博士の長靴 の商品レビュー
藤巻家と一家と関わる人々の話。四世代に渡って描かれていく家族の話にどんどん引き込まれる。章が進むにつれ空白の期間も気になる。1章の奥様から始まり、出てくる人全員好きになる。藤巻先生の実は人を思いやってるのも素敵。長靴のエピソードが好き。先生とスミさんの話深掘りしてほしい。
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博士の一家を通して、日本の歩みを感じました。 二十四節気のお祝いなど、受け継がれていく家族のつながりが好きです。
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立春のお祝いにお赤飯とすき焼きを食べる藤巻家四代に関わる人達の連作短編集。気象学の研究をする博士からお手伝いのスミさんに贈られた長靴の行方が最後に知れて、時の流れを感じさせてくれた。家族で代々繋がれていく歴史のなかの出来事が細やかに描かれていた。
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藤巻先生の粋な姿、素敵だなって思いました。多くは語らないけれど、ちゃんと相手の事を想っている。スミさんのことも、お孫さんのことも。長靴をプレゼントするなんて、素敵じゃないですか。お隣さんの旦那さんも、何を描こうか悩んでいる奥さんのためにナスを買ってきて、とても素敵です。不器用な愛...
藤巻先生の粋な姿、素敵だなって思いました。多くは語らないけれど、ちゃんと相手の事を想っている。スミさんのことも、お孫さんのことも。長靴をプレゼントするなんて、素敵じゃないですか。お隣さんの旦那さんも、何を描こうか悩んでいる奥さんのためにナスを買ってきて、とても素敵です。不器用な愛があります。防災課に配属になった方も、なるみさんに出会い、天候が2人を繋ぎました。ただ気象について知りたいと願うまっすぐな藤巻先生にほっと心が温かくなるような素敵なお話でした。
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こんな雨の日は。天気の研究に生涯をささげた博士とその一家四世代の物語。主人公がリレーのように繋がっていく。生き方は人それぞれ。自分で見えているものも家族や他人には違った見え方をすることもある。天気を変えることはできないようにあるがままの自分や環境を認めた上でどう生きるかなんだと思...
こんな雨の日は。天気の研究に生涯をささげた博士とその一家四世代の物語。主人公がリレーのように繋がっていく。生き方は人それぞれ。自分で見えているものも家族や他人には違った見え方をすることもある。天気を変えることはできないようにあるがままの自分や環境を認めた上でどう生きるかなんだと思う。
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ほのぼのとした、いい作品でした。年代が移ろう中で淡々と語られる日常に、何だかとても惹かれて一気に読んでしまいました。
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天気を変えられないけれど、あるがまま受け入れ、備えることはできる。。 長靴は、博士の思いやりと誠意のこもった贈り物なのだと思う。 博士一家に関わりを持つ、迷い戸惑い立ち止まっている人々の短編集。 浮世離れしてマイペースで、無邪気に無心に空を眺める、穏やかで静かな博士の物語がもっと...
天気を変えられないけれど、あるがまま受け入れ、備えることはできる。。 長靴は、博士の思いやりと誠意のこもった贈り物なのだと思う。 博士一家に関わりを持つ、迷い戸惑い立ち止まっている人々の短編集。 浮世離れしてマイペースで、無邪気に無心に空を眺める、穏やかで静かな博士の物語がもっと読みたかった。
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気象の事が一番の藤巻博士の周囲の人が各々語り手となり歳月を繋いでいく。 1 お手伝いのスミさん 2 息子の家庭教師光野さん 3 隣の家の豊田さん 4 ‥ 5 防災課の榎本さん 6 孫の玲くん 4で嫌な気分になり、段々と読むのがイヤになってしまった。
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「一九五八年・立春」「一九七五年・処暑」「一九八八年・秋分」 「一九九九年・夏至」「二〇一〇年・穀雨」「二〇二二年・立春」 6話収録の連作短編集。 天気の研究に生涯を捧げた藤巻博士とその家族、四世代の歴史が描かれる。 難しい用語はなく柔らかな言葉で紡がれる文章が心地良い。 ...
「一九五八年・立春」「一九七五年・処暑」「一九八八年・秋分」 「一九九九年・夏至」「二〇一〇年・穀雨」「二〇二二年・立春」 6話収録の連作短編集。 天気の研究に生涯を捧げた藤巻博士とその家族、四世代の歴史が描かれる。 難しい用語はなく柔らかな言葉で紡がれる文章が心地良い。 藤巻博士のマイペースな仕草が浮かんで来て思わず顔がほころんでしまう。 画家になった息子のとんでもエピソードには思わず眉を顰めてしまったが、どこの家庭にも多かれ少なかれ様々な問題が起こっているんだろうなと親近感を覚えた。 緩やかな空気感に包まれる一冊。
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藤巻一家を巡る人間関係の物語が、とても興味深かった。立春ではじまり立春で締めくくられる構成も気に入った。
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