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夜に星を放つ の商品レビュー

3.6

498件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    177

  3. 3つ

    190

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    4

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2023/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で予約して11ヶ月待って借りて、2日で読みました。短編集なので読みやすい。 なぜ夜に星を放つというタイトルなのか、最後まで読んでも分からなかった。どうしてだろう。 ほんの少し不幸、というか欠けた部分をもつ人が登場してくる。 なぜアリゾナへ行ってしまった妻と娘をそれ程までに思えるのか、なぜ旦那さんと別居して子供を連れて里帰りしている人に高校生が一目惚れしてしまうのか、なぜ疲れている継母にそれ程までに気を使うのか、ちょっと共感も想像も出来なかったところがあったけど、ひとつひとつの物語はなんとなく丸く収まっていて、どんどんぐいぐい読んでしまう。

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2023/11/29

最終章の『星のまにまに』の最後の僕の言葉に胸が熱くなりました。。 子供の親や家族、親切にしてくれたおばあちゃんを思いやる言葉が心に響きました。。 僕に幸せな未来がありますように

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2023/11/28

人といる事で傷つく事と、一人でいる事で削れてしまうもの。どちらも切ないですが、一度無くした関係を他で補おうとするとき、時間と縁が必要だよなあとつくづく思います。

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2023/12/06

それぞれの登場人物の人間らしさが丁寧に表現されていた。コロナ禍で孤独感を感じることはあるけれど、結局大きなひとつの空で繋がっているのだ、ということを伝えたいのだと思う。何か大きな出来事が起きたり、解決したりするわけではないが、不思議と読み終えると達成感(?)のようなものを感じた。

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2023/11/18

図書館で予約してから一年近く待った、待ちくたびれた本でした。 どの話もすごく良かった。 孤独、不安などさまざまな感情に対して静かに耐えて、静かに活路を見出すような話だった。 コロナ禍での話もあり、先の見えない不安、経験したことのない不安をよく描かれていた。 最後の話で、おばあさん...

図書館で予約してから一年近く待った、待ちくたびれた本でした。 どの話もすごく良かった。 孤独、不安などさまざまな感情に対して静かに耐えて、静かに活路を見出すような話だった。 コロナ禍での話もあり、先の見えない不安、経験したことのない不安をよく描かれていた。 最後の話で、おばあさんが「生きていれば必ずいいことあるから」と言った言葉。あまりにありふれた言葉なのに、主人公にストンと響いたであろうことを感じるとともに、自分にもストンと響いた。 あまりに使い古された言葉なのに。 コロナ禍を舞台にした話を見るようになってきた。たった数年前なのに、そうだったなぁと懐かしく感じる気持ちと、そうだっけ?と思ってしまう気持ちがある。喉元過ぎれば熱さを忘れる。だからこそ、こうやって小説に描いてもらうと思い出すことができる。本って偉大だな。

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2023/11/12

全編通して、その場から一歩踏み出せずにいる人へそっと寄り添うような内容に感じた。 「真夜中のアボガド」 「真珠星スピカ」 この二つが特に良かったです。

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2023/11/10

出てくる成人男性が揃いも揃ってクズだったり情けなかったり卑怯だったり間抜けだったり役立たずだったり狡かったりボンクラだったりなのは、作者の何かの癖なのか。 健気な少年の青春の夏の一コマの切ない物語に、心が優しく清められた。 第167回直木賞受賞作

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2023/11/09

コロナ禍の暮らしと星をモチーフにした五つの短編集。 双子のひとりを失い、婚活をする女性を描いた「真夜中のアボガド」 おばあちゃんちでの一夏の恋を描いた「銀紙色のアンタレス」 学校でいじめにあいながらも保健室登校を続ける少女を描いた「真珠星スピカ」 妻と子どもがいなくなった家で1...

コロナ禍の暮らしと星をモチーフにした五つの短編集。 双子のひとりを失い、婚活をする女性を描いた「真夜中のアボガド」 おばあちゃんちでの一夏の恋を描いた「銀紙色のアンタレス」 学校でいじめにあいながらも保健室登校を続ける少女を描いた「真珠星スピカ」 妻と子どもがいなくなった家で1人で暮らす男性を描いた「湿りの海」 コロナ禍で飲食店経営が厳しくなった父と継母、その子どもと暮らす小学四年生の少年を描いた「星の随に」 コロナ禍の生活様式の変化と、それに伴う人の変化。 その中での変わるものと変わらないもの。 切なくも温かく、きゅっとする作品たち。

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2023/11/05

星座と愛とコロナのオムニバス。 コロナ前とコロナ後に書かれた作品が混じっていて色々と考えさせられる。

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2023/10/31

どのお話も切ない。 危なっかしい、弱い心をなんとか奮い立たせみんなもがきながら自分の居場所を探しているよう。人は、周りに人が居ても孤独な生き物だと思った。 短編で読みやすく、サラッと読める。

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