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ぼくの死体をよろしくたのむ の商品レビュー

3.8

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2023/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一見普通の人だけどどこか奇妙な嗜好があったり、平凡な日常の中で不思議な出来事にあったりする18の短い物語。一つ一つ楽しく読めました。ホームレスの30以上年上の人に恋をしたり、死体の写真をラミネートで保護してコレクションしている女の子がいたり、太って汗かきのオタクな男性と結婚する事になったり…日常と非日常が混在してわくわくしました。共通してみな読後に心に暖かいものが残りました。何度も読み返したい本になると思います。

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2023/02/07

さらさら読めるおとぎ話のような寓話のような、かと言って何か教訓めいたものがある訳ではないけれど、いつもの風景のお隣にはこんな世界もあるのかもしれない

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2023/02/02

分からないような分かるような、やっぱり分からない不思議な短編集でした。難解過ぎて読むのが苦痛だったけど「鍵」「ルル秋桜」「土曜日には映画を見に」は分かりやすくて楽しめました。しかし私にこの本はまだ早かった。

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2022/12/28

川上さん特有の味わいのする18の短編集。 物語に身を置くのにちょうどいい感じで、この長さが私にはしっくりとくる。 人との距離感とか、縁のようなものが、短い文章の中に存分に描かれている。 出てくる人たちはみんな健気で、はかなげで、不器用そうな人たちばかりなのだけれど、自分がふだん...

川上さん特有の味わいのする18の短編集。 物語に身を置くのにちょうどいい感じで、この長さが私にはしっくりとくる。 人との距離感とか、縁のようなものが、短い文章の中に存分に描かれている。 出てくる人たちはみんな健気で、はかなげで、不器用そうな人たちばかりなのだけれど、自分がふだん思っているよりも、人間っていいなぁって思えてくる。 生と死が隣りあわせだということも含めて、たった一人で生きているひとなんていないんだなって、何故かしみじみ思ってしまう。 魔法を使って大事な人に会いにくる伯父さんの話や、緑色の缶に切り抜きの死体を入れている話、そして表題作の「ぼくの死体をよろしくたのむ」が印象的だった。 実年齢ではなく、精神年齢に伴う外見で日常生活をするための宿舎を描いた「スミレ」。 家族解散の話「無人島から」。 市の美術館での不思議な出会い「廊下」。 読み進めるうちに面白さがどんどん加速して、繰り返し読みたくなる。

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2022/12/26

なくしたものは が好きだった。 他者性に意識的で読み手と世界を信頼した書きぶりと、一方通行な思いや勘違いの連鎖を描いた物語がマッチしていると思った。 好きだったフレーズは↓ たまに会うと、子供の進学の話や夫の悪口や介護の苦労話を、みんなはした。なんだかみんな、楽しそうじゃない...

なくしたものは が好きだった。 他者性に意識的で読み手と世界を信頼した書きぶりと、一方通行な思いや勘違いの連鎖を描いた物語がマッチしていると思った。 好きだったフレーズは↓ たまに会うと、子供の進学の話や夫の悪口や介護の苦労話を、みんなはした。なんだかみんな、楽しそうじゃないなと思った。でも本当は、楽しそうじゃないことこそが、楽しいことなのかもしれない、とも思った。 でも、よくよく考えてみれば、家族だからどんな時でも無条件に助けてくれる、なんていう保証は、最初からなかったのだ。

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2022/12/24

独特な文体。 まるで夢のような繋がりの無さ。 読むのにかなり時間がかかりましたが、涙が出る話もあり、読んでよかったと思えました

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2022/12/14

うーん、おもしろかった…のか?自分の中には全然ない感覚で、なんというか、透明なカーテンの向こう側からぼやけた感じで届いてくるような、ふわふわした文だった。短編集なんやけど、1つ読んだらもう速攻で1つ前のやつ忘れる。掴みどころがないというか。レビュー色々読んでみたら、「なんかいい夢...

うーん、おもしろかった…のか?自分の中には全然ない感覚で、なんというか、透明なカーテンの向こう側からぼやけた感じで届いてくるような、ふわふわした文だった。短編集なんやけど、1つ読んだらもう速攻で1つ前のやつ忘れる。掴みどころがないというか。レビュー色々読んでみたら、「なんかいい夢見た気がするけどなんだっけ…みたいな感じ」って書いてる人がいたけど、めちゃ同意。文章の中の余白が多くて、書き込まれてないから、自由に受け取るしかなくて、それでよけいにふわふわする。うーん…なんか、のめり込んで読めなかったけど、それが持ち味なのか??うーん…。

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2022/12/01

18の短編、それぞれに不思議感満載で、読み耽りました。また再読したくなります。美村里恵さんの解説も読ませるなあ。

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2022/11/28

こういう短編集すきです その一瞬を切り取ったようなお話が なんだか自分の生きているこの時間と 交われる?重なる?きがして 優しい言葉もたくさん散りばめられていて すぐに読み終わりました

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2022/11/16

じんわりと後から染み込んでくるような短編集。 さほど大きな出来事は起こらない。物語の人物それぞれの日常が文章にしてあるような感じ。それでも、なぜか印象に残る。 私にとっては、大作を読んだ後の箸休め的な一冊だった。

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