ミミズクと夜の王 完全版 の商品レビュー
ミミズクという少女は、魔物の王でもある夜の王に食べられに、森に入った。 けれど食べられることはなく、魔物のクロと交流し、少しずつ夜の王との距離を縮めていく。 ある日、森で迷った狩人をミミズクが助けたことで、 ミミズクの存在が人間の国に伝わり、 夜の王に攫われ酷い扱いを受けていると...
ミミズクという少女は、魔物の王でもある夜の王に食べられに、森に入った。 けれど食べられることはなく、魔物のクロと交流し、少しずつ夜の王との距離を縮めていく。 ある日、森で迷った狩人をミミズクが助けたことで、 ミミズクの存在が人間の国に伝わり、 夜の王に攫われ酷い扱いを受けていると伝わり、ミミズクを助けるべく聖騎士が立ち上がる。 どこの国かもわからない、そんなどこかの森の深くでひっそりと息づく魔物たちと 奴隷だった少女の飛んだ思考回路と真っ直ぐさを巧みに描いた小説。 ミミズクはあまりにも真っ直ぐで、無知で、無垢で、 それがまた痛々しさを感じさせるのだけど、 人間の世俗感にうんざりしてる人々にはさぞや彼女は眩しかろう。 そんな彼女を想い、温かく見守る人たちの心に触れるたびに、こんなキレイな世の中だったらと思ってしまう。 相手を想うとき、いろんな形があると思うが、 ミミズクも夜の王も、アンディもオリビアも王子も、 それぞれがそれぞれの違った形で心を寄せているのがとても微笑ましく、また読み返したくなるお話だった。
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高校の頃読んで胸が熱くなったなぁと懐かしく、久しぶりに読みたいと購入しました あの頃より少しスレた私は、昔の思い出よりだいぶ甘ちゃんな物語だなと思いましたが、やっぱり胸が熱くなるいい話でした 処女作の加筆修正や書き下ろしは荒い筆なりの良さや熱量が死んでしまうことが多くあるので心...
高校の頃読んで胸が熱くなったなぁと懐かしく、久しぶりに読みたいと購入しました あの頃より少しスレた私は、昔の思い出よりだいぶ甘ちゃんな物語だなと思いましたが、やっぱり胸が熱くなるいい話でした 処女作の加筆修正や書き下ろしは荒い筆なりの良さや熱量が死んでしまうことが多くあるので心配しましたが、良い加筆修正でした 特に外伝の「鳥籠巫女と聖剣の騎士」が熱衰えずかつ技術ののった筆でしっかり描き切られていてめちゃくちゃ良かったです
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昔一度読んだけど完全版が発売ということで。前に読んだ時も素敵なお話だーと思ったのに、二度目はすごく胸にじわっと染みてきて、すごいな、てなった。外伝も読めてよかったぁぁー! やさしさが交差する。その手を取ったり取らなかったりする。ただ、幸せでいて。
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内容が薄い。登場人物の書込みや心理描写が甘くて感情移入できないまま終わった。紹介文と内容が一致していない。
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『毒吐姫と星の石』の姉妹作。 登場人物一人ひとりやその関係性はとても魅力的。 でもなぜか感情移入できない。 フクロウとミミズク、ミミズクとクローディア、ミミズクとアンディ・オリエッタ、それぞれの繋がりに説得力を持たせるには、ページが足りない。 外伝という形で後に足すのではなく、本...
『毒吐姫と星の石』の姉妹作。 登場人物一人ひとりやその関係性はとても魅力的。 でもなぜか感情移入できない。 フクロウとミミズク、ミミズクとクローディア、ミミズクとアンディ・オリエッタ、それぞれの繋がりに説得力を持たせるには、ページが足りない。 外伝という形で後に足すのではなく、本編中でもう少しキャラクターの描写を加筆するなど、別の方向の「完全版」を狙ってもよかったのでは。
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表紙の夜の王の美しさに魅せられて思わず手に取った。 普段は読まないジャンルの本なのに。 途中までは王道でよくある感じかなと思った。 しかし、いつの間にか涙が溢れていた。 ミィのブレない真っ直ぐな強さに、フクロウのディアの優しさに心が揺さぶられた。 読み終わった時には、それぞれ...
表紙の夜の王の美しさに魅せられて思わず手に取った。 普段は読まないジャンルの本なのに。 途中までは王道でよくある感じかなと思った。 しかし、いつの間にか涙が溢れていた。 ミィのブレない真っ直ぐな強さに、フクロウのディアの優しさに心が揺さぶられた。 読み終わった時には、それぞれのキャラクターに対する愛着が湧くほどだ。 みんな幸せでいて欲しい。 有川さんのあとがきも良きですね。
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この文量で、この満足感と奥深さがあるの、素敵でした もっと分厚い本でも読みたいと思った 人か、魔物か、そこに意味はなくて 確かにお互いの方を向いて 相手を想うからこその行動がそれぞれあって 証明をしてくれた所が私的にとても愛を感じました そんな暖かさが散りばめられていた作品でした 外伝は、明日の楽しみに 最後まで読みました 強さと、弱さと それを誰かに預ける強さを この人たちが護る国は、きっと
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想像した通りの結末だった。 ミミズクの幼い話し方が少し苦手だった。 フクロウが何故そうしたのか、ミミズクを受け入れたのかがあんまりわかんなかった。 自分の想像力が乏しいからと言われたら仕方ないけど。 登場人物が基本的には優しすぎる人ばかりだなあとも思った。
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紅玉いづきデビュー15周年記念・3ヶ月連続刊行【第1弾】 伝説は、夜の森と共に――。完全版が紡ぐ新しい始まり。 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す...
紅玉いづきデビュー15周年記念・3ヶ月連続刊行【第1弾】 伝説は、夜の森と共に――。完全版が紡ぐ新しい始まり。 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。 加筆修正の末、ある結末に辿り着いた外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』を併録。 15年前、第13回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、数多の少年少女と少女の心を持つ大人達の魂に触れた伝説の物語が、完全版で甦る。
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村で奴隷のような扱いを受けていたみみずくが、夜の王(ふくろう)に出会い救われる話。途中まで王様も悪い奴に見えるが、最終的にはみんないい奴だった。ふくろうと一緒にいたいというミミズクの純粋な思いに心打たれる作品。自作ではひまわりのようにより純真なイメージで登場するが、この作品中の少しあくのある感じも好き。
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