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リバー の商品レビュー

4.1

284件のお客様レビュー

  1. 5つ

    94

  2. 4つ

    115

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2024/01/23
  • ネタバレ

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あらすじ  リバーとは渡良瀬川のこと。群馬県と栃木県にまたがって連続殺人事件が起きる。10年前に2件、いずれも若い女性でそれぞれ援助交際をしていたと思われる。そして10年後、また同じ手口で事件が起こる。当時容疑者だった池田は覚醒剤所持など多数の犯罪を重ねていたが、殺人につながる証拠が見つからず釈放された。被害者の父親である松岡は今でも執念深く真犯人を追いかけている。現在の容疑者は刈谷という期間工と、地元県会議員の息子。この息子平塚健太郎は解離性障害いわゆる多重人格だとわかった。県警は合同捜査として、それぞれ捜査を進めていく。退職した元刑事滝本は池田のことが諦められない。さらに池田は地元の暴力団福田を殺害したとの噂まで出ていた。  そして真相。10年前の事件2件のうち1件は池田のものだった。もう1件は分からないまま。そして現在の事件は期間行員の刈谷の犯行。また3件目については健太郎が車を運転していたため見つからなかったのだった。 《感想》かなりの長編小説。今の感想はよく読み切った、という気持ち。小説「すばる」に連載されていたとのこと。登場人物も多くて、栃木県警、群馬県警、被害者家族、新聞記者それから地元のスナックのママ・・・などの背景・気持ちが細かく書かれている。読んでいて色々な視点から事件が調べられていて飽きなかった。印象に残ったのは、刑事達の事件解決への執念だな。それぞれアクの強い人たちが個性をぶつけ合いながら捜査している。10年前の事件に遡るから、ベテランの悔しがっている様子とか、退職した滝本まで出張ってきて(というか、ほぼ暴走)真相を明らかにしようとするところはどんどん読み進めた。 「係長、ストレスが一番怖いんですよ」 「ストレスのない刑事なんて、死んだ刑事だけだ」 と、無茶苦茶なことを言うシーンは、作者の「伊良部シリーズ」を思い出した。

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2024/01/19
  • ネタバレ

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10年前の未解決事件その事件が動いた時遺族の父親は暴走しながらも捜査を手助け?していく。最後は犯人は分かったが動機なども深く描かれておらず読者の余韻に浸れる作品、かなり長いが良かった

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2024/01/15

警察の調査や記者の取材の微細な描写にハラハラしながら読み進めた。分厚い本だけど、文章が読みやすく、まるでドラマを見ているような気分で読めた。

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2024/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分厚いがどんどん読めるので気持ちが良い。サイコパスに寄り過ぎないから不快さはないが、10年前の無念を晴らす側の執念の狂気のほうが怖い。車の運転はだめだよ…。

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2024/01/02

頑張って読んだ。中盤には犯人が見えていたが、それがどう崩れていくのか、楽しみにしていた。 しかしですよ、期待してた最後は、雑。 これまで必死に読んでいたのは何だったのか? この著者はこれて満足したの? 流石に、怒りが湧き出るくらいの終わり方。 作品を生み出し、必死に作品を書かれた...

頑張って読んだ。中盤には犯人が見えていたが、それがどう崩れていくのか、楽しみにしていた。 しかしですよ、期待してた最後は、雑。 これまで必死に読んでいたのは何だったのか? この著者はこれて満足したの? 流石に、怒りが湧き出るくらいの終わり方。 作品を生み出し、必死に作品を書かれたことはわかりますが、だからこその感想です。 いまから読もうと考えている方、やめたほうが良いです。

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2024/01/01

ずっしりとした648ページ、読み終わりました。久しぶりの奥田さんの社会派、事件物。淡々と積み上げていく物語が今回もすごい。お正月用に準備していた本ですが、元日に読み終わってしまいました。警察幹部も捜査員もOBも協力者も皆んな良い人ばかりで頼もしい。半分くらいで犯人は見えてきたのに...

ずっしりとした648ページ、読み終わりました。久しぶりの奥田さんの社会派、事件物。淡々と積み上げていく物語が今回もすごい。お正月用に準備していた本ですが、元日に読み終わってしまいました。警察幹部も捜査員もOBも協力者も皆んな良い人ばかりで頼もしい。半分くらいで犯人は見えてきたのに、そこからまだまだ二転三転。とっても面白かったです。奥田さん、もっと書いてください!

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2023/12/31

犯人は果たして捕まるのかとハラハラしながら読み進めた。確かな証拠を追う刑事の執念に感服しながらも、犯人の軽率さや衝動に無力感を感じた。登場人物たちの生き様、人間社会のもろさを感じさせる作品だった。読み応えありです。

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2023/12/28

600ページ強のずっしりと分厚くて重い本。警察や被害者家族、新聞記者の執念が凄まじい。いくつかの点が線となっていくにつれ手繰り寄せられる情報に一喜一憂しつつ夢中になって読み続けた。 殺人の動機はどこにあったのだろう。犯人はわかっても胸にわだかまりが残ってしまうようだった。 伊良部...

600ページ強のずっしりと分厚くて重い本。警察や被害者家族、新聞記者の執念が凄まじい。いくつかの点が線となっていくにつれ手繰り寄せられる情報に一喜一憂しつつ夢中になって読み続けた。 殺人の動機はどこにあったのだろう。犯人はわかっても胸にわだかまりが残ってしまうようだった。 伊良部先生の作者なんだと頭ではわかっているのにこんなにもスリリングなお話も書くことに混乱した(笑)鼻を膨らませる描写が頻発するたびになぜか笑ってしまった。

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2023/12/26

10年前にある起こった2件の殺人、未解決。10年後再び2件の殺人が起こった。同じ場所で。警察はもちろん必死になる。 3人の容疑者が浮かぶ。県議の息子。期間工。ヤクザ。 犯人は一人かと思っていたけど...最後に全て事件の真相が

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2023/12/26
  • ネタバレ

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600ページ超えの大作なのに飽きさせず最後までわくわくしながら読ませてくれた。 犯人を追う側の人物に悪い人がいないのが気持ちいいね!警察の話って途中で権力がー、出世がー、とか出てるけど今作ではそういうのはなくて、この事件で首が飛んでもいい、とにかく罪のない被害者の無念を晴らしたい!て幹部たちも隈を作りながら奮闘している描写がとても熱かった。 そして事件記者の千野さんや、協力者のラーメン店主八木さんとか。現場の警察含め足引っ張るひとが誰もいなかったのが読んでて嫌な気持ちにさせなくてよかった 奥田英朗さんは『空中ブランコ』しか多分読んだことないので、(うそ『マドンナ』も読んでた)篠田先生はめちゃくちゃ奥田さんの本ぽい!と思った笑 しかしこんな大作なのに、結局犯人が何故罪を犯したのかは全くわからないまま終わった…スッキリしなさすぎるけど、現実はこんなもんなんだよね…

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