感あたりのポイントが刺さっていそう
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本書は“営業力”や“組織戦略”の教科書以上の価値があります。「当たり前のことを徹底するとはどういうことか」を具体の動きから学ばせてくれる点が秀逸。 キーエンスという高収益企業の裏側には、哲学と論理に貫かれた仕組みと文化、そして実践があることが明確になります。 多忙な営業職だけ...
本書は“営業力”や“組織戦略”の教科書以上の価値があります。「当たり前のことを徹底するとはどういうことか」を具体の動きから学ばせてくれる点が秀逸。 キーエンスという高収益企業の裏側には、哲学と論理に貫かれた仕組みと文化、そして実践があることが明確になります。 多忙な営業職だけでなく、マネジメント層、組織設計に興味ある人にも刺さる一冊。 特に、“ホワイトボード上の理論ではなく、現場で使える再現性ある仕組み”を学びたい方にとって、極めて実用的で刺激的な読み物です。
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