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ついでにジェントルメン の商品レビュー

3.6

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2022/05/03

短編集。7本中4本面白かった。 文藝春秋のサロンにいたら、作家に菊池寛の銅像が話しかけてくる「Come Come Kan」 女をものにするためよく利用している創作寿司屋に、場違いな女の客がやって来た「エルゴと不倫鮨」 離婚してシングルマザーとして暮らしていたら、義父がやって来て...

短編集。7本中4本面白かった。 文藝春秋のサロンにいたら、作家に菊池寛の銅像が話しかけてくる「Come Come Kan」 女をものにするためよく利用している創作寿司屋に、場違いな女の客がやって来た「エルゴと不倫鮨」 離婚してシングルマザーとして暮らしていたら、義父がやって来て一緒に暮らしたいと言う「立ってる者は舅でも使え」 大人になってから「アルプスの少女ハイジ」や「若草物語」にハマり、そこから学習した女性「あしみじおじさん」 戦前同潤会の大塚のアパートで暮らす女性たち「アパート一階はカフェ」 短編はラストに意外なひねりがあったりするけど、どちらかと言えば設定やプロセスを楽しむタイプだと思う。

Posted byブクログ

2022/05/02

女性を主役にした7編からなる短編集。最初と最後に菊池寛が登場。登場してくる男性が(菊池寛意外)女性軽視というか見下しているというか・・・。それをコテンパンにしてしまうところが痛快。「あー、こういう人いるよね」「こんなことあるよね」というところが多々ありました。「面白かった」これが...

女性を主役にした7編からなる短編集。最初と最後に菊池寛が登場。登場してくる男性が(菊池寛意外)女性軽視というか見下しているというか・・・。それをコテンパンにしてしまうところが痛快。「あー、こういう人いるよね」「こんなことあるよね」というところが多々ありました。「面白かった」これが率直な感想です。 

Posted byブクログ

2022/05/02

7編収録の柚木麻子さんによる短篇集。編集者にダメ出しをされ続ける新人作家の前に現れる菊池寛の幽霊、若い女性と会員制の鮨屋で不倫中の男性の前に現れる乳児を抱いた女性、かつてベストセラーを出した作家が舞台のホテルを再訪すると昔とは様子全く違っていて・・・といったかんじユーモアあり、フ...

7編収録の柚木麻子さんによる短篇集。編集者にダメ出しをされ続ける新人作家の前に現れる菊池寛の幽霊、若い女性と会員制の鮨屋で不倫中の男性の前に現れる乳児を抱いた女性、かつてベストセラーを出した作家が舞台のホテルを再訪すると昔とは様子全く違っていて・・・といったかんじユーモアあり、ファンタジーありの作品が多く、柚木作品にあまり見られない男性主人公のものも多かった(食事のシーンは見物)。柚木さんの作品が好きな人にオススメ。

Posted byブクログ

2022/04/24

まあまあ面白かった。 どれも読んでて前向きになれる感じの話。 菊池寛の銅像の話がいちばん好きかなあ。

Posted byブクログ

2022/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの話もほっこりする面白い話だった。全部好きだったけど、特に、立っている者は舅でも使え・あしみじおじさんの話が好きだった。 ・「若い頃の苦労は買ってでもしろ、とか言うじゃない?作家は幸せになっちゃおしまいとかさ。女の物書きはたくさん変わった恋愛をしろとかさ。でも、そんなの意味ないよ。貧乏して、不幸せな恋愛したら、名作書けるの?保証あるの?そういう精神論、1番意味ないと思ってんの。僕、義理人情とか根性論とか大っ嫌い!僕、貧乏だったから、よくわかるんだよ。苦労しても性格が歪むだけ。苦労人でいい人なのは、苦労したから性格が磨かれたんじゃなくて、もとっから性格が素晴らしい稀有なタイプなんだよ。それに苦労もしろ、いい性格にもなれって、辛い目にあってる人に対して要求きつすぎ。」 自分の今の悩みに対しての、一意見としてすごく心に刺さった。こういう考え方もあることに安心した。

Posted byブクログ

2022/04/24

短編集7作品。繋がりはないかも? ①菊池寛がTwitterで呟いて一晩で一万人フォロワーが増える事件。 メガネの秘密が素敵。 ④なんだかとても高級そうな寿司食べてみたい。 ワインボトルを抱えた司令塔のママの知識が素敵。大葉で巻かれた炙った帆立!よだれが出る。 食通! どれも本当に...

短編集7作品。繋がりはないかも? ①菊池寛がTwitterで呟いて一晩で一万人フォロワーが増える事件。 メガネの秘密が素敵。 ④なんだかとても高級そうな寿司食べてみたい。 ワインボトルを抱えた司令塔のママの知識が素敵。大葉で巻かれた炙った帆立!よだれが出る。 食通! どれも本当に美味しそう。 とにかくお寿司が食べたくなる。 いい食べっぷりの人はカッコいい。憧れる。 置いてかれたおじさんたちのショボくれた顔が想像できて、痛快だった。 柚木さんの本なので 他の話も読後感がスカッとして良い。

Posted byブクログ

2022/04/23

短編集の2つ目の話はすごく重要で、短編同士が関連するのかしないのか?の見極めのための位置づけとなる作品で、独立した短編集であることがわかると、ちょっと残念に思う、可哀そうな立場でもある。 そんな中で「渚ホテルで会いましょう」などと、すっごく良いタイトルを付けられた短編で、普通の話...

短編集の2つ目の話はすごく重要で、短編同士が関連するのかしないのか?の見極めのための位置づけとなる作品で、独立した短編集であることがわかると、ちょっと残念に思う、可哀そうな立場でもある。 そんな中で「渚ホテルで会いましょう」などと、すっごく良いタイトルを付けられた短編で、普通の話だとショックも大きく・・・ すみません、嫌な読者で。

Posted byブクログ

2022/05/05

菊池寛が他の男たちとちがうのは○○なところ…。 なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々の もどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで 軽やかに飛び越えていく短篇集。全7編を収録。

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2022/03/22

【なぜ、私たちは社会と噛み合わないの?】なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。

Posted byブクログ