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Iの悲劇 の商品レビュー

3.8

130件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    48

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/03/07
  • ネタバレ

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「Iの悲劇」のIは、IターンのIの意味。 そこに悲劇と付くとなると結果ははっきりしているような…。 なかなか癖のある住人と、真面目に職務をこなす担当の万願寺。 プロジェクトの結果は分かりつつも面白く読めました。 そして衝撃(?)のラスト。 普通に終わらないところは流石です。

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2024/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Iって何やろ?と思ってたんだけど、まさかIターンのIだったとは。 米澤穂信さんってこんな面白い、くだけた文章も書けるんだとビックリした。 課長、謎解きの振りしてめっちゃ住民追い出すやん、と思ってたら、元々追い出すつもりでやっていたとは。 そりゃじっくり考えてみなくても、インフラが壊滅しててお店すらない場所に人間入れようとか無理がありすぎるやん。課長のことはひどいとは言い切れない。仕事しなかったことを除いては…。 立場は違うけど、公務員としての仕事をそれぞれ全うしたんやな、と思った。 主人公は、これにめげずに市民のために頑張って働いてほしいと心から思った。

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2024/01/31

久しぶりの米澤穂信さん。 仕事を奔走するお話は好きなので、 真面目で熱心な仕事ぶりが良かった。 しかし、度々続く不運。 顛末にはしっかり驚かされて満足の読書だった。 これドラマになってほしいな。

Posted byブクログ

2024/01/30

米澤穂信の作品を好きな人なら、きっとこの作品も気にいるだろうという印象。作品に散りばめられた謎は、読者として、いくつかは簡単に解けたようで、その実最終章に明かされる真実にはそう簡単には辿り着けない。してやられた感とでも言うべき驚き感が、それでいて爽やかな読後感をもたらす。相変わら...

米澤穂信の作品を好きな人なら、きっとこの作品も気にいるだろうという印象。作品に散りばめられた謎は、読者として、いくつかは簡単に解けたようで、その実最終章に明かされる真実にはそう簡単には辿り着けない。してやられた感とでも言うべき驚き感が、それでいて爽やかな読後感をもたらす。相変わらず情景描写は、シンプルでいて温度感や匂いまで伝わってくるほどだ。様々な意味で、ちょうどいい作品だ。

Posted byブクログ

2024/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公と同じ気持ちになれる作品でした。 優秀な主人公が移住者たちの間で発生する謎に対して解決に取り組むが、いつも最後に上手く場を納めるのは、いつも不真面目な勤務をしている課長であり、なぜ課長がという気持ちになりました。 せっかく人が増えてもいつも問題が起きて、居なくなってしまう。そんなもやもやした気持ちを抱えながら物語は進んでいき、最後に課長の秘密や蘇り課の秘密が明らかになり、自分だけ知らなかった事実を知った時は、主人公と読者は全く同じ気持ちだったのかなと思いました。

Posted byブクログ

2024/01/14

米澤穂信「Iの悲劇」をAmazonオーディブルで聴いた。 年初から猛烈に?オーディブルで聴いている。 あまり面白くない。つまらなくもない。 住人のいなくなった過疎地に移住者を受け入れて町おこしを図る自治体の市役所職員が主観キャラで、移住者たちのトラブル?に対応していく短編集(な...

米澤穂信「Iの悲劇」をAmazonオーディブルで聴いた。 年初から猛烈に?オーディブルで聴いている。 あまり面白くない。つまらなくもない。 住人のいなくなった過疎地に移住者を受け入れて町おこしを図る自治体の市役所職員が主観キャラで、移住者たちのトラブル?に対応していく短編集(なのか?)。 ストーリーにあまり起伏がない。 なんか変だなぁと思っていたことが、だいぶ無理なオチに繋がった。 限界集落と行政、つい最近、能登半島について米山隆一がツイートしてネトウヨ絶賛!ということがあって、妙にタイムリーなテーマだった。 気分が悪い。 こいつら悪質極まる犯罪者じゃないか。 放置されていいのか。 正しいことをした風な顔をしてるのが受け入れがたい。 善良な公務員として懸命に務めを果たしてきた主人公が気の毒。

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2024/01/06

現代の地方都市の実態はどこもこんな感じなんだろうか。地方公務員をしている親戚がいるので、自分の親戚の仕事を見ているような気分になった。 何も疑問に思わず仕事を淡々とこなすだけだと思われていた主人公も人間だから感情がある。にもかかわらず、移住者達からの無理難題やクレームを受けても慌...

現代の地方都市の実態はどこもこんな感じなんだろうか。地方公務員をしている親戚がいるので、自分の親戚の仕事を見ているような気分になった。 何も疑問に思わず仕事を淡々とこなすだけだと思われていた主人公も人間だから感情がある。にもかかわらず、移住者達からの無理難題やクレームを受けても慌てず騒がず出来ることを全力で行う姿に自分を重ね合わせる人も多いのではないだろうか。

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2024/01/05
  • ネタバレ

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クリスティのAnd Then There Were Noneが好きで、それをオマージュした作品も好き。 同著者のインシテミルとは違ってこちらは去っていく市民を見ている側の市役所職員というところが新鮮。 〇〇年前、とか、〇〇年後、とかじゃなく現代設定の村、移住者の感覚が理解できるからか、共感もしやすい小説。謎要素以外も楽しめる。 今回の小説は殺人事件は起こらないタイプの方か…と思って読んでいたけど、しっかり各話を通じて伏線を残して回収するスタイルはさすが。 あと各「章」(話とかじゃないんだな)のタイトルも、毎回秀逸な付け方で納得感。 後味の多少の悪さ、段々主人公の好感度が上がっていく感じもよかった。 移動の合間とかにサクサク読めてしまった。いい呼水になったので、次はがっつりめのミステリー読みたいな…

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2023/12/29
  • ネタバレ

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無人となった過疎地域「簑石」への移住(Iターン)を促進させるが、次々に悲劇に見舞われ一人また一人と移住者が去っていくミステリー。 「Iの悲劇」というタイトルの語感から漂うほどの深刻さはない。カテゴリーとしてはミステリーなんだろうけど、トリックやどんでん返しには少し物足りなさを感じたのが正直なところ。 1章1章の連なりが、最終的には綺麗に繋がりはするのだが、なんだか短編小説を読んでいるような感覚で、「読み進めていくごとに積み上がっていく重厚さ・奥深さ」みたいなものがなかったかも。 (超個人的だが、日々自分が激務だから、課長や観山の勤務態度に共感を覚えられない、なんならちょっとイラっとしたというのもあるのかも?笑) 一方で、行政の人ならではの合理性、彼らなりの正義、を垣間見れたのは勉強になった。 この作家さんで、何が他にもっと固めの題材で書いている小説があるのなら、読んでみたい。

Posted byブクログ

2023/12/24

テンポよく読める構成だが、話としては面白いのだが、陰鬱な展開が続いて読んでて疲れてしまった。ミステリーとしての面白みはあまり感じられなかったので、ミステリーを読みたい気分の人には他の作品をおすすめしたい。

Posted byブクログ