夜に星を放つ の商品レビュー
人と人の関係って一筋縄ではいかないなあ。そのうまくいかなさをも丁寧に描いていて、どの登場人物のこともなんとなく愛おしかった。 【読んだ目的・理由】直木賞を取った本が読みたかったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆3.9 【一番好きな表現】太陽光の残像が白く目の前で踊る。(本...
人と人の関係って一筋縄ではいかないなあ。そのうまくいかなさをも丁寧に描いていて、どの登場人物のこともなんとなく愛おしかった。 【読んだ目的・理由】直木賞を取った本が読みたかったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆3.9 【一番好きな表現】太陽光の残像が白く目の前で踊る。(本文から引用)(本文から引用)
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かけがえのない人間関係を失い傷ついた人たちの心の揺らぎを描く5編の短編集。直木賞受賞。 読みやすくはあるのだが、どれもあまり後味がよくなく、登場人物に共感も共感できなかったり、リアリティが感じられなかったりして、直木賞受賞作で期待した割にももう一つかなという感じだった。5編の中で...
かけがえのない人間関係を失い傷ついた人たちの心の揺らぎを描く5編の短編集。直木賞受賞。 読みやすくはあるのだが、どれもあまり後味がよくなく、登場人物に共感も共感できなかったり、リアリティが感じられなかったりして、直木賞受賞作で期待した割にももう一つかなという感じだった。5編の中では、交通事故で亡くなった母親の幽霊との奇妙な共同生活を描いた「真珠星スピカ」が読後感がよく、印象に残った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ふわっとした印象が強いと思わせつつ、結構現実的でシビアな小説だった。恋愛系なのかと思わせつつのラスト話。自分好みですごく感動した。子ども目線って純情なだけに、自分には無くなったまっすぐな夢や目標に向かう姿勢がすごく感銘を受ける。 一つの話の期間は数週間から数ヶ月の、人生に換算するとほんと些細で短い時間。けど、その時間は死ぬまで忘れないかもなぁ。コロナになっても人の気持ちは変わらないし、好きな気持ちや会いたい気持ちも昔と変わらない。得ても失っても人生は続いて色々な形を生み出すんだなぁと思った、これからも人生色々あるだろうけど、どんな形になるのか、少し楽しみになってきた。そんな前向きな気持ちにもこの小説はしてくれます。
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続けてこの作者の作品を読んだ。 星にまつわるエピソードの短編集だか、ストーリーによっては妙な切なさだけが残り、最後ふわっと終わった印象を受けた。 個人的には「真珠星スピカ」の内容が好きだった。 総合的にみて星4つ。
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2023,16 図書館 5篇の短編集 3編目「真珠星スピカ」がとても良くて、前2篇と同じ作者なのか?と感じたほど 他の感想でもスピカ推しが多くて共感 湿りの海といい、銀紙色のアンタレスといい、シングルの人と良い雰囲気醸すけど最後は元鞘みたいな展開、主人公支店だとなんともやるせ...
2023,16 図書館 5篇の短編集 3編目「真珠星スピカ」がとても良くて、前2篇と同じ作者なのか?と感じたほど 他の感想でもスピカ推しが多くて共感 湿りの海といい、銀紙色のアンタレスといい、シングルの人と良い雰囲気醸すけど最後は元鞘みたいな展開、主人公支店だとなんともやるせないね
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真珠星のスピカが1番じーんと来た。 死んでしまっても尚子どもを守りたい母の気持ちに共感。 じんわり切なかったり、温かかったり、ほっこりする話ばかりだった。
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ぎゅっと胸を締め付けられる様な5話。 “真珠星スピカ”は、事故で亡くなったお母さんが、いじめられている娘の事を思って離れられないのか、亡霊の様に寄り添っている話。 人と人の結びつきの危うさ脆さ切なさが心に残る。
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※このレビューにはネタバレを含みます
前の短編が良かったから楽しみに。 前作の方が胸に来た印象があったけど、きゅーっとなる物語りだったし、ジーンとした。読了後の気持ちが切なさがありつつ穏やかで良かった。 この二つはお気に入り。 真珠星スピカ…亡くなった母の幽霊が見える少女 星の隨に…離婚後に新しい母親と弟と暮らす男の子 亡くなった親が幽霊でもいいからいてくれたらいいのにと思う気持ち。乗り越えざるを得ない切なさ。 複雑な家庭環境でも、自分の好きなものを好きと言える男の子。お父さんの気持ちを想うと泣けるなぁ。
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第167回直木賞受賞作 以前1冊だけ窪美澄さんの小説を読んだのだが、あまり好きになれず、その後手に取ることがなかった。 しかし、ブクログでは高評価で直木賞も受賞されたこともあり、もう一度トライしてみることにした。 以前読んだ小説は、同じ人によるものだったのか?と思うくらい良か...
第167回直木賞受賞作 以前1冊だけ窪美澄さんの小説を読んだのだが、あまり好きになれず、その後手に取ることがなかった。 しかし、ブクログでは高評価で直木賞も受賞されたこともあり、もう一度トライしてみることにした。 以前読んだ小説は、同じ人によるものだったのか?と思うくらい良かった。 短編ではあるが、その切り取られた日常の中の人々の細やかな心の動きに、自分の心を重ね震えるようだ。 星を見上げるとき、人はなにか心に欠落感があり、前を向こうとして無意識にそのささやかな輝きを求めているのではないだろうか。 誰にも理解しては貰えない、でも誰かに受け止めてほしい…そう願う人の上に星が瞬いている…そんな印象を受ける短編集だった。 2023.8
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真夜中のアボカド 一卵性双生児の妹を失い、婚活アプリで知り合った人とは上手く行きそうだったのに相手は既婚者だった 妹の恋人に寂しさをぶつけたり… あまり好きでなかったなぁ そして、アボカドを育てると大変らしい 銀紙色のアンタレス 幼馴染との甘酸っぱい青春てきな?相手の女の子に告白されるも幼馴染としか思ってない気持ち… 真珠星スピカ 交通事故で亡くなったお母さんが自分にだけは出てきて、いじめから救ってくれる 好きな話 真珠のピアスと言う歌は怖いと教えるパパ 湿り星の海 離婚して妻と娘は新しい旦那さんとアリゾナへ シングルマザーと出会い自分の娘と重ね合わせ… 星のまにまに 新しいお母さんと本当のお母さんとお父さん 新しいお母さんに気を使い、お父さんにも気を使い本当のお母さんとなかなか会えない… 本心を近所のおばあちゃんが代弁してくれる 素敵な話
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