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姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー

3.9

127件のお客様レビュー

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2022/07/15

とても興味深くおもしろかった。 そのうち来るであろう実家の後始末。想像以上に大変だ。望登子は経済的理由で一人で姑の遺品整理に挑む。自分の親とは正反対の姑をよくは思っていなかった。こちらから見れば捨てればいいものを溜め込んでいると腹もたつ。しかし、姑の隣人や近所の人に助けられ話を聞...

とても興味深くおもしろかった。 そのうち来るであろう実家の後始末。想像以上に大変だ。望登子は経済的理由で一人で姑の遺品整理に挑む。自分の親とは正反対の姑をよくは思っていなかった。こちらから見れば捨てればいいものを溜め込んでいると腹もたつ。しかし、姑の隣人や近所の人に助けられ話を聞くうちに、自分が持っていた偏見に気づく。きっちりした実の母とそうでない姑。どちらがよくてどちらが悪いということはない。そして夫も参加させることで、夫の知らなかった一面を知ることができたのはよかったと思う。 この本を読んで、親とはなるべく話をしておくべきだと思った。そして、まだまだ元気な50代から自分の物を整理していくことは必要だと思った。自分の大切な人の時間を少しでも奪わないように。

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2022/07/05

柿谷美雨さんらしい、最後は主人公が前向きになるスッキリとした結末で、安心して読めました。 遺品はその人が生前、どのように生きてきたか、どのような性格か…ということを、残った人々に明確に伝えるのだと思うと、物と人間の関係をもう一度見つめ直す良いキッカケになるかもしれません。

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2022/07/01

題名に惹かれて読みました。 物語の前半は、ただひたすら嫁の愚痴を聞いている感じでした。多分、経験した人は、わかるわかるという内容なんだろな… 姑さんのお家は、私の実家そっくりで。こんなに大変なのかー、こんなにお金かかるんだーと、読んでてゾッとしてました笑 実家に帰省する度...

題名に惹かれて読みました。 物語の前半は、ただひたすら嫁の愚痴を聞いている感じでした。多分、経験した人は、わかるわかるという内容なんだろな… 姑さんのお家は、私の実家そっくりで。こんなに大変なのかー、こんなにお金かかるんだーと、読んでてゾッとしてました笑 実家に帰省する度に、片付けを提案するのですが、全部必要!と言われてしまい…覚悟するしかないかな。 後半から、遺品整理を通じてわかった、姑の生活、周りとの繋がり描かれていて、大変な作業も少し報われたのかなと。 相手はもう居ないけど、遺された物から色々知るというのは、それはそれで素敵な気がします。 普段の生活の中で、周りの人と関わっていくことの大切さを感じた作品でした。

Posted byブクログ

2022/06/26

もっと話しておけばよかった…と、身近な人が亡くなったら誰もが思う。 自分以外の人が何を考えてたり、どんな人生を送ってるのかなんてわからないけど、知ればその分みんな愛おしくなるんだろうなと思う物語だった。

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2022/06/20

遺品整理、しかもお姑さん… 人事ではないし、する側、迷惑かける側にもなりうること。改めて迷惑をかけないように今ある開かずの間を少しずつ捨てていこうと決めました。 お姑さん、お母さん、お2人ともステキな文を残されていた。私も適当に書くスケジュール帳が何冊かある。 見られるかもしれな...

遺品整理、しかもお姑さん… 人事ではないし、する側、迷惑かける側にもなりうること。改めて迷惑をかけないように今ある開かずの間を少しずつ捨てていこうと決めました。 お姑さん、お母さん、お2人ともステキな文を残されていた。私も適当に書くスケジュール帳が何冊かある。 見られるかもしれないと思って丁寧に書こう。 でも自分の言葉を書き残そう。 そうだ、私の父も何十冊と同じ大きさのスケジュール帳がのこっている。子どもや孫の誕生日には何歳とキチンと書かれていた… お父さん、あなたもすばらしい親でした。

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2022/06/18

タイトルにはちょっとギョッとしてしまうけど、読み進めていくうちに遺品を通して義母の人情が見え、とても愛おしく思えた。心温まる作品。

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2022/06/14

郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。だが、「安物買いの銭失い」の姑を甘く見ていた。(e-honより)

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2022/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〈自分は今、途方に暮れてしまっている。〉〈めげるな、自分。明日も頑張ろう。〉〈姑が暮らしていた部屋は、まるで魔界のようだ。一旦迷い込んだら最後、自分の来し方ばかりを振り返ってしまう。〉気になっていた作家さん。読んでみよう!タイミングがめぐってきて手にした一冊。一頁めくったらもうあっという間に読了。姑の遺品整理を通してこんなにも気持ちが引っ張られて気の持ち様も変わっていく。主人公の望登子さんを通してワタシのこれからの生き方にもヒントをもらえた気持ちで読み終えた。『どうしてこんなに溜め込むの?!』切実な叫びが紙面を通して本当に聞こえてくるような、読書時間でした。

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2022/06/09

姑の膨大な遺品整理をすることで、実母と義母両方に思い馳せる主人公の話。 途中まで面白く読めたのに、最後があっさり終わり過ぎて少し残念。 もう少し義母の生前の姿が描かれていればもっと面白くなったのでは?

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2022/06/01

題に引かれて手に取り,すぐに読んでしまった。「あるある」「わかるわかる」の連発。いつかはしなくてはならない遺品整理。わかってはいても、ついつい後回し。「まだ大丈夫」で済ましている。望登子の実母は死期をさとり、自ら潔すぎるほど片付け、遺族に面倒はかけなかった。急死した義母は、大量の...

題に引かれて手に取り,すぐに読んでしまった。「あるある」「わかるわかる」の連発。いつかはしなくてはならない遺品整理。わかってはいても、ついつい後回し。「まだ大丈夫」で済ましている。望登子の実母は死期をさとり、自ら潔すぎるほど片付け、遺族に面倒はかけなかった。急死した義母は、大量の不用品を残し、その後片付けに疲れきる。終わらない片付けとのしかかる家賃。干渉されないクールで過ごせる都会生活が好きだと感じていたが、義母のお節介な昭和の生き方のお陰で、隣人のバツイチ生活保護者の沙柰江や自治会の丹野に助けられ、人の温かさを嬉しく懐かしく感じていく。ダンナが、「お母さんのものは捨てられない」と古い給料明細や貝細工、でんでん太鼓など段ボールで自分の部屋に運び込み、結局は断捨離をするきっかけになるなど クスッと笑ってしまう。いやいや、私自身も 懐かしい懐かしいと抱え込んでしまうかもしれない。実家を売りたいのに値下げをしても売れないと嘆く友人,望登子の実家も売ることになり寂しく感じたり、とにかく 残ったものはどうしたらよいのか考えさせられる。義母の残したうさぎを連れて、義母のお節介も形見にもらったのかも。金目のものは残さず、だけど人の繋がりはたくさん残した、最後まで独り暮らしを続けた義母の生き方はあっぱれだ。

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