ライオンのおやつ の商品レビュー
感動系が苦手な自分を好きにさせた一冊。 主人公が弱っていく姿や周りが終末期をどう過ごしていくのかという様子であったりホスピスの雰囲気であったりがまるで自分も一室にいるかのようにさせてくる描写。 自分が最後に思うことは何だろう、なにが食べたいのかその背景はなにがあるのか様々なこと...
感動系が苦手な自分を好きにさせた一冊。 主人公が弱っていく姿や周りが終末期をどう過ごしていくのかという様子であったりホスピスの雰囲気であったりがまるで自分も一室にいるかのようにさせてくる描写。 自分が最後に思うことは何だろう、なにが食べたいのかその背景はなにがあるのか様々なことまで考えられるような人生を送りたいと思った。
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自分が雫を生きてるみたいな、雫の周りの人として生きてるみたいな、不思議な感覚になる本だった とてもよかった
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余命僅かの雫が余生を過ごす家。 死と向き合う悲しい話だけど、死に抗うのではなく、僅かな時間をどう過ごすか。 最後に食べたいおやつ、食べれなくても想い出に浸るそんな時間が大切だなぁと思いました。温かくなるお話でした。
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生と死について説教くさくなく、哲学的・宗教的でもなく、小川糸さんらしいあたたかい言葉で紡がれた物語。 普段から終わりを意識して毎日を一生懸命生きるなんて難しいけど、今生かされていることに感謝して、目一杯生きよう!という気持ちになりました。
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この物語に登場するホスピスは、「死ぬ場所」ではなく、人々が集い、支え合い、そして自分らしくあることができる「生きた場所」なのだと思いました。 決して死を悲観的に描いているわけではなく、むしろ、死は人生の一部であり、それは決して悲しいことじゃないよ。大丈夫。というメッセージが込め...
この物語に登場するホスピスは、「死ぬ場所」ではなく、人々が集い、支え合い、そして自分らしくあることができる「生きた場所」なのだと思いました。 決して死を悲観的に描いているわけではなく、むしろ、死は人生の一部であり、それは決して悲しいことじゃないよ。大丈夫。というメッセージが込められているように感じました。 もし私も末期となった時は、こんな素敵なホスピスに出会えたらな。としみじみ思います。 感想では無いですが、朝の通勤電車の中で読んじゃダメですね…自然と涙が出て、号泣しそうになりました。特に小児癌など子供のエピソードは耐えられないです。
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綺麗な景色と美味しい食べ物に囲まれて死ねたら幸せだろうなあと思いました。つらい闘病シーンはあまり登場せず、穏やかなホスピスシーンのみ描いているので、重い雰囲気はあまり感じられませんでした。 が、最後の妹視点の回想はまあそうなるよね、という感じで面白みを感じられなかったし、’’私が考える理想の人生の終え方’’すぎて物語の奥深さみたいなのを感じられませんでした。
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余命わずかの主人公・雫が終の住処に選んだのは、瀬戸内のレモン島にあるライオンの家。 ライオンの家では主人公と同じ、残された時間が少ない人たちが住む場所だった。 施設に代表であるマドンナをはじめ、施設に関わるスタッフや、タヒチくんなどと接し、ライオンの家に住むゲストの死にも直面することで、雫の考え方にも変化があらわれる。 投げやりではなく、きちんと生ききること。 ライオンの家での生活をする中で、体は日に日に衰えてはいくものの、心はどんどん豊かになっていく様子が伝わってきた。 主人公が亡くなる話ではあるので、悲しい気持ちになるのかなと思っていたが、読後は清々しいような気持ちになった。 物語で出てくる毎朝のお粥や、ライオンの家に住むゲストからのリクエストをもとに作られるおやつなど、読んでいるだけで美味しそうなものもたくさん出てくるので、それもこの作品を楽しめる要素の1つになっている。 やや長編小説なので読むのが大変かなと思っていましたが、非常に読みやすかった。 むしろ少しずつ、ずっと読んでいたいと思わせてくれるような素敵な作品でした。
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皆様は小説をなんの為に読みますか? 小説に何を求めていますか? 私は歩めなかった別の人生と泣くことを求めています。 この小説は歩めなかった別の人生を与えてくれるというよりは、歩めなかった別の人生が今なんじゃないか?と今の人生により味を与えてくださるモノでした。 もちろんとて...
皆様は小説をなんの為に読みますか? 小説に何を求めていますか? 私は歩めなかった別の人生と泣くことを求めています。 この小説は歩めなかった別の人生を与えてくれるというよりは、歩めなかった別の人生が今なんじゃないか?と今の人生により味を与えてくださるモノでした。 もちろんとても泣けます。 私の好みでしたが短く展開が早く盛り盛りなので好き嫌いはあるかと思います。
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泣きました。 でも、リクエストのお菓子、食べる元気がある時に出してあげてよ…と思ってしまった。 しかし、お別れの話だけど重苦しくなく、むしろ心温まる話でとてもよかったです。
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本で久しぶりに号泣してしまった。 死と向き合うことなんて健康な私には体験できない。瀬戸内海の美しい海の風景を想像しながら、心が温かくなった。男の子とのデートも素敵だった。 父親を始めとする家族の描写も素晴らしかった。私も小さい頃の思い出を振り返ることができた。 こんな最後を迎えら...
本で久しぶりに号泣してしまった。 死と向き合うことなんて健康な私には体験できない。瀬戸内海の美しい海の風景を想像しながら、心が温かくなった。男の子とのデートも素敵だった。 父親を始めとする家族の描写も素晴らしかった。私も小さい頃の思い出を振り返ることができた。 こんな最後を迎えられたら幸せだろうな、と思う反面やっぱり主人公には生きてて欲しかったな。 一日あれば読めます、おすすめです。
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