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いけない の商品レビュー

3.6

284件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    113

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    3

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2023/12/14

・同じ地域を舞台に4章から成る短編集。 ・各章の最後にある写真を見ることで、それまでの話がひっくり返ることになる。 ・全てを理解したあとに各章のタイトルを改めて見ると、あ~なるほどなって納得する。 ・ボリュームは控えめなので、小説が苦手な人や時間がない人、ミステリーに不慣れな人で...

・同じ地域を舞台に4章から成る短編集。 ・各章の最後にある写真を見ることで、それまでの話がひっくり返ることになる。 ・全てを理解したあとに各章のタイトルを改めて見ると、あ~なるほどなって納得する。 ・ボリュームは控えめなので、小説が苦手な人や時間がない人、ミステリーに不慣れな人でも読みやすいと思う。 ・ネット考察を見るまでが読書です。

Posted byブクログ

2023/12/12

文章と最後の一枚の写真によって完成する、新感覚でゾクッとする小説です。この小説ならではの文章から実写の写真への切り替えが一気に現実に引き込まれて、リアルさをより引き立てていて恐怖を感じます。 ただ登場人物の紐付けが難しいなと感じたり、自分の理解力が足りず、自分の中で完結させること...

文章と最後の一枚の写真によって完成する、新感覚でゾクッとする小説です。この小説ならではの文章から実写の写真への切り替えが一気に現実に引き込まれて、リアルさをより引き立てていて恐怖を感じます。 ただ登場人物の紐付けが難しいなと感じたり、自分の理解力が足りず、自分の中で完結させることが出来なかったので考察サイトに頼りました(..;)各章に知っている登場人物が多々出てきたのでそこは楽しめました☺︎ 自分のように謎やトリックに気づけなくても十分面白く、読み応えがあります!

Posted byブクログ

2023/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリ小説なんだけど、章ごとの終わりのページに写真が載っていて、そこでさいごに話の内容が変わるというもの。 失明して子供を失った男が犯人を殺していったり、殺されると思ったけど車の中に隠れてた同級生に助けられて仲良くなったり、殺人事件の捜査をしてた警察が宗教にハマって変なことをしたり、という内容。 真相がちゃんと書かれてない部分もあり、ちゃんとわからない部分もあったが写真で真相がわかるところが面白かった。

Posted byブクログ

2023/12/04

ホラー小説と思って読み始めたが、ミステリだった. 写真が無くても、面白く読めると思った. 最後の余韻も心地よいと思うなどした. (ただ、全員○○○かよとは思ってしまった)

Posted byブクログ

2023/12/02

まずは物語を読み、最後に写真を見ることで残された謎が解けるという面白いアイデア! 新鮮で楽しかったです。 ただ思ったよりどんでん返しがなくてあっさりしてました。 ちょっと期待しすぎちゃいましたね。 続編もあるのでそのうち読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2023/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

各章の最後の写真をみることで気づける真相。最後の章まで読んでからまた一から読み返してみると綺麗に真相が繋がって見えて鳥肌ものだし、細かい描写にも重要な意味があったことに改めて気づく。 1章読み始めたとき最初ゆかり荘の位置が載ってなくてどこなんだろうと思っていたら最後の地図で明示され、車にはねられてしまったのが誰なのかが綺麗にわかる。 2章ではTシャツのHの文字が見える子が映り込んでいてわかる真相、3章ではモンブランのペンによって書き換えられる前の図。そして白紙の手紙の4章。 まさに街の平和を信じてはいけない… いけないⅡも楽しみ

Posted byブクログ

2023/11/28

一章は後味悪かったけど、二章、三章、最終章と読んでいくと謎にほっとして温かい話と錯覚した、3.5です

Posted byブクログ

2024/04/20

海沿いにある白沢市と蝦蟇倉市という2つの街。この街で起こる事件を描く4つの短編の収録された作品。 各短編はひとつの作品としてしっかり面白いものになっているが、各短編のラストに挿入されている1枚の写真を見ることよって、その物語のラストのとらえ方が変わってくるという異色のミステリー。...

海沿いにある白沢市と蝦蟇倉市という2つの街。この街で起こる事件を描く4つの短編の収録された作品。 各短編はひとつの作品としてしっかり面白いものになっているが、各短編のラストに挿入されている1枚の写真を見ることよって、その物語のラストのとらえ方が変わってくるという異色のミステリー。 奇抜な発想とそれを活かす、道尾秀介氏の構成力には舌を巻くばかり。

Posted byブクログ

2024/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はじめに本書の使用方法と物語世界(白沢市・蝦蟇倉市)の地図があり、各章の最後に挿入された写真が謎解きのヒントになっているとある。とてもワクワクする導入。 第一章「弓投げの崖を見てはいけない」 蝦蟇倉東トンネル出口で起きた事故。接触した車は不明。事故の被害者安見邦夫の妻弓子を訪ねる刑事隈島。傷心の弓子を狙う宗教団体十王還命会。そんな中、接触した車の持ち主らしき男が事故現場で撲殺死体で発見されーー す〜ごいね、意地悪なのよ(笑)。“ナオヤ”と“ナオ”、邦夫のことなど、意図的に書いてる。ラスト近くで明かされて「あー」となるの。写真の地図から、わりとすぐ跳ねられたのはあの人だってわかったかも。 第二章「その話を聞かせてはいけない」 両親と共に来日した中国人の少年馬珂(マー・カー)が主人公。人種や名前のことでからかわれ、孤独な珂。経営不振の両親の中華料理店。視界の片隅に現れる少年のような妖怪(鬼)。万引きしようと入った文具店で珂は店主のお婆さんが殺されて男に運ばれていくのを目撃してしまいーー 珂の心がどんどん削られて追い込まれていくのが読んでて辛かったので、この結末は逆に救われた。山内って子は得体が知れなくて、まるで珂が見る妖怪みたいなんだけど、ちゃんと実在しているのが終章でわかった。写真の車の陰に写った子だよね。Tシャツの文字でわかる。 第三章「絵の謎に気づいてはいけない」 十王還命会の宮下志穂の自殺を他殺ではないかと見て調べを進める竹梨と水元。支部長の守谷とともに志穂の遺体を発見した管理会社社長中川が溺死体で見つかりーー これはビックリした。ちょっと不穏だなとは思ったけど、全く読めなかった。作中の絵と写真の絵が違うのと、ボールペンで描き直したのが誰かはすぐわかる。けど……意図がわからなくて。彼は十王還命会のメンバーだからってこと? 終章「街の平和を信じてはいけない」 今までの主要人物が出てきて、わからなかった部分が解ける。一見とても爽やかに幕を閉じているが、罪は隠蔽されたまま。だからモヤモヤはする(笑)。特に竹梨……。

Posted byブクログ

2023/11/15

道尾秀介さん初読みでした。 終始ずっと、ハラハラどきどき。写真を見てさらに恐怖で鳥肌が立つ。物語の真実が最後の写真で分かるという、全く新しい読書体験でした。 短編でありながら密度が濃い。 不穏な作品、新感覚なミステリを読みたい方、ぜひ。 私は夜に読んでしまったことを非常に後悔して...

道尾秀介さん初読みでした。 終始ずっと、ハラハラどきどき。写真を見てさらに恐怖で鳥肌が立つ。物語の真実が最後の写真で分かるという、全く新しい読書体験でした。 短編でありながら密度が濃い。 不穏な作品、新感覚なミステリを読みたい方、ぜひ。 私は夜に読んでしまったことを非常に後悔しています(笑)。 人間ってこわい。

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