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ついでにジェントルメン の商品レビュー

3.6

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    10

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2024/11/16

第一話『Come Come Kan!!』を読んだ。 一見なんの苦労もなさそうでフワフワして見える人にだって、たくさん考えて感じて迷って悩んでることなんてたくさんある。 順風満帆そうに見える人も、いかにも苦労人みたいな人もそこは同じはずやけど、 勝手に人と比べて劣等か優越か、そ...

第一話『Come Come Kan!!』を読んだ。 一見なんの苦労もなさそうでフワフワして見える人にだって、たくさん考えて感じて迷って悩んでることなんてたくさんある。 順風満帆そうに見える人も、いかにも苦労人みたいな人もそこは同じはずやけど、 勝手に人と比べて劣等か優越か、そんなものに浸りがちやな〜と思った。 サメちゃんはサメちゃんの立場でやりたいことをやっていこうと進み始めたような終わり方は個人的にほんわかしたし、サメちゃんの担当編集者さんにもいい影響を与えることになる気がした。

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2024/10/15

七章の短編小説 いくつか面白いのあったけど 落ちもさほどなく、淡々と読み進めた感じで途中で飽きてしまった。

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2024/10/04

短編集。『エルゴと不倫鮨』『立っている者は舅でも使え』『あしみじおじさん』の3つがよかった。遠慮なく相手に主張する系が好みなのかも。

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2024/09/12

自分を自分らしく生きようとする女性たちを描いた短編集。主人公が男性のものもあるけれど、描いているのは女性だと感じた。 最初と最後の話に登場する菊池寛が、おもしろい。文藝春秋刊だからできた?

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2024/08/24

「Come Come Ken !!」 厳しく言われる日々に。 結論から言えば素晴らしいものを世間に出すために言っているのかもしれないが、否定ばかりされたら気は滅入るだろ。 「渚ホテルで会いましょう」 勝手な妄想で話を進め。 男女の関係についてだけ考えているからこそ、それ以外の面...

「Come Come Ken !!」 厳しく言われる日々に。 結論から言えば素晴らしいものを世間に出すために言っているのかもしれないが、否定ばかりされたら気は滅入るだろ。 「渚ホテルで会いましょう」 勝手な妄想で話を進め。 男女の関係についてだけ考えているからこそ、それ以外の面倒事から目を逸らし逃げ続ける生活を送ってるのだろうな。 「勇者タケルと魔法の国のプリンセス」 正義を振り回していた。 法律で定められていることでなかったとしても、世間一般で決められていることを護れないのに何を言っているのだろ。 「エルゴと不倫鮨」 嵐のようにやってきた。 TPOが重要視される場所は存在するだろうが、オーナーが許可を出したのであれば少しの休息ぐらい許されるだろう。 「立っている者は舅でも使え」 実家に帰った後のこと。 口で言うのは簡単なことだが、それを実際にしてくれるのか考えた時に想像すら出来なければ結局そういうことだろう。 「あしみじおじさん」 現実と理想の世界には。 物語を読んで憧れるのはいいことではあるだろうが、それを実現させるためには普通ではないことを考えしなければな。 「アパート一階はカフェー」 女たちの楽園だけれど。 勝手なイメージを世間に植え付けたせいで迷惑する人がいるだなんて、気にせず暮らしていたら気がつかないだろうな。

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2024/08/01

いろいろな状況の人が奮闘する短編集。主人公が男性の回もあったけれどその中でも必死こいて頑張ってる女性の姿が描かれているのが印象的だった。 柚木さんが描く菊地寛に惚れた。そして卒乳ほやほやの名前のない女性がとても格好良かった。

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2024/06/18

物語を見た!っていう満足感がすごい 50ページほどで軽く読めるのに、物語の密度も発想も凄い 途中お寿司屋さんが出てくるが、柚木さんって食通のイメージがあるな、美味そうだな……と、物語そっちのけで味を考えてしまった とても自由な物語であり、物語って自由だったなって思い出させてく...

物語を見た!っていう満足感がすごい 50ページほどで軽く読めるのに、物語の密度も発想も凄い 途中お寿司屋さんが出てくるが、柚木さんって食通のイメージがあるな、美味そうだな……と、物語そっちのけで味を考えてしまった とても自由な物語であり、物語って自由だったなって思い出させてくれる本

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2024/04/08

ジェントルマンといえば、教養があって社会的地位も高く、人格の立派な紳士というイメージ。 ですが、男性優位の資本主義社会において発展してきたその理念は、令和で喩えると女をモノ扱い、マンスプレイニングし放題の古くさい価値観を持ったおじさんってとこでしょうか。 本書では、どこか女性を...

ジェントルマンといえば、教養があって社会的地位も高く、人格の立派な紳士というイメージ。 ですが、男性優位の資本主義社会において発展してきたその理念は、令和で喩えると女をモノ扱い、マンスプレイニングし放題の古くさい価値観を持ったおじさんってとこでしょうか。 本書では、どこか女性を見下しているような前時代的な男性がいろんなカタチで登場します。 令和の女性に触発されて変わっていく男性もいれば、ただただ女は楽しくてたくましい!を側で見る男性、前時代的な価値観でのかっこいいを体現するために整形する男性、みたいな作品も。 後味の悪い作品は個人的には一作だけで、ほかは心がほんわかしたり、楽しくなる作品です。 それら短編をサンドイッチする構図で菊池寛が出てきます。 菊池寛について、史実をあまり知らないのですが、本書の菊池寛は、破天荒で好奇心旺盛、いたずら好きの子供みたいな感じで、ちょっと可愛い。

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2024/03/27

頼んでもないのに、余計なことをしてくる男たちの物語。 女性専用車両は美しくか弱い女性のためにあるのか。男性が守りたいと思う女性のためにあるのか。よくネットで見かける女性専用車両に関するインタビューの画像、あの作為的な画像はたぶん男性が作って喜んでいるのだろう。 どんな女性でも男性...

頼んでもないのに、余計なことをしてくる男たちの物語。 女性専用車両は美しくか弱い女性のためにあるのか。男性が守りたいと思う女性のためにあるのか。よくネットで見かける女性専用車両に関するインタビューの画像、あの作為的な画像はたぶん男性が作って喜んでいるのだろう。 どんな女性でも男性が怖いと感じたことはあるし、安心して過ごせる場所がほしいのだ。 だいたい怒りの矛先を女性専用車両に向けることがおかしい。元凶は痴漢である。痴漢を捕まえてどっかに閉じ込めれば、女性を専用車両に閉じ込める必要はないのだ。 女性の安全のためと言って女性を閉じ込める宗教と同じ。凶暴な男性を閉じ込めた方が、よっぽと平和に暮らせるのに。男たちはそうはしない。

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2024/03/23

 旧時代を生きる『ジェントルメン』と今を生きる女性たちの短編集です。  私は、多分タイトルと装丁からもっと違う雰囲気のお話を想像してしまっていて、旧時代のどうしようもない男尊女卑から派生したフェミニズムだとか、固定観念だとか、セクハラ問題だとか、女性をモノか何かのように見る『ジ...

 旧時代を生きる『ジェントルメン』と今を生きる女性たちの短編集です。  私は、多分タイトルと装丁からもっと違う雰囲気のお話を想像してしまっていて、旧時代のどうしようもない男尊女卑から派生したフェミニズムだとか、固定観念だとか、セクハラ問題だとか、女性をモノか何かのように見る『ジェントルメン』たちの考え方に対する嫌悪感の方が強くなってしまい、あまり物語自体を楽しむことができませんでした。  今も女性が思うままに生きるには窮屈な時代だとは思いますが、少し前には更にその傾向が顕著だったのでしょう。自由と平和が欲しいと思うのは男性でも女性でも同じはずなのに、女性がそれを勝ち取るのはこうも困難なことなのかと苦しく思います。それでも、少しずつ前に進んでいるからこそ、この時代やこの感覚の描写がぞわぞわと怖気が走るような感じをもたらすものになってしまうのかもしれません。  様々な偏見にさらされながらも、強かに生きる女性たちには魅力を感じます。  特に、お洒落なバーで次々とメニューにない鮨をオーダーする卒乳したての子連れの母の話は痛快です。ワインをボトルで飲みながらあれこれと指示を飛ばす玄人っぷりには脱帽でした。  また、『純喫茶』と書かれた店の『純』って何だろう、となんとなしに思っていた疑問もお話の中で知ることができて、時代背景も含めてなるほどそういうことか、と納得しました。  いつか、この物語が「共感できる」と言われなくなるくらい、誰でも心が自由になれる時代がくることを願っています。

Posted byブクログ