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Iの悲劇 の商品レビュー

3.7

123件のお客様レビュー

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2022/09/01

社会派ミステリー小説 やや満足 時間つぶしには良い 著者のミステリーでの楽しみは、フレームのバリエーションのおもしろさかなと思う 地方行政の実態に関心ある人なら、このミステリーを楽しめると思う 国内の地方公務員数は、令和3年4月1日現在、280万661人で、平成6年をピーク...

社会派ミステリー小説 やや満足 時間つぶしには良い 著者のミステリーでの楽しみは、フレームのバリエーションのおもしろさかなと思う 地方行政の実態に関心ある人なら、このミステリーを楽しめると思う 国内の地方公務員数は、令和3年4月1日現在、280万661人で、平成6年をピークとして対平成6年比で約48万人減少 対前年比は、3万8,641人の増加 読者ターゲットとしてのマーケット規模ともいえる 地域活性化は多くの自治体の重要課題だ Iターンを積極的に募集アピールしている自治体はかなりの割合になるのだろう コミュニティデザインだとか サポートコンサルビジネスも流行ってもう長いことになる 辻村深月など、毛色の違う作家を含め 色々な形で小説も作られてきているテーマだ タイトルは、Iターン の悲劇 だ 過疎化する地方に都市部から住民が移住する 地方行政の施策 市役所は、住民の減少にブレーキをかけるための大事な施策として取り組む 小説は6つのエピソードでは、この山間部に移り住んだ人たちに起こるトラブルをミステリー仕立てで描かれる 新規定住者支援プロジェクトをになる、市役所の 甦る課 の職員3人の視線から描かれるのだが、最後に行政のカラクリとして表現されるネタ明かしがある 地方行政の逼迫した切実な財政のやりくりを現場でどう切り盛りするのか ありそうな話ではないだろうか この著者は、滅び去るものを描くのも好きなんだろうと思う 身近な感覚で読める気軽なミステリーで、社会勉強にも良いのではなどとも思います 楽しめそうでしょ

Posted byブクログ

2022/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 Iターンプロジェクトによる廃村へ移住者に定住してもらう計画。 特別に設置された市の「甦り課」に日々舞い込んでくる移住者達のトラブルと謎。 去っていく移住者達の悲喜劇。 【感想】 途中、陳腐な内容の話も出てくるけど、実はそれすらもこの物語全体で見ればなるほどと腑に落ちる内容。 第一章からあった違和感が終章で全て繋がっていく。 米澤先生の作品は「満願」や「王とサーカス」などどれも面白い。 氷菓シリーズも含めれば10作品近く読んでいるかもしれない。 この作品もとても面白かった。

Posted byブクログ

2022/08/17

【極上のミステリ悲喜劇】無人になった山間の集落を再生させる。市長肝いりのプロジェクトは次々とトラブルに見舞われ、住民は一人また一人と去って行き……。

Posted byブクログ