博士の長靴 の商品レビュー
ほっこりする話だった。 最初のスミさんの話は、ちいさいおうちの黒木華さんのイメージ。藤巻教授は、私の若い頃の、理想の人そのものだった。 でも息子の話を読むと興味をもって貰えず寂しそうだった。 何気に2010年の防災課の課長も好き。容認している市長と榎本さんも偉い。皆さん2011年...
ほっこりする話だった。 最初のスミさんの話は、ちいさいおうちの黒木華さんのイメージ。藤巻教授は、私の若い頃の、理想の人そのものだった。 でも息子の話を読むと興味をもって貰えず寂しそうだった。 何気に2010年の防災課の課長も好き。容認している市長と榎本さんも偉い。皆さん2011年の震災は大丈夫だったのだろうか。。 成美さんの夫は同じ研究者で震災で亡くなってしまったのだろうか。 色々有る中でも変わらない立春の儀式と藤巻教授に心暖まる。 成美さんと同世代だから、藤巻教授は私の祖父と同い年位。 私も昔近くのお店で文房具を買って貰った事を思い出した。 亡くなってしまったけど、祖父が懐かしい。私にも受け継いでいる何か、あっただろうか。
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瀧羽さんのお話はいつも、全編通して、あったかさが伝わってくるところが嬉しいです 天気に夢中な博士が、すーっと静かに素敵なプレゼントを差し出す感じが好き それは物だったり、言葉だったり、姿勢だったり… 決して押し付けがましくない 期待で重くなってない それはプレゼントだったのか...
瀧羽さんのお話はいつも、全編通して、あったかさが伝わってくるところが嬉しいです 天気に夢中な博士が、すーっと静かに素敵なプレゼントを差し出す感じが好き それは物だったり、言葉だったり、姿勢だったり… 決して押し付けがましくない 期待で重くなってない それはプレゼントだったのか? 博士は、意図していなかったのか 自然に出てきただけなのか ??? どちらともとれそう そんな博士の自然体なところに憧れます
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瀧羽さん初読み。 1958年から2022年までを6篇の短篇で構成した連作短篇集。藤巻家の人々やその関係者の一人称で綴られている“藤巻家クロニクル”である。 最初の作品に登場するのは気象学を研究する昭彦。はっきり言ってかなりの変人だ。その後も4世代にわたり藤巻家の人々が登場する。章...
瀧羽さん初読み。 1958年から2022年までを6篇の短篇で構成した連作短篇集。藤巻家の人々やその関係者の一人称で綴られている“藤巻家クロニクル”である。 最初の作品に登場するのは気象学を研究する昭彦。はっきり言ってかなりの変人だ。その後も4世代にわたり藤巻家の人々が登場する。章ごとのタイトルは西暦年+二十四節気の1つ。この二十四節気がポイントで、藤巻家独特のイベントがある。 特になにも起きないまま読み終えてしまったが、読後感はなかなかよかった。
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確かに親子四世代の話なのだけれど何となく薄く感じてしまったのはなぜなんだろう。 家族の繋がりだとか愛だとかそういうものを期待して読んだからだろうか。 紡がれてきた一族の記録を淡々と眺めているような不思議な感じ。 でも最後の章だけは温かい気持ちになった。
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博士とその周りの人たちが主役になりながらの短編集。 気象学を研究している博士は、いつも空を見上げている。気象のことに全部の力を使い果たして、他には回らない博士がとても良い感じで、もっともっと気象の話をいっぱいしてほしくなる。 短編集として、ちょっと苦みを含みながらも穏やかな空気...
博士とその周りの人たちが主役になりながらの短編集。 気象学を研究している博士は、いつも空を見上げている。気象のことに全部の力を使い果たして、他には回らない博士がとても良い感じで、もっともっと気象の話をいっぱいしてほしくなる。 短編集として、ちょっと苦みを含みながらも穏やかな空気に包まれた素敵な作品だと思うが、やはり長編好きなので、博士のお話を深く読みたくなってしまいました。 最後のお話で、メモ帳を買ってくれた時の言葉がとても好き。「自分の頭で考えたことは、あなたの財産です。残しておかないともったいない。」
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あるがままを受け入れるってできそうでできないことなんだ。 空を見上げる事が最近減ったけど、空を見上げることは好き。季節の移り変わりを空でよく感じることができる。今も、ちゃんと秋空から冬空に変わろうとしてるのがわかる 季節の変わり目のお祝いかぁ 日にちが変わるって知らなかったけど...
あるがままを受け入れるってできそうでできないことなんだ。 空を見上げる事が最近減ったけど、空を見上げることは好き。季節の移り変わりを空でよく感じることができる。今も、ちゃんと秋空から冬空に変わろうとしてるのがわかる 季節の変わり目のお祝いかぁ 日にちが変わるって知らなかったけど、だいたい私の誕生日は立春だからやっぱりちゃんとお祝いしようと改めて思ってしまいました笑
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4世代が登場するが、大きな出来事は特に起きない。 というか、大きな出来事は本編では紹介程度でしっかり描かれることもない。 でも、出てくる登場人物はくっきりとその人物が思い描ける。ちゃんと人柄を感じられる。凄いところもしょうもないところも。 飛び飛びのエピソードは、雨上がりの水たま...
4世代が登場するが、大きな出来事は特に起きない。 というか、大きな出来事は本編では紹介程度でしっかり描かれることもない。 でも、出てくる登場人物はくっきりとその人物が思い描ける。ちゃんと人柄を感じられる。凄いところもしょうもないところも。 飛び飛びのエピソードは、雨上がりの水たまりをいくつも覗きこむよう。
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四世代に渡る家族の歴史が、静かなトーンで描かれた作品。 60年あまりもの間には、当然良い思い出ばかりが積み重なっているわけでもなく、家族の間だからこそ生じる劣等感や怒りを抱える時もある。 それをどうやって乗り越えたのかは具体的には描かれていなかったし、作者は葛藤しながら家族である...
四世代に渡る家族の歴史が、静かなトーンで描かれた作品。 60年あまりもの間には、当然良い思い出ばかりが積み重なっているわけでもなく、家族の間だからこそ生じる劣等感や怒りを抱える時もある。 それをどうやって乗り越えたのかは具体的には描かれていなかったし、作者は葛藤しながら家族であることを選んだ末の幸せを描きたかったのかもしれないけれども、幸せなラストシーンに素直に「良かった」と感じる一方で、家族であり続けることってそんなに重要なのかな?とひねくれたことを少し思ってしまった。
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読み終えたとき、何やらよくわからない物語だなぁと思ったのだけれど、その後に説明書きを読んで納得。 藤巻博士一家の四代に渡っての物語。人の歴史というのもお天気のようにままならないもので、どんどん変わっていくもの。 心温まる晴れた日の物語もあれば、ハラハラとしてしまう雷雨の物語もある...
読み終えたとき、何やらよくわからない物語だなぁと思ったのだけれど、その後に説明書きを読んで納得。 藤巻博士一家の四代に渡っての物語。人の歴史というのもお天気のようにままならないもので、どんどん変わっていくもの。 心温まる晴れた日の物語もあれば、ハラハラとしてしまう雷雨の物語もある。曇りが晴れてきたりすることもあって、なるほど、お天気に準えたかったのね!と納得した。 私は秋分が好きかな。 茄子を買ってきた旦那さんに心動かされちゃう奥さんがかわいらしい。そうそう、女って結構単純なんだよね(笑)と思ってなんだかほのぼのとさせてもらった。
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天気の研究をしている昭彦。 彼が妻と出会った時から、ひ孫の代までの連作短編集。 読み始める前は、昭彦を中心に話が進んでいくものと思っていたのだけれど、お話ごとに、中心人物は代替わりをしていく。 初めの方の何編かは古き良き時代のほっこりしたお話が続き心地よかったのだけど、後半はなん...
天気の研究をしている昭彦。 彼が妻と出会った時から、ひ孫の代までの連作短編集。 読み始める前は、昭彦を中心に話が進んでいくものと思っていたのだけれど、お話ごとに、中心人物は代替わりをしていく。 初めの方の何編かは古き良き時代のほっこりしたお話が続き心地よかったのだけど、後半はなんだか急にすごーく嫌な気分になるお話になってきます。 なんなの!?残念すぎるんですけど! と、思っていたら、天気は変えることはできない、と。 天気も人間もあるがままを受け入れるしかないんだ、と。 そういえば、我が家のトイレの松岡修造カレンダーも、天気や人の性格は変えることができないから考えても無駄、無駄なことはシャットアウトしろ!と言っていたっけ‥‥と思い出しました。 自分の思い通りにならないことに遭遇するとついついイラッとしてしまうけど、受け入れること、大切ですね。難しいけど笑
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