ミミズクと夜の王 完全版 の商品レビュー
最初はとっつきにくいと思ってたのが読んでいくうちに引き込まれていく。美しい森の黒と緑。明るく活気のある街の白と黄色という印象が残った。1番最後のコノハの物語は予想出来るものの言葉にされると物凄く温かくて泣けるものだった
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ずっと前に旧版既読。1冊の本としては美しい表紙が素敵な仕上がりの完全版だけど、内容はもっと書き込んでリライトしてもよかったのではと少し残念だった。蛇足なんじゃない?と思っていた外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』が好きだった。
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読みやすいだけです。 web投稿作品みたいだと思ったら、webで公開されてた作品なんですね。 場面展開が急すぎるというか、アニメ的な切り替わり方。 登場人物が掘り下げられていないので、フクロウや騎士や巫女、王子がミミズクに惹かれたミミズクの魅力がわからない。 よくあるweb小説の...
読みやすいだけです。 web投稿作品みたいだと思ったら、webで公開されてた作品なんですね。 場面展開が急すぎるというか、アニメ的な切り替わり方。 登場人物が掘り下げられていないので、フクロウや騎士や巫女、王子がミミズクに惹かれたミミズクの魅力がわからない。 よくあるweb小説の設定、ストーリー展開で陳腐でした。
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額に「332」の焼き印を捺され、両手両足に外されることのない鎖の戒めを引きずり、奴隷として生きることに絶望した少女ミミズク。 彼女は魔物のはびこる森を訪れ、美しき夜の王に身を差し出した。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ?」 しかし王はミミズクを喰わず、それどころか他の魔物...
額に「332」の焼き印を捺され、両手両足に外されることのない鎖の戒めを引きずり、奴隷として生きることに絶望した少女ミミズク。 彼女は魔物のはびこる森を訪れ、美しき夜の王に身を差し出した。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ?」 しかし王はミミズクを喰わず、それどころか他の魔物たちですら、ミミズクに食指を伸ばさない。 逆に王のしもべである"クロ"などはミミズクに果物や魚をどっさり与える始末で――。 お腹が満ちて、王の館に好きに出入りし、そして王が描く美しい絵を見つけて、心が動き――。 他者に命令されて生きてきて、搾取されて、心が死んでしまった少女が、他の存在に対して何かを「してあげたい」という気持ちを抱いた瞬間から、運命が変わっていく。 ねえ、あんなにも。あたしあなたに、食べられたかったのに――。 自ら死を望む。その夜から始まる物語。その文章は、孤独な奴隷少女と孤独な魔物の王が出会う場面は冷え冷えとして凍えるようなのに、ミミズクが人間らしくなっていくにつれ、魔物の王の過去が明らかになるにつれて、だんだんと温もりが備わっていく。 この本には、きっと紅玉さんによって不思議な魔法がかけられているに違いありません。 人間の残酷さと優しさ、魔物の恐ろしさと寂しさがしみじみと心に沁みわたる、終わりのない幸福なファンタジーでした。
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個人的に久々のファンタジーでした。 作者の独特な文章と、主人公の話し方に、最初は馴染めず、最後まで読み切れるかな?と不安でした笑。 ミミズクの生い立ちも、所々しか書かれておらず、夜の王も何者なのかよく分からず、かなり想像を膨らませて読みましたが、結果、途中から引き込まれてしまいま...
個人的に久々のファンタジーでした。 作者の独特な文章と、主人公の話し方に、最初は馴染めず、最後まで読み切れるかな?と不安でした笑。 ミミズクの生い立ちも、所々しか書かれておらず、夜の王も何者なのかよく分からず、かなり想像を膨らませて読みましたが、結果、途中から引き込まれてしまいました。 私が物語の全てを理解できたかどうかは不明ですが、ミミズクの夜の王を想う気持ちは、私がとうの昔に忘れていたモノを思い出させてくれる強さが感じられ、最後の「たとえ死んでも土に還り、また花となって貴方のそばで咲く」という言葉に感動しました。 ミミズクと王が幸せになってほしいと願わずにはいられません。
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ミミズクと呼ばれた奴隷の少女とフクロウと呼ばれた魔物の王のお話。ミミズクが記憶を失って、人の愛と優しさを知って、それでもフクロウを選ぶ純愛だなあと思った。こんなにも人間らしくなってしまったあたしは嫌い?ってセリフや、寿命差があるし永遠なんてないって知ってるけどずっとって言葉を選ぶ...
ミミズクと呼ばれた奴隷の少女とフクロウと呼ばれた魔物の王のお話。ミミズクが記憶を失って、人の愛と優しさを知って、それでもフクロウを選ぶ純愛だなあと思った。こんなにも人間らしくなってしまったあたしは嫌い?ってセリフや、寿命差があるし永遠なんてないって知ってるけどずっとって言葉を選ぶところが好きだった。
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2022年に紅玉いづきさんデビュー15周年祝し、3ヶ月連続刊行 その第一弾の作品『ミミズクと夜の王 完全版』 この目で見てみたかったカバーイラストは、作品に出てくる森の暗闇に、煌々と光る大きな月と美しい魔王を彩る鮮やかな赤色が映えていて、うっとりするほど綺麗だった 夜の魔王 ...
2022年に紅玉いづきさんデビュー15周年祝し、3ヶ月連続刊行 その第一弾の作品『ミミズクと夜の王 完全版』 この目で見てみたかったカバーイラストは、作品に出てくる森の暗闇に、煌々と光る大きな月と美しい魔王を彩る鮮やかな赤色が映えていて、うっとりするほど綺麗だった 夜の魔王 魔物の森 血のような紅色の煉獄の花 聖騎士 美しい月夜 赤い絨毯 額の刻印。。。そんな言葉達が童話風の美しい情景、神秘的な世界に連れて行ってくれる 読み始めはミミズクの奇妙な話し方や存在そのものがわからず、この世界観に入れるかどうかと思ったが、話は至ってシンプルで王道 ここに出てくる死にたがりやのミミズク、人間嫌いの夜の魔王、聖騎士、巫女、飾りの四肢を持つ王子 違う立場の登場人物がそれぞれが考える、自分にとって何が幸せなのかを そして自分の意思で選ぶ、最良の形で お互いを思いやる優しい気持ちがあれば寄り添って生きていける、そんな言葉が聞こえて来そうな優しい作品だった 久しぶりのファンタジーは新鮮だった
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もっぱらミステリーばかり読んでいたので、久しぶりの恋愛小説に不覚にも号泣してしまいました。 主人公ミミズクと妖の森の主との交流を通じて緩やかに心情が変わっていきます。 不器用な二人のスローペースの恋愛で、お互いがお互いを想い合っての行動が返って切なくなるお話でした。
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途中、なぜ、夜の王は抵抗せずに捕まったのか等、まだ腑に落ちない点もあるけれど、最後まで一気に読めた。 あらすじだけを見てみれば、それほど盛り上がりがあるわけでもないのに、なぜかページをめくる指が止まらない、不思議な本だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
何も無かった少女が夜の王と出会いそこで得た感情を別の幸せと出会ったからこそ、概念化できるようになった。ミミズクと同様に人に傷つけられた夜の王の手だけでは彼女に寄り添うことはできても、その生が尽きるまで壊れたままだったのではないだろうか。愛情とは何かを明確に知る機会となったあの別れは、少女の再生に必要不可欠だったと思う。
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