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姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー

3.9

127件のお客様レビュー

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2022/04/29

なんという姑だと腹立たしく読み進めるも、後半は少しほっこりした心地よい気分に。人と人とのつながりって、本当に大切だなと。

Posted byブクログ

2022/04/26

一昨年、義母が他界しました。週に一度は嫁の私がひとりで実家に寄ってお茶を飲みながら話をする間柄で、嫌な思い出は何ひとつありません。たぶん(笑)。 でも亡き後の実家の様子はまるで本作のまんま。アヲハタのイチゴジャムなんて20個ぐらいありましたし、台所の隅からはビニール袋の中でドロ...

一昨年、義母が他界しました。週に一度は嫁の私がひとりで実家に寄ってお茶を飲みながら話をする間柄で、嫌な思い出は何ひとつありません。たぶん(笑)。 でも亡き後の実家の様子はまるで本作のまんま。アヲハタのイチゴジャムなんて20個ぐらいありましたし、台所の隅からはビニール袋の中でドロドロになったほうれん草も出てきました。 何でも取っておくように言う夫の顔を見て主人公が「この男は本物の馬鹿なのか」と思うシーンは笑いました。いえ、ウチの夫はそんなこと絶対言いませんでしたけれども。 遺品を整理して気づくことがある。遺ったものが何もない、もともと片付いている家のほうが絶対楽ちんだけど、そうでなければ整理を楽しめたらいいと思う。

Posted byブクログ

2022/04/25

面白くて久しぶりに一気読みする。 迷惑と言いつつも、それだけではない。 残された不要な、とんでもない量の家具や家電、さまざまなお荷物を片付けていく。 その孤軍奮闘するなかで、姑の生前のご近所さんとの付き合いや人柄などを理解していく様子をユーモアあふれる筆致で描く。 昨今の断...

面白くて久しぶりに一気読みする。 迷惑と言いつつも、それだけではない。 残された不要な、とんでもない量の家具や家電、さまざまなお荷物を片付けていく。 その孤軍奮闘するなかで、姑の生前のご近所さんとの付き合いや人柄などを理解していく様子をユーモアあふれる筆致で描く。 昨今の断捨離一辺倒ではないゆとりがある。 身辺整理を考える年齢に、とっくになっているので、この手の本がよく目につくようになる。 姑の話ではなく、私自身が遺品を娘たちに残していく立場になる。 参考にしていこう。

Posted byブクログ

2022/04/24

身辺整理を気にし始め、その手の題名の本が目に入るようになり手に取るようになっていた矢先に、気になった1冊です。まず、久しぶりに一気読みしました。 自分の今後の生活を考える糧になりました。 さぁ、残り少ないであろう『元気年齢』のうちに 片付けとやりたい事をやろう。 重い腰をあげるき...

身辺整理を気にし始め、その手の題名の本が目に入るようになり手に取るようになっていた矢先に、気になった1冊です。まず、久しぶりに一気読みしました。 自分の今後の生活を考える糧になりました。 さぁ、残り少ないであろう『元気年齢』のうちに 片付けとやりたい事をやろう。 重い腰をあげるきっかけになりそうです。

Posted byブクログ

2022/04/17

夫の両親が亡くなった後、4Kのマンションを夫の姉妹家族も含めて遺品整理するも、2ヶ月かかった。その時のことを思い出しながら読んだ。タイトルには「迷惑です」と書かれていて、まあ確かに迷惑ではあったろうが、良い結果に転んだのではないかと思う。指輪ひとつしか残さなかった主人公の母とがっ...

夫の両親が亡くなった後、4Kのマンションを夫の姉妹家族も含めて遺品整理するも、2ヶ月かかった。その時のことを思い出しながら読んだ。タイトルには「迷惑です」と書かれていて、まあ確かに迷惑ではあったろうが、良い結果に転んだのではないかと思う。指輪ひとつしか残さなかった主人公の母とがっつり残していった姑と、どっちが幸せだったかは感じ方がそれぞれなので判断はできない。でも自分の幕引きをどうするのが良いか、考えるだけじゃなくそろそろ実行に移した方が良いなと思った。

Posted byブクログ

2022/04/17

独り暮らしの姑が急死し、突如遺品整理をすることになった、主人公、望登子。いざ家に足を踏み入れると、驚くほどの物量にため息をつくことになる。 しかも、こたつが変に暖かかったり、見覚えのない変化が起きていたり、なんだか不気味。 ねえ、なんで少しずつ捨ててくれなかったんですか? なんで...

独り暮らしの姑が急死し、突如遺品整理をすることになった、主人公、望登子。いざ家に足を踏み入れると、驚くほどの物量にため息をつくことになる。 しかも、こたつが変に暖かかったり、見覚えのない変化が起きていたり、なんだか不気味。 ねえ、なんで少しずつ捨ててくれなかったんですか? なんでこんなもの取ってあるんですか? そう亡くなった姑に問いかけながら作業していくうちに、団地のほかの住人等とも関わり、姑の憎めない人柄を改めて感じることに。一方、実母の様子を思い返し、寂しい気持ちになることも。 この方の小説は、一人ひとりのキャラクターがリアルで、たくましくて、弱くて、面倒くさくて、微笑ましい。 姑など、もう亡くなっていて一度も生身で出てこないにも関わらず、隣家の様子や町内会の話などから、おせっかいでチャーミングな様子が見えて、上手く入れ込むなぁ、とストーリーの組立に舌を巻く。名前が多喜、というのもいい。こういう大人 になりたいとは思わないけれど、こういう人がいたら、話のタネにしながら、でもなんだかんだ力になりたいと思ってしまうと思う。現実にもいるよな、こういう人。 今回は遺品整理というワンテーマなので、そのキャラ造形と文章の巧みさがよりよくわかると思う。面白いです。 解説もわかりやすく秀逸。

Posted byブクログ

2022/03/28

遺品の取り扱いは故人との思いと比例して、複雑で難しい問題です。身近な問題なだけあって、考えさせられてしまいました。

Posted byブクログ