夜に星を放つ の商品レビュー
どの話も良かった。 特に最後の話の佐喜子さんが想くんに、生きていればいいことがあるよと話すところ。この言葉が前の作品の何かしら喪失感を抱いてる人たちにも降り注ぐような気がした。そして、わたしにも。
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とても読みやすかった、サラサラ読めたぁ 星座と何とも言えない人間関係がいい雰囲気を作ってるというか、、最後の話も結局何で離婚しちゃったのか分からないしそれを多く語られてなくてハッピーエンドになりきって無いところもよかった。 死んだ母親がいじめられてる娘を助ける話で最後のお父さんと...
とても読みやすかった、サラサラ読めたぁ 星座と何とも言えない人間関係がいい雰囲気を作ってるというか、、最後の話も結局何で離婚しちゃったのか分からないしそれを多く語られてなくてハッピーエンドになりきって無いところもよかった。 死んだ母親がいじめられてる娘を助ける話で最後のお父さんと娘の会話『大好きだった、悲しい』と最後の義理のお母さんにドア開けてもらえない話で息子に感情移入して電車の中で泣きっぱなしになった(;o;)
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短編5篇の物語。どれも寂しくなる話でした。 お気に入りの3篇。 【真夜中のアボカド】 弓ちゃんを亡くした綾の心の傷は深い。その綾を更に傷つける麻生さんは本当に最低だ。若くして急死した人の話は辛い。一番悲しかった。 【真珠星スピカ】 お母さんを事故で亡くし、学校でいじめられる...
短編5篇の物語。どれも寂しくなる話でした。 お気に入りの3篇。 【真夜中のアボカド】 弓ちゃんを亡くした綾の心の傷は深い。その綾を更に傷つける麻生さんは本当に最低だ。若くして急死した人の話は辛い。一番悲しかった。 【真珠星スピカ】 お母さんを事故で亡くし、学校でいじめられるみちる。お母さんの子供を思う気持ちが痛いほど分かり悲しかった 【湿りの海】 沢渡さん、宮田さんが合うと思うんだけど。やっぱり一番可愛い盛りの娘と別れるのはダメージが大きすぎるんだろうな。
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窪美澄先生の作品と初めて出会ったのは去年の年末。『夜空に浮かぶ欠けた月たち』を読んで、登場人物たちの人間らしさに惹かれました。隠している訳ではないけれど、他人には見せない(あるいは見せたくない、見せられない)、だけど誰かに知ってもらいたい寂しさや苦しさは誰もが抱えていると思います...
窪美澄先生の作品と初めて出会ったのは去年の年末。『夜空に浮かぶ欠けた月たち』を読んで、登場人物たちの人間らしさに惹かれました。隠している訳ではないけれど、他人には見せない(あるいは見せたくない、見せられない)、だけど誰かに知ってもらいたい寂しさや苦しさは誰もが抱えていると思います。そういう矛盾が人間を人間たるものにしているのかなあとも思います。 2020年以降、社会に大きな影響と変化をもたらしたコロナウィルス。その影響はついに物語の舞台にも。この物語の本筋から逸れてしまうかもしれないけれど、登場人物が暮らすフィクションの世界と、私たちが暮らすノンフィクションの世界との境界線が溶けていく印象を受けたのは、窪先生の世界の住人たちがあまりにも人間らしく描かれているからなのでしょうか。
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さすが直木賞受賞作! 日常の何気ない1ページに 人生や心の機微がうまく描かれている。 短編集だし、重いテーマでもないけれど、 道程のあるべき意味や 優しさや 人との繋がりについて 深い考察と思いやりを感じる文章だった。 主人公の性別、年齢、境遇、シチュエーションが全く違う短編集...
さすが直木賞受賞作! 日常の何気ない1ページに 人生や心の機微がうまく描かれている。 短編集だし、重いテーマでもないけれど、 道程のあるべき意味や 優しさや 人との繋がりについて 深い考察と思いやりを感じる文章だった。 主人公の性別、年齢、境遇、シチュエーションが全く違う短編集なので、どれが一番好きとか感動した、とかはなくて。全部良かった! NHKで夜のドラマになりそう! なんだかね、情景が浮かんでくる素敵な文章だった。 窪美澄さん、すごい作家さん。 初体験でした。
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「星の随に」が1番心に残った 純粋な感受性を持つ子どもには弱いのだ 小4の自分のことを「まるで子どものように泣いた」とか 母さんのことを「子どもみたいだ」 とか思うのだ 子どもなのに、周りの空気を読み過ぎて切なくなってくる 「大人みたいなことを言うんじゃありません。」 佐貴子さん...
「星の随に」が1番心に残った 純粋な感受性を持つ子どもには弱いのだ 小4の自分のことを「まるで子どものように泣いた」とか 母さんのことを「子どもみたいだ」 とか思うのだ 子どもなのに、周りの空気を読み過ぎて切なくなってくる 「大人みたいなことを言うんじゃありません。」 佐貴子さんのセリフにホッとした 想の気持ちを尊重しつつ大人の対応をしてくれた佐貴子さんが居てくれて本当に良かった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
切ない話の多い短編集でした。 「星の随に」が一番好き。 大人たちに気遣って我慢して、少年優しすぎるよ。 それもみんなのことが好きだったからなんだね。
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大切な人をうしなってなにを感じるのだろうか。きっと辛くて悲しくてあの時に帰りたくても時を巻き戻すことはできなくて、自分の気持ちだけがずっと沈んでて心にあいた穴から隙間風が吹くようで。 それでも空を見上げるといつでもそこには星が待っていて、私たちは静かに見守られている。そして、大切...
大切な人をうしなってなにを感じるのだろうか。きっと辛くて悲しくてあの時に帰りたくても時を巻き戻すことはできなくて、自分の気持ちだけがずっと沈んでて心にあいた穴から隙間風が吹くようで。 それでも空を見上げるといつでもそこには星が待っていて、私たちは静かに見守られている。そして、大切な関係はたとえそばになくても星座のように結ばれている。
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なんか…こう…どれも悪い話ではなかったんだけど、とにかく「切ない」ばかりが胸に迫ってきて… 正直に言います! 読み終えて「切ない」しか残りませんでした!
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著者の作品はもう何年も前に読んで以来2作目。少年少女を描くのが上手ですね。心の表現がハマってて。どれも好きな話。特に、スピカとベガが好みです。
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