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ライオンのおやつ の商品レビュー

4.3

576件のお客様レビュー

  1. 5つ

    279

  2. 4つ

    187

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

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2024/12/05

瀬戸内の暖かい陽だまりのような物語。悲壮感はなく、かといって取り繕ったような明るさがある訳でもない穏やかな一冊でした。 ありきたりな感想。ですが、どんな人にもおすすめな一冊です。

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2024/12/02

数年前に、しまなみ海道を自転車で走破した時の景色を思い出しながら読みました。読みながら心が温まり、自然と涙が溢れてきた。 QODなんて言葉は、初めて聞きました。何でもない日常が貴重なこと。 死をテーマにしながらも、生きることの意味や大切さを深く考えさせられる物語で、癒しと考える時...

数年前に、しまなみ海道を自転車で走破した時の景色を思い出しながら読みました。読みながら心が温まり、自然と涙が溢れてきた。 QODなんて言葉は、初めて聞きました。何でもない日常が貴重なこと。 死をテーマにしながらも、生きることの意味や大切さを深く考えさせられる物語で、癒しと考える時間を与えてくれます。 物語の中核となる「ライオンのおやつ」という毎週日曜日の特別な時間は、シンプルでありながら心温まるひとときでした。おやつを通じて蘇る記憶や感情が、人間の持つ「食」や「思い出」の力を象徴しているように感じます。 特に印象的なのは、人生を振り返りながら、少しずつ死を受け入れていく過程が、とても静かで美しく描かれている点です。悲しみや恐怖だけではなく、希望や愛、そして人とのつながりを思い出させてくれる作品でした。

Posted byブクログ

2024/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当に涙が止まらなかった。 ミルクレープ、間に合って良かったね。 先生のおやつが紹介される場面で、病気になって初めてお金で買えないものがあることに気づいたというセリフに割とぐさっときた。 死ぬ時に、大往生したと思える人生を送りたい。

Posted byブクログ

2024/11/26

若くして病気を患い、余命わずかで離島のホスピスへ入院した主人公。物語は人生の「終」に向かって進んでいくのに、ずっと穏やかで温かく、この本を読み終えたくないという気持ちにさせられました。 生きているすべての人におすすめしたい一冊。

Posted byブクログ

2024/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中から涙が止まらなかった。 まだ自分が死ぬことが想像できなくて マドンナさんとかお父さん目線で読んでたけど この本を読んで死ぬ時に最高のエクスタシーを感じれるように太く生きようと思う。 人間なんて年齢じゃないよね。 人が死ぬのは凄く悲しい。 悲しいけど死を通して前向きにさせてくれました。

Posted byブクログ

2024/11/25

ラスト30ページは涙が止まらなかった。 安らかな最期に向かって心の内で葛藤しながらも懸命に生きた主人公。きっと天国に行けたと思う。 たとえ健康であったとしても思うようにならないことはたくさんあって、誰かの言葉に傷ついて、自分の思慮の浅さに勝手に落ち込んでいる。 マドンナの言葉に...

ラスト30ページは涙が止まらなかった。 安らかな最期に向かって心の内で葛藤しながらも懸命に生きた主人公。きっと天国に行けたと思う。 たとえ健康であったとしても思うようにならないことはたくさんあって、誰かの言葉に傷ついて、自分の思慮の浅さに勝手に落ち込んでいる。 マドンナの言葉にあるように、自分の人生は誰かを照らすためにあり、そして、お互いに照らしあって生きているという考え方が素敵だと思った。 誰しも自分では気づかないけれど、誰かの光になっている。この本を読んで自然とそう思えて、何か腑に落ちた感じがした。

Posted byブクログ

2024/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

医療人、ファンタジー苦手な人には 合わないかも。 私はきっと 本屋大賞作品は合わない。 ことごとくつまらん。

Posted byブクログ

2024/11/23

初めての小川糸さん。SNSの紹介で知りました。 余命わずかの雫が、終の棲家となるホスピス『ライオン』で最期をまっとうするお話。 雫が出会う人々に心を癒やされながら、終盤にかけて『死』を思わせるシーンが出てきて心苦しいですが、最期は『死』に前向きに生きていく雫に、心から穏やかに...

初めての小川糸さん。SNSの紹介で知りました。 余命わずかの雫が、終の棲家となるホスピス『ライオン』で最期をまっとうするお話。 雫が出会う人々に心を癒やされながら、終盤にかけて『死』を思わせるシーンが出てきて心苦しいですが、最期は『死』に前向きに生きていく雫に、心から穏やかに全うしていってほしいと思いました。 ホスピスそのもののイメージは、親族で終末期まで病院で過ごしていた記憶を重ねていくと、死に対する『諦め』とか『無機質』なイメージがあったのですが、きっとそうではなく。 本当は最期は穏やかに過ごし自分が人生で最期に食べたいおやつを食べ、人間の本能のままに自分らしさをつらぬくのが、ホスピスの本来の場所なんだなと。 人生最期に食べたい、おやつ…。 自分だったら、この物語に偶然出てきた『アップルパイ』かな…。 あと小川糸さんの独特の言葉遊び(比喩)が繊細かつイメージを膨らませられる表現だったのが、とても印象深かったです。

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2024/11/21

読みやすくて、あっという間に読み終わった。がん患者の終末期を描いた作品。最近父や近くに住む隣人を相次いで癌で亡くした。父は、最後の1ヵ月ぐらいを緩和ケア病棟で過ごしていたので、自分の家族との重なり合うところが多かった。 すごく穏やかな文章で、亡くなった人はいつもどこかで自分を見...

読みやすくて、あっという間に読み終わった。がん患者の終末期を描いた作品。最近父や近くに住む隣人を相次いで癌で亡くした。父は、最後の1ヵ月ぐらいを緩和ケア病棟で過ごしていたので、自分の家族との重なり合うところが多かった。 すごく穏やかな文章で、亡くなった人はいつもどこかで自分を見守ってくれるんだという暖かな気持ちになるとともに、自分もいつか旅立つことを想像しながら、この本で書かれているような気持ちになれるといいなと自然と思えた。 良い本に出会いました。ありがとうございます。

Posted byブクログ

2024/11/19

死を悟った後、残りの人生をどう生きるのか、どうやって心から充実した時間を過ごすのか、死と向き合う物語だった。そして健康な日々を過ごせてる今がどれだけ幸せなことか気付かされる。 マドンナの、死は最高のエクスタシーという発言は少し恐怖が緩和された。ホスピスっていいなと思えた。

Posted byブクログ