秋雨物語 の商品レビュー
好きな作家の手になるホラー短編集。”このホラ”に”梅雨物語”が入っているのを見て、勝手に続きものかと思い、ならばまずは本作からってことで。でも作品間の繋がりなんか特になく、”梅雨”の方も、それだけで楽しめたんだろうな、と。本作については、まあ及第点くらいのクォリティ。
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「“悪い神”によって支配された世界」の短編4編。 面白かった編 ・「フーグ」 そんなのありかよ!なオチの理不尽ホラー。そこにいるというかあるのに気づかれなかった居場所が怖すぎる。 自分だったらやっぱり全身全霊で抗うし、何をしても駄目ならそういう特別な星の元に生まれなくてよかった、と思うしかない。 ・「白鳥の歌」 こっちも「天使の囀り」みたいなオチだなあと思った。偶然と執念との最悪の掛け合わせ。っていうか感染しちゃったなら直に会いに来ずにリモートで、ってならない所がコロナ前だ~と思ったり思わなかったり。 面白くなかった編 ・「こっくりさん」 病苦を経た人限定なのかと思いきや、自業自得っぽい理由でも連れてってくれるんかいという所がちょっと拍子抜け。希望を持たせつつ、行き先はホントに善い所なのかどうか分かんない所もホラーかなあとちょっと思った。 総評 理不尽な超常って怖い。根拠のあるウイルスも怖い。「梅雨物語」とシリーズらしいけど、直接のつながりは感じない。あと「雨」が重要そうな作はないのになんでタイトルに入ってるかというと、「現代の雨月物語を目指した」かららしい。雨月物語…「菊花の約」しか覚えてなーい(しかも美談じゃなかったっけ??)ので、もう一度読むべき?? もっと自分の教養が深かったらもっと面白かった可能性もあるなーとちゃらんぽらんな読書遍歴をちょこっと省りみる。
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読みやすさは、相変わらずピカイチ。 今回も一気に読み終わりました。 が、3番目の話なんか特にそう感じましたが、怖いって言うよりも、モヤっとした感じで終わる内容ばかりでした。 作為的にそういう風にしてるのかもしれませんが。
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餓鬼の田 さくっと読める 前世の行いで罰せられてるなんて気の毒 怖くはない 星3 フーグ 無駄に長い 青山黎明が気の毒すぎる 星2 白鳥の歌 音楽やオーディオのうんちくに ウンザリする これまた、黒人が気の毒 星1 こっくりさん この中では1番良かった 怖くないけど、ゾワゾワと不気味な感じ でも最後、3人は自分が悪いのに安楽死 させてもらえるんだ 星3 いつもの貴志祐介作品を期待すると 物足りない ホラーというより、気の毒だなという感想
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ホラー短編4作。 ・餓鬼の田 ・フーグ ・白鳥の歌 ・こっくりさん 日常にぽっかりと穴を開ける非日常の空間に取り込まれそうになったり、自ら入っていったり。 世界観は、「新世界より」に近いものあります。 「こっくりさん」が一番良かったけど、他のホラー作品の方が好み。
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ジトっとした雰囲気を醸しだす作品。オカルトめいたホラー作品。怖さはそれほどでもないけれど、歪な空間だった。
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大好きな作家さん。とは言え、ちゃんと読んだ記憶があるのは「ダークゾーン」くらいまでで、今回久々に了読。 短編なのでサラッと読んじゃったけど、フーグのラストは結構ゾッとしたな〜。 あとは主人公の性格がちゃんと歪んでる(人間味があるという意味)ところとか、貴志さんのエッセンスを感じた...
大好きな作家さん。とは言え、ちゃんと読んだ記憶があるのは「ダークゾーン」くらいまでで、今回久々に了読。 短編なのでサラッと読んじゃったけど、フーグのラストは結構ゾッとしたな〜。 あとは主人公の性格がちゃんと歪んでる(人間味があるという意味)ところとか、貴志さんのエッセンスを感じた。
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いま、内容をぼんやりとしか思い出せないということはそこまで印象が無いということ。 でも面白かった気がする。
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ホラーって言うジャンルかなぁと思って読んだけど、別に怖くなかったのでちょっと残念。 「フーグ」と「こっくりさん」が面白かった ・餓鬼の田 ★★★ 私も青田と同じく全然全く恋愛がうまくいかなかった時期があったので、その当時読んでたら自分も餓鬼じゃないかと思いそうだなと思った。 ・フーグ ★★★★ 面白かった! 怖い話ではないが、得体の知れない不思議なキミの悪い話。 瞬間移動って楽しそうやけど、これは嫌やなと。 ・白鳥の歌 ★★★ 前半は音楽の話で全然全く面白くなくて微妙だった。後半のミツコとメアリーの話は興味深かったけど、そんな言うほど衝撃的な内容ではなかったので、うーんって感じ。 ・こっくりさん ★★★★ 裏こっくりさんってのが面白かった。 けど、結末はバットエンドのほうがよかったのになぁ〜
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中学生の頃からずっと一番好きな作家の短編集。 続きが気になってしまう文体は流石だけど、他の作品と比べると少しオチが弱いような気もしてしまう。 1つ目餓鬼の田は強いオチではないけど短かく纏まっている作品。 2つ目のフーグは意表を突かれたラストではあったけど、中盤までホラーテイストが強かった割にはコミカルな終わりなのがややアンバランス(ウォーターベッドに閉じ込められるってどうしてもコミカルさが漂っちゃいませんか)。 3つ目の白鳥の歌は散々怖そうな雰囲気を醸し出した割にはそれほど怖くないオチ(天使の囀りと比べてしまうとどうしても…)だか話の進め方はやはり面白い。 4つ目も話の進め方は面白いけど、大体自業自得だしそれほど怖いとか意外性はなかったかな。 貴志祐介の作品はオチの意外性だけでなく序盤から中盤の読者を惹き込む物語の進め方に良さがあると思うから、長編のほうが絶対面白い気がする。
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