姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー
実母にも義母にも、読んでいるこちらがほろりとなる面があって、こういうところが垣谷作品の好きなところだなあと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトル通り、姑の遺品整理に苦戦する50代半ば女性の物語。 最初は物の多さに苦戦する一方だった主人公も、遺品整理を通して知り合ったご近所さんから姑の人となりを知っていく。 主人公が私にも似たところがあり(まあ私は結婚してはいないけど)、親近感を持って読めました。 主人公の実母のように生きるのも難しいけど、さりとて義母のように死後みんなに遺品整理を手伝ってもらえるような人間になるのはもっと難しいかも。
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聴きました。 最初は、自分のことと重ねてうんざりした気持ちになりましたが、読後は良かったです。 ただ将来いつか来るだろう夫側の実家の整理を考えると、今から気が重いです。物がありすぎで
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最後はハッピーエンドで終わってよかった。 実家も物だらけで、きっと片付けなんて 業者を頼むしかできないレベル。 お金めちゃくちゃかかるんだろうなぁ。 この小説みたいにご近所で助け合いなんかもないし、 先のことを考えるとゾッとする。
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捨てられない親世代を抱える身として、リアルな話として読みました。 姑と実母、立場が違えば見え方が違ってくる部分は、妙に納得でした。娘から見れば、自分の母親のことは良く見えるものですね。 ラストが綺麗にまとまっていて、読後感は良かったです。
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大量の「(嫁にとっては)いらないもの」を残して逝った姑の遺品整理を任された望登子。業者に頼むお金もなく、パートの合間を縫って自力で奮闘する。初めはモノの多さに辟易とし、生前にきちんと遺品を整理していた実母とは大違い!と憤慨するが…。遺品を整理していくうちに姑の知らなかった一面を知...
大量の「(嫁にとっては)いらないもの」を残して逝った姑の遺品整理を任された望登子。業者に頼むお金もなく、パートの合間を縫って自力で奮闘する。初めはモノの多さに辟易とし、生前にきちんと遺品を整理していた実母とは大違い!と憤慨するが…。遺品を整理していくうちに姑の知らなかった一面を知っていくことになる。 リアルな遺品整理の現場がまず興味深い。 物を買うのは簡単だが、捨てるのは良心が痛むし、譲ったり売ったりするのも手間もかかるよね。 何を買うか、残すか、処分するか。 物で残すか、お金で残すか。 自分の終活やものの扱い方についても考えさせられた。 また、実母や姑ともっと話がしたいと思った。
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正反対の実母と義母 読み始めは、義母のいい加減さにイラッとしたけれど、後半から人柄に温かい気持ちになった。 亡くなった母はどちらかと言うと実母に似ているかな…母を思い出した。
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姑の遺品 処分して良いのか悩んだり、増大な衣類、細かなゴミ分別の大変さ、粗大ゴミの処分、年齢と体力かなりの重労働などなど 遺品整理の大変さをしることができた。 対照的な親の終活
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Amazonの紹介より 郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。 嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。 だが、「安物買いの銭失い」の姑を甘く見ていた。 至る所にぎっしり詰め込まれた物、物、物。 あまりの多さに愕然とし、夫を駆り出すも...
Amazonの紹介より 郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。 嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。 だが、「安物買いの銭失い」の姑を甘く見ていた。 至る所にぎっしり詰め込まれた物、物、物。 あまりの多さに愕然とし、夫を駆り出すもまるで役に立たない。無駄を溜め込む癖を恨めしく思う望登子だが、徐々に姑の知らなかった顔が見えてきて……。 誰もが直面する"人生の後始末"をユーモラスに描く長編小説。 遺品整理というと、「何か秘密めいたものがある」や「相続問題がある」といった恐いイメージがあるのですが、この作品では気をつけるべき事やhowtoなどコミカルに描かれていて、面白かっただけでなく、参考にもなりました。 もしも自分だったら?想像以上にやらなければならないことが多く、将来気が遠くなるかもしれません。 そのためにも、少しでもいいから、日頃の整理整頓の習慣に努めたり、家族との話し合いも必要だなと思いました。 これからの「物」との付き合い方もそうですが、人との繋がりも大切であると感じました。個人だけでなく、情報をうまく利用して、広い意味で周囲とも上手く巻き込みたいと思いました。
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私自身、物を溜め込むのは大嫌い、捨てるの大好きなタイプなので、はじめのうちは、物を溜め込んでいた姑や、捨てられない夫に対して主人公のボヤキと全く同じ事を思い、共感し、主人公の母の姿をよしとしながら読み進めた。 ところが、途中からあれれ? 実は姑は近所の方々にとても愛されて...
私自身、物を溜め込むのは大嫌い、捨てるの大好きなタイプなので、はじめのうちは、物を溜め込んでいた姑や、捨てられない夫に対して主人公のボヤキと全く同じ事を思い、共感し、主人公の母の姿をよしとしながら読み進めた。 ところが、途中からあれれ? 実は姑は近所の方々にとても愛されていた。お陰でこの片付けをたくさんの人が助けてくれる… 隣の人には「命の恩人」とまで言われる… 。 完璧と思っていた自分の母とは違ったよさがあるのでないかと思ったり、夫に対しても「この母にしてこの息子あり」というよさを見出したり…。 そんな風に少しずつ気づいて、心穏やかになっていく主人公の姿が目に浮かび、読後感がとてもよかった。 自分の中の合理主義を顧みて、そうじゃない世界もあるのではないかと気付かせてくれる一冊だった。
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