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博士の長靴 の商品レビュー

3.7

62件のお客様レビュー

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2024/03/29

瀧羽麻子さんの作品を読むのは「うさぎパン」に続き2冊目です。 今回は気象学者の藤巻昭彦さんから始まり藤巻家の4世代にわたるストーリーが書かれています。 私は、もっと気象学がっつりのお話かと思っていましたが、藤巻家の日常をいろいろな世代で書かれていて、 最初と最後のお話がとてもほん...

瀧羽麻子さんの作品を読むのは「うさぎパン」に続き2冊目です。 今回は気象学者の藤巻昭彦さんから始まり藤巻家の4世代にわたるストーリーが書かれています。 私は、もっと気象学がっつりのお話かと思っていましたが、藤巻家の日常をいろいろな世代で書かれていて、 最初と最後のお話がとてもほんわかして 可愛らしかったです。 世代がどんどん変わってもどこか風変わりな 藤巻昭彦さんの温かさが軸になっているので 心があったかくなりました。 最後のお話の ひいおじいちゃんになった昭彦さんが、メモをたくさんとりながら、空を見上げているのを不思議そうにひ孫の玲くんが見ていると、 「あなたの頭で考えたことは財産です。残しておかないともったいない」とメモ帳をプレゼントしてくれた場面がとても温かく心に残りました。

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2024/03/28

気象学者のいる藤巻家と、その周りの人々の物語。 第一章は、昭彦さんとスミさんの出会い。空を見上げてばかりいる昭彦さんと、足元を見ながら歩いてしまう癖のあるスミさん。実は対照的というのが面白い。 その後、時代や語り手を変えながら、藤巻家を見守っていく。 第一章に出てくる贈り物の...

気象学者のいる藤巻家と、その周りの人々の物語。 第一章は、昭彦さんとスミさんの出会い。空を見上げてばかりいる昭彦さんと、足元を見ながら歩いてしまう癖のあるスミさん。実は対照的というのが面白い。 その後、時代や語り手を変えながら、藤巻家を見守っていく。 第一章に出てくる贈り物の長靴、最終章で今度は曾孫に贈られ、亡き曾祖母と曾孫のつながりを感じられて、なんだか温かい。 あまり話す機会のない曾祖父って、何となく謎なところがあるけれど、曾孫の趣味のことを覚えていたという優しい心とか、妻や孫娘を想う気持ちも垣間見えて、最終章はとても温かい気持ちになった。 ノストラダムスの大予言を本気で信じている女の子、その後なんとか生きていけただろうか。あの頃、そんな人って一定数はいたのかな。

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2024/03/05

4世代がつながって、紡がれていく連作集。 この作品を読んでいると12節気を大切にしたくなる。読んでいくと、前の話での登場人物がどう成長したのかを感じられて面白かった。

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2024/02/09

気象学者が主人公。時間の流れは穏やかで長い。時は少しずつ紡がれるが、異なるもの、同じものが、その合間を漂う。

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2024/02/07

小さい頃、少し大きな長靴を履いて、わざわざ水たまりを選んで歩いていた。 そんな思い出が浮かんできた本。 空を見上げるのが好きだけど、もちろん気象学的ではなく、雲ひとつない青空に飛行機を見つけるのが好き。 今度からは、天気と関連させて見てみよう!

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2023/10/19

博士の空色の長靴で始まり、青色の長靴で終わる。博士4代の家族の年代記。 どれも静かで優しい話だけれど、「1999年 夏至」だけは異質。心をざらりと撫でらるようなほんのり違和感が拭いきれない、もやもやが残る話。

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2023/10/17

戦後から現代まで視点を変えつつ家族の話が描かれている。 綿々と続いていく感じがなんだかいい。 博士の長靴は愛なんだなぁ。。。

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2023/08/18

いくつもの年代世代の、それぞれの二十四節気の物語。 スミさんと曾孫でつながる長靴の物語。 てか和也。なにしてんの。

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2023/08/06

立春、処暑、秋分、夏至、穀雨、立春 という章に分けられた短編。 短編と言ってもすべて繋がっている。 大きな事件はないけれど、一人ひとりの生き方に興味がそそられたし、二十四節気について知りたいと思えた。

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2023/07/20

気象学の博士がいる藤巻家を中心としたお話 1958年 立春 1975年 処暑 1988年 秋分 1999年 夏至 2010年 穀雨 2022年 立春 の6編のお話 ほのぼのとしたお話が続く中、不穏なお話が入って少し残念な気も・・・それも必要だったと 題名の「博士の長靴」に納得です...

気象学の博士がいる藤巻家を中心としたお話 1958年 立春 1975年 処暑 1988年 秋分 1999年 夏至 2010年 穀雨 2022年 立春 の6編のお話 ほのぼのとしたお話が続く中、不穏なお話が入って少し残念な気も・・・それも必要だったと 題名の「博士の長靴」に納得です。 二十四節気を気にしてみようかなと思いました。

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