ライオンのおやつ の商品レビュー
序盤から中盤までは今を大切に生きることや健康の大切さ、自分のやりたいことをちゃんとできているか改めて感じた。 腫瘍マーカーで再検査になった自分が読むには少し気持ちが重くなることもあったが、末期がんと余命わずかとなった時ホスピスという選択も悪くないと思った
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人がたくさん死ぬのに、すごく暖かい気持ちになる話だった。 優しい涙が自然と出る話で、不思議な気持ち。 悲しいのか、感動なのか、どれもしっくりこなくてチープな表現しかできない自分が情けない。 私が最後に食べたいおやつはなんだろうな、と考えてみたけど、意外と思いつかない。 瀬戸内地方...
人がたくさん死ぬのに、すごく暖かい気持ちになる話だった。 優しい涙が自然と出る話で、不思議な気持ち。 悲しいのか、感動なのか、どれもしっくりこなくてチープな表現しかできない自分が情けない。 私が最後に食べたいおやつはなんだろうな、と考えてみたけど、意外と思いつかない。 瀬戸内地方って本当に穏やかで、でもちゃんと大きくて、そんな瀬戸内で私も生まれて育って、また帰ってきて、何もない不便なとこだけど、いいところだなとは思う。
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まず驚いたことは、ほんの一ヶ月ぐらいの間の出来事だったこと。 季節一つぐらいは過ごせたのかと勘違いをしていたせいか、あっという間にその時は訪れてしまい、すっかり私は取り残されてしまった。 涙涙の話を期待していたわけではないが、置いて行かれてしまった気分だ。 側からは意識のない状態であっても、本人はいろいろ感じたり考えたり、会いたい人に会えたりしているのは、なんだか救いを感じた。 旅立つまでが、ぎゅっと濃縮された日々だったので、その後の3日間の話は必要だったのか、まだよくわからない。
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ライオンの家。ライオンは百獣の王。敵はいない。安心して暮らせるという由来からつけられた名前。なるほど。 身寄りがない人の居場所がもっとあればいいのに。家族のように頼れるマドンナのような人と出会いたい。マドンナの言葉、人は生きている限り変わるチャンスがある。最後まで、変わろうと思え...
ライオンの家。ライオンは百獣の王。敵はいない。安心して暮らせるという由来からつけられた名前。なるほど。 身寄りがない人の居場所がもっとあればいいのに。家族のように頼れるマドンナのような人と出会いたい。マドンナの言葉、人は生きている限り変わるチャンスがある。最後まで、変わろうと思えば、変われる。 楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい。 恐怖や嫌悪を感じたら、気分を変えるために手を洗う手いい。覚えておこう。 おやつに、そんなエピソードがあるなんて、思わなかった。ミルクレープか。 お粥が食べられる幸せ。何げない日常が、いかにかけがえのないものか、日々感謝して生きないと。
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きれいなお話しでした きれいすぎるかな? 365日、毎朝違うお粥でゲストのみなさんをお迎えします、とか、ライオンの家の完璧すぎる違和感みたいのは、感じてました… 自分の死が身近になった時にどう受け止められるか正直全然予想もつかないですが、雫さんのような考えに少しでも近いところに行けたらいいなと思いました
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自分の最期を知った主人公が、 瀬戸内の島のホスピスへやってきて 最期を待つ人たちと交流するはなし。 そのホスピスではもう一度食べたいおやつを リクエストで出してもらい、 そう思った理由を合わせてみんなに食べてもらう。 私だったら何を思うだろう。 今考えるおやつと、最期を知って...
自分の最期を知った主人公が、 瀬戸内の島のホスピスへやってきて 最期を待つ人たちと交流するはなし。 そのホスピスではもう一度食べたいおやつを リクエストで出してもらい、 そう思った理由を合わせてみんなに食べてもらう。 私だったら何を思うだろう。 今考えるおやつと、最期を知ってしまった時のおやつは きっと違うんだろうなと思う。 仲良くなった人たちが亡くなっていくシーンは 涙が止まらなかった。 私が死んだら、私の大切な人たちが死んだら そんなことをぐるぐる考えてしまった。
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ホスピス。病気によって余命を宣告された人が、緩和ケアを受け最期のときを穏やかに過ごすことを目的とする施設。瀬戸内海の小さな島に、「ライオンの家」という名前のホスピスがある。主人公の海野雫は、若干33歳という年齢ながら、このライオンの家に入居することとなる。 表題にある「おやつ」とは、入居者が最後にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできるシステムを示す。ライオンの家で出される食べ物(特にお粥)の描写は一つ一つが本当に美味しそうだった。また、主人公の目線を通して島から見える瀬戸内海の様子が、美しく胸を打つ。 p.126「海は、単純な青一色でなく、淡い紫に見える所や、澄んだ藍色、鮮やかなトルコブルーなど、無数の青が存在した。そして波が、金や銀に輝いている。」 島での毎日が大切で、愛おしいものだった。だからこそ、終盤主人公が体調の変化に伴い、日にちもわからなくなり、話すこともできなくなる様子にショックを受けた。ライオンの家の他の住人も順番に、一人ずつ、その生涯を終える。そこには奇跡等はない。 読み終わって改めて思った。「最後にもう一度食べたい思い出のおやつ」をリクエストすることは、自分の人生を振り返り、自分にとって一番大切なものが何なのか考え、言語化することにつながっていたのではないか。主人公が最期、会いたい人に会えて良かった。 p.219「会えて、よかったよ。約束、ちゃんと守るから、安心してな。それで、今度は光になって俺たちを照らしてな。母ちゃんが亡くなる前に言ったんだ。死んだ人は、光になるんや、って。その言葉、俺信じてるんよ。だから雫ちゃんも、光になるって」
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今を大切にしたくなるような少し切ないけどほっこりした本。最後のファンタジー色強めのところはもう少し薄くても良かったかな。
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本を通して生きること、命の大切さ、食の大切さを感じました。また主人公雫を取り巻く人々にもほっこりしました。命を大切にして生きていきたいと思える本でした。
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