博士の長靴 の商品レビュー
いろいろな人の視点から物語が語られているのが楽しく、穏やかな気持ちで読める。気にしない人がほとんどと思われる二十四節気を素敵な形で描かれていてとても素晴らしい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
藤巻家が受け継がれていきながら、視点は様々で、その時で話が変わったり、いい話だったり、少しどうなんやろうかこれは?という話が並び、短編集のようだった。話は全てとても良い。学べることも多く、ほっこりとしながらも、問題を抱えながら生きていく現実さもあり、感情が揺さぶられる。特に自分は、上をよく向く学者と下をよく見る女中さんがくっついたのは個人的にすごくグッときた。正反対な目線で日々を過ごしているのに、その人に対しては同じ目線を持っていたのかなと想像すると、とても胸がソワソワするし、ロマンチックだなとも思う。
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気象学者の藤巻博士を軸とする4世代の連作短編集。 表紙の色合い、タッチがイメージ通りで素敵。 それぞれの短編が深くリンクしているわけではないのだけど、二十四節気や天気のことなどでゆるーく繋がっているところがよかった。 故に、個人的には和也の章はいらなかったかも。
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24節気をお祝いする家族、天気や暦、というものに、ちょっとスローに思いをはせながら読みすすめることができました。子や孫へ、、自然と受け継がれていく、そんなものが何かあるといいな、と感じました。
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長靴のプレゼントは 愛情の表れか? 家族だからといって、 全てが引き継がれるわけではなく、 違うところ、 理解できないところもたくさんある。 そこが反発部分にもなるけど、 愛情がないわけではない。
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気象学者家族の4世代にわたる連作短編集。多くは語られず、ああこの人があの人ね、なるほどあのあとこうなったのね、と想像したり読んでいく。 すごく好きな雰囲気だけど、えー、となる展開がいくつかあったのはまあ仕方ないか。
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天気は変えられないのであれば対策するというのは天気に限らず全ての問題において言える事。家族のお祝いが時代を超えて受け継がれていくのも素敵。そして何よりの感動はひ孫に贈られた長靴。時代を越えた愛情が伝わってきた。
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連作短編集6編 気象学の大学教授藤巻家の四世帯にわたる変遷をいろんな人物のひとコマを描いて浮き上がらせている。博士のたんたんとしたマイペースなところと分かりにくい優しさがいいです。 そして表紙の福田利之氏、いつもながら素敵です。
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藤巻家の4代に渡るお話。 気象について知りたいという、純粋な思いの教授とその奥さん、息子、お隣さん、孫娘、孫のお話。 ちょっと意外な展開もあって、視点が変わったりで、面白かったです。
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気象学を専門とする博士の4世代の物語。 連作短編で話は紡がれていく家族の物語。 博士の視点で物語は語られない。 文章からこの人が博士とつながりがある人?と思いながら読んだ。 家族から見れば変人と思われがちな博士だけれど、博士の気配や優しさのようなものが小説の中に流れている気がした...
気象学を専門とする博士の4世代の物語。 連作短編で話は紡がれていく家族の物語。 博士の視点で物語は語られない。 文章からこの人が博士とつながりがある人?と思いながら読んだ。 家族から見れば変人と思われがちな博士だけれど、博士の気配や優しさのようなものが小説の中に流れている気がした。
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