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ミミズクと夜の王 完全版 メディアワークス文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/03/25 |
JAN | 9784049141627 |
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ミミズクと夜の王 完全版
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商品レビュー
3.9
60件のお客様レビュー
視覚に訴える神秘的な情景、静謐な世界観あふれる背景、主人公の純真さに包まれる読書でした。本書は決してラノベ作品でなく、単なるファンタジーでもなく、大人も楽しめる質の高い児童文学、と言っても過言ではない印象です。 主人公は、手枷・足枷の鎖、額には「332」の焼きゴテがあり、自...
視覚に訴える神秘的な情景、静謐な世界観あふれる背景、主人公の純真さに包まれる読書でした。本書は決してラノベ作品でなく、単なるファンタジーでもなく、大人も楽しめる質の高い児童文学、と言っても過言ではない印象です。 主人公は、手枷・足枷の鎖、額には「332」の焼きゴテがあり、自らを「ミミズク」と名乗る少女。ミミズクはある村の奴隷で、壮絶な過去をもっていました。冒頭から、悲壮感を全く感じさせず、少し足りないのかな?と思わせる天真爛漫さぶりです。 しかし、ミミズクのこれらの言動は、人間として扱われず、傷付き、壊された結果で、ミミズクの純真さは逆にとても切ないです。 物語は、ミミズクが美しい月夜に、「夜の王」と呼ばれる魔物と森の中で出会う場面から始まります。全てを諦め消え去りたいと願っていたミミズクは、綺麗に見えた夜の王に「私を食べて」と願います。 夜の王はそんな彼女の願いを聞き入れませんが、森と魔物は、ミミズクにこれまで得たことのない優しさを与え、誰かのために行動する心を呼び起こさせ、かけがえのない居場所になるのでした。それが、人々が恐れる魔物の森だったのは皮肉でしょうか‥。 物語はその後、「森の魔物に囚われた少女の救出」を名目に、レッドアーク国王が「魔王討伐」を命じます。この先の舞台は人間の世界に移りますが、展開は差し控えましょう。 何が素晴らしいかって、ミミズクの純真さを中心に据えた展開と、失っていた「人の心」を獲得するまでの成長譚です。 ミミズクだけでなく、国王や聖騎士の心を動かし変えたのが、"人ではない者たち"という深い物語に引き込まれ、魅了されました。学校の図書室に置きたい一冊でした。 ※以下を付記しておきます。 本作は、2007年に電撃文庫から刊行された紅玉いづきさんのデビュー作で、第13回 電撃小説大賞大賞受賞作です。解説は有川浩さんでした。 本書は「完全版」の形で、2022年に紅玉いずきさんの作家デビュー15年を記念して、メディアワークス文庫から刊行されました。 「完全版」とした理由は、①オリジナルへの加筆修正 ②電子書籍版刊行(2014年)の前日譚「鳥籠巫女と聖剣の騎士」の収録 ③さらに後日譚の追加を施した②の加筆修正 となっています。
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それぞれの心情をもっと深く掘り下げてほしかったというか、いまいちこちらに伝わってこなくて感情移入できなかった。上澄みの綺麗な部分だけ読んで終わってしまった感じ。ファンタジーが好きで、とても良い題材だったので私には物足りなかったかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おとぎ話のように優しくて、童心に帰ったような懐かしさを思い起こさせてくれる作品。そして夜の森の異様な静けさや魔物の妖かしにゾクリとさせられた。 魔物の王に自らを食べてもらいたい一心で、夜の森の奥深くへ一人入り込む人間の少女・ミミズク。その天真爛漫さに戸惑いつつも彼女のペースに巻き込まれる夜の王・フクロウ。 この不思議な関係の2人を取り囲む人間たちの反応は予想通りとても冷ややかで、異物を受け入れられず排除しようと躍起になる。人間たちの傲慢さや身勝手な正義にはうんざりする。 異文化を受け入れ互いに手を取り合う2人の未来には期待しかない。 この後に続く外伝で2人の未来が垣間見られ、幸せなシーンが想像できて嬉しかった。夜の森がこの先も守り人によって守られ続けられることに安心した。
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