彼女。 の商品レビュー
面白かった。 なんて明るい百合なんだろう。 「百合」を題材にした小説もいうものはもっと耽美で内向的で怪しい光を纏ったイメージを勝手持っていたので、本作はなんと明るいというか。 百合?なの?という印象。 でも面白かった。
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斜線堂有紀「百合である値打ちもない」 このひとの横に私が並んでよいのか問題。ルッキズム。人的資本格差。やはり目に見えない中身よりも、目に見えるルックスの方が分かりやすい。理屈じゃない。でもとなりのひとはそれを軽々と越えてくるんだけれど。 円居挽「上手くなるまで待って」 出る杭は打ちたい。でも謎が解けてまた出てくるんだな。 相沢沙呼「微笑の対価」 「わたしはあなたのなんなんだ」あなたの本心がミステリーです。サスペンス感もよかった。
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いわゆる「百合小説」というカテゴリのもの初体験かも、と思いながら読み始めて。 いや、女性同士の恋愛小説は読んだことがあるけれど、あれは「百合小説」とは言わなかったよね、そもそも「百合の定義」って?なんて一瞬思ったけど、すぐにどうでもよくなった。愛ですよ愛、ここにあるのはただただひたすら愛。 しかしこの作者陣の豪華さよ。 一章ずつ読み終わっていくにつれて、「百合小説」の濃さに引きずりこまれる。広い。百合の世界、広くて深い。 純愛あり、嫉妬あり、憎悪あり、サスペンスあり、献身あり。あぁ、そりゃそうだ、恋愛なんて男だろうと女だろうと、ヒトとヒトの間にあるものは、変わるはずもない。 誰かが誰かを愛する。そこにあるドキドキが全て。 色鮮やかに、濃密に、衝動的な激しさで迫られた。
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「“百合"って、なんだろう。」の問いに対する7名の作家の解 作家陣は、相沢沙呼、青崎有吾、乾くるみ、織守きょうや、斜線堂有紀、武田綾乃、円居挽(敬称略) シスターフッドからガールズラブまで含めた、百合と恋、百合とバイオレンス、百合とミステリ、作家さんの個性が際立った1冊。主人公たちはタフな若い女子が多め。 7名の作家さん全員初読み作家さんということでかなりドキドキしながら読みました。 織守きょうや「椿と悠」 可愛い2人のすれ違い。青春が詰まった百合。爽やか。お話としては王道かな? 乾くるみ「九百十七円は高すぎる」 憧れと片思いと日常の謎。メインの2人とも勘がいいなぁ。 斜線堂有紀「百合である値打ちもない」 プロゲーマーのお話。ゲームの話は苦手なんですが、ことばの使い方、バランスがギリギリ専門的過ぎなくて、スッと読めました。 相沢沙呼「微笑の対価」 個人的お気に入り。二輪の百合、優香と紫乃は運命共同体なのか?事件の行方も感情と恋愛の行方にもハラハラしながら読みました。 #彼女 #NetGalleyJP
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