キュレーターの殺人 の商品レビュー

M.W.クレイヴン(著者),東野さやか(訳者)

2024/12/25

ワシントン・ポーシリーズ3作目は、類を見ない猟奇殺人、二重三重の事件構造、衝撃のラスト等々これまでで一番インパクトがあった。ポーの暴走ぶりとティリーの無敵サポートにもますます磨きがかかり、巧妙に張り巡らされた伏線の回収を含めて読み応えたっぷり。ちなみにモチーフとなっている「青い鯨」事件は、斜線堂有紀さんの小説で知り頭に残っていたが、最近社会問題化している闇バイトに通じるものがあり、改めて恐ろしい〝ゲーム〟だと思った。

2024/12/12

シリーズ3作目。好みで言えば1作目と2作目の方が好きだったけど、こちらも面白く読んだ。天才が故に孤独だったティリーにどんどん大切なものが増えて成長していく様に胸がキュッとなる。

2024/11/08

ポー&ティリーシリーズ第三弾！
文句なく面白い。ウィットに富んだジョークあり、ガチガチの警察小説も読めて、歳の差性差ありの掛け値なしの友情（恋愛抜き！）が楽しめる稀有な作品。

実は前作でスプラッタに耐えられず、なかなか手が出なかった続刊。オープニングの殺害シーンでああまたか！ってなって、目を細めつつ飛ばしながらちゃんと読むという芸当をこなし、被害者3名出揃いました！ってとこまで頑張った。
そこからは展開が早い早い！ポーが抜群の捜査力でスピードアップしていくので、ページ数多いのにサクサク読める。
あっさり被害者の身元も判明するし、事件の手がかりもどんどん見つけるのでこれは解決早いのか？と思いきや。ラストの展開。
キュレーターやその依頼者探しや、フリンの出産に向けてのハラハラ感もトルネード級に展開が押し寄せるので、途中でやめられなくなる。トルネード級は控えめな表現だって、きっと読んだ人なら思うはず。

このシリーズ通して、ティリーと愛犬エドガーがほんとに好きだ。お願いだからこの2人には危険な目に遭って欲しくない。

2024/11/06

3作目になっても、やっぱり安定
事件とは直接的に関係ない描写も丁寧にかかれていて、展開の早さの中にも話に重みを感じる。

私はあまり推理して読まず、ただストリーを楽しむので後半の怒涛な展開は読む手が止まらずドキドキして読めた。

次の作品でのフリンのことが心配すぎる。
ティリーも頭脳だけでなく、行動派であり予想以上に万能すぎで驚くが、ポーとのコンビには安心感があるのもすぎ。

私、個人的にはエドガー不足(笑)

2024/12/05

このシリーズは展開も早いし主人公の頭の中の推理もすぐ明かしてくれるためどんどん読み進められる。
中盤からの怒涛の展開にハラハラし、終盤は「もう辞めてくれ……」と読むのも躊躇うほどの絶望が続き事件の真相に迫る。読み終えた後の余韻は良いものも引き摺るものもある。読めて良かった。

グロテスク描写とエロ描写があるので中々人にはオススメできないが、ストーリーはかなり面白かった。

2024/10/05

ワシントン・ポーシリーズ3作目。

各地で発見されるバラバラ死体と謎の文字にワシントン・ポーが挑む。

相変わらず安定して面白いシリーズ。

後半で"ある人物"の存在が示されてからラストページまでの怒涛の展開が見事で、睡眠時間を削りながら読み進めた。

2024/10/04

シリーズ3作目。
途中、ぎゅんと方向転回。
わかってたよ。予定調和じゃないのが、ポーだもの。
それにしても、ネット社会恐ろし。
キュレーター誰なの？と、今回も先が気になる展開。
3作目にして今更だけど、展開が早いので、
翻訳の読みずらさは、ノーストレスです！
気づいたら、5作目のボタニカルが発売してた。
早く追いかけねば！！

2024/10/01

今回も面白かった！
シリーズ3作目。

前作はわりかしストーレートでわかりやすい話だったように思うけど、今作はなかなか入り組んでいて最後まで先が気になる展開が続く。
特に最後の100ページちょっとは一気読みだった。
結構エグい場面もあったし、ラストもなかなか衝撃的な終わり方だった。

2024/09/18

面白い！！！

ワシントン・ポーシリーズの第3作目。
なんでこのシリーズがこんなに面白いのか、、、
一つ目は犯人の魅力がある。犯人役が常軌を逸している。そして、ありえない犯行を平然と行っている。ここに立ち向かうポーとブラッドショーのコンビは最高にかっこいい。
そして、ポーとブラッドショーの成長と関係が本当に素敵。おじさんと若いコミュニケーション障害の女性の組み合わせだが、お互いを信頼し合い、成長し合う姿は何にも変え難い清々しさを覚える。
うまく、言語化できないので読んでください。
第1作目から。

2024/09/08

初めての作家。シリーズの３作目、１作目からではなく、題名に惹かれて。
犯人への伏線が非常に複雑で、最後まで犯人の予想がつかなった。とても読み応えのあるストリー。久しぶりに一気読み。
登場人物、ポー、ブラッドショー、フリン、ナイチンゲール、アトキンソンらのキャラクター設定もきちっと設定されて、個性が面白い。面白い本の重要な要素のキャラクター設定が上手なぁと思う。
シリーズの他の本も読みたくなる。