汝、星のごとく の商品レビュー
. 1本映画を観たくらいすごく 内容に引き込まれて 数時間で読んでしまいました. ある男女の17歳から32歳までのお話で 恋愛小説かな?と思っていたけど ただの恋愛小説とは言えない 重く切ないお話でした. 17歳の時の2人の恋愛がとても良くて 爽やかで、若くて、可愛いくて、...
. 1本映画を観たくらいすごく 内容に引き込まれて 数時間で読んでしまいました. ある男女の17歳から32歳までのお話で 恋愛小説かな?と思っていたけど ただの恋愛小説とは言えない 重く切ないお話でした. 17歳の時の2人の恋愛がとても良くて 爽やかで、若くて、可愛いくて、 お互いがお互いを必要とし、 お互いのみが唯一の理解者のような存在で 読んでいて暖かい気持ちになった. けど、大人になるにつれて どんどんしんどくなっていって、 読んでて泣きそうになるくらい辛かった. 読み終えてから、 流浪の月同様凪良ゆうさんの作品は 親とは、子とは、世間ではとは…と 考えさせられる部分が大きく 余韻がもすごいです. 高校生時代は昔の菅田将暉と 小松菜奈に演じてほしいなと 個人的には思いました.笑 あと男の子がじゃがりこみたいなお菓子で 女の子のほっぺをつんってする シーン可愛いくて微笑ましかった. あとエピローグとプロローグの 魅せ方が上手すぎて驚いた. はじめに読んだ文章の印象と 最後に読む文章の印象とは こんなにも内容を知ると違うのか、と.
Posted by
「流浪の月」を読んで凪良ゆうさんのファンになりましたが、 今回の作品も凄かった。 読んでいて自分の中のいろんな感情に出会いました。 タイトル「汝、星のごとく」も、物語のラストも あまりにも綺麗で切なく、涙が出ました。 P95 「俺たちは親につかまれた手を離せない。振り払って...
「流浪の月」を読んで凪良ゆうさんのファンになりましたが、 今回の作品も凄かった。 読んでいて自分の中のいろんな感情に出会いました。 タイトル「汝、星のごとく」も、物語のラストも あまりにも綺麗で切なく、涙が出ました。 P95 「俺たちは親につかまれた手を離せない。振り払ってしまえれば楽なのに、それがわかっているのに、俺たちは、どうしようもなく、愛を欲している。」 P306 「何度でも言います。誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくの言うことはおかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょう。その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるんでしょう。」 「正しさなど誰にもわからないんです。だから、きみももう捨ててしまいなさい。 もしくは、選びなさい。」 この本を読んで少しでも気持ちが楽になれるといいなと思います。 あらすじ 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 ―わたしは愛する男のために人生を誤りたい。 ―まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。 本屋大賞受賞作家が到達した、ただの「恋愛」小説ではない、時代を超える「人生」の小説。 ― この物語を表す言葉を、わたしたちは持たない。 10代で恋に落ち、 20代で別れた二人が、 30代で求めたものは。 あの恋は、たった一度の運命だった。 夕星(ゆうづつ) 一番星。宵の明星。金星。
Posted by
読み終えて、心がじーんとする 世間一般とは何か 正しいと誰が決めたのか 愛の形は様々であり 複雑に絡み合って、ほどき方がわからなくなる 人のモノサシで私をはからないでほしい 親は子を育てる義務があり 子は親を養う義務はない この言葉に救われる 自分の手綱は自分で握る 誰かの...
読み終えて、心がじーんとする 世間一般とは何か 正しいと誰が決めたのか 愛の形は様々であり 複雑に絡み合って、ほどき方がわからなくなる 人のモノサシで私をはからないでほしい 親は子を育てる義務があり 子は親を養う義務はない この言葉に救われる 自分の手綱は自分で握る 誰かの人生を生きることはできない 自分の心のままに生きていきたい 勇気と許しをくれる物語です。
Posted by
読んで救われる人がたくさんいるんじゃないかな… 世界は正しいが溢れていて 奥底にある正しくないことは自分の中だけにとどめなければならない 正しいことなんて誰が決めるんだろう でも間違ってることを曝け出せるほど強くもない そんな気持ちに寄り添う物語…な気がする
Posted by
プロローグ、エピローグ、一瞬戸惑って読み直し。 こんなにも感情が変わるのかと驚かされました。 いろんな愛にぐんぐんと読み進めさせられました。 北原先生好きです。
Posted by
凄まじかった。。 出産後、なかなか読書の時間が取れなくなっていたけど、本書は久しぶりに一気読みしました。 「流浪の月」と同じように、世間から見たら「正しくない関係」だったとしても、当人たちが納得していて幸せならそれでいいじゃないかと思わせてくれる。 でもこれを現実に置き換えたら...
凄まじかった。。 出産後、なかなか読書の時間が取れなくなっていたけど、本書は久しぶりに一気読みしました。 「流浪の月」と同じように、世間から見たら「正しくない関係」だったとしても、当人たちが納得していて幸せならそれでいいじゃないかと思わせてくれる。 でもこれを現実に置き換えたらそう簡単じゃないこともよく分かるし、その境地に辿り着くまでにどれだけの苦悩を乗り越えて来たのか。。 親子の関係についても、とても考えさせられるものだった。 親に振り回された子供の気持ちも分かるし、親になった身としては子供の自立を妨げたくないなと強く思った。 そして何と言っても、どうしようもなく惹かれ合う暁海と櫂の 2人。10代から30代まで、年代や立場とともに変わる2人の関係性が、眩しかったりやるせなかったり切なかったりしんどかったり羨ましかったり。 もうジェットコースターのように感情を揺さぶられました。 泣けます。 泣かせに来てるんじゃなくて、自然と泣ける。 そのぐらい物語に入り込んでしまいました。
Posted by
最初はゆっくりゆっくり、途中から一気に読みたくなった。凪良ゆうさんの小説、やっぱり好きです。読み終わり悲しいような、幸せなような・・・ほわんと心が温かくなる 不思議な感覚
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あらすじを読むと、男女の恋愛の話かな?と思ったけれど、それだけの枠に収まらないのが凪良先生。 本当の強さ、本当の自由とは何か、考えさせられる作品だった。 _ 「人のことなんて、どうでもいいじゃないですか」 「おかしいって、何を基準にして?」 憧子さんも北原先生も“正義”とはかけ離れた所にいたかもしれない。けれど、どこまでも凛として、清らかで、かっこ良かった。 正しくなくても、紛れもない強い大人だった。 正義なんて幻でしかなく、誰に決められるものでもなく、何の当てにもならない。 大切なのは、自分の人生の手綱は自分でにぎること。 自立こそが強さであり、自由に繋がるのだと、ふたりの姿を見て思い知らされた。 _ 「自分を縛る鎖は自分で選ぶ」 田舎は熱すぎて、都会は冷たすぎる。 類は違えど、群れに属さないと生きられない。 何に属するか、選ぶのは自分自身。それを足枷にするか、糧にするか、決めるのは自分自身。それを言い訳にしてはならない。自由のために受け入れた不自由なのだから。 _ 「嵐の海の中で、遥か遠く、自分と同じく一羽で飛んでいる鳥が見えたような心強さ。 ひとりでも、けっして孤独ではないのだと。」 これは数ある中で最も好きだった言葉。 ひとりとは、決して生温い哀れみの対象ではない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
瀬戸内の島で育った暁海は父親が不倫の末、家を出て行った。専業主婦の母は父に依存し、暁海はどうしようもない孤独を感じていた。 そして、恋愛体質の母を持つ櫂も京都から転校し、暁海と同じ高校へ転校してきた。 お互い親で苦労していた二人は、孤独を分かち合い、必然的に付き合う様になった。 絶対にこの島を出て行く。 二人の共通の思いが叶いそうになった時、暁海の母が不倫相手の家を燃やそうとする事件が起こり、暁海は島に残る決意をする… 苦しくて、切なくて胸が締め付けられる様な展開続き、ハラハラしっぱなしでした。 マンガの原作者として成功し、どんどん生活が荒くなる櫂に対して、島に残り地味な生活を送る暁海との距離は次第に深まって行くのは仕方なかったと思います。 たら、れば。 それの繰り返しで、暁海がどんどん別な意味で強くなるのに反比例して櫂が弱くなって行く。そして、いつまでも諸悪の根源の櫂の母が付き纏うのが腹立たしかったです。 北原先生との結婚生活もプラトニックで、これはこれでアリなんでしょうが、複雑な思いでした。結の母との関係もどうなったのか定かではありませんがこのままの状態が続いていくのだろうと思います。 暁海と櫂が結ばれて幸せになる事を願っていましたが、きっとこれがハッピーエンドなんだろうなって、ラストまで読んで強く感じました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ただの好き、愛してるとかじゃない愛。 ふたりの目線で話が進みます。 すれ違いが切なかった。 なんとなく、先の展開は読めてしまっていたけど、 どんどん引き込まれていきました。 イマドキの言い方なら、親ガチャ失敗。 でも、親の愛はどうしたって求めるし 見放すことも出来ない。 瞳子さんがすてきな女性で共感できる。 お父さん、そりゃ、惚れるわ。 どちらのお母さんも、いろいろあったけど やっぱりお母さんなんだよね。。 血なんだよね。 簡単に見放したり、憎んだりできない。 暁海や櫂の心情の表現が文字なのに とてもきれい、というか ほんとに切なかったです。。
Posted by