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博士の長靴 の商品レビュー

3.7

62件のお客様レビュー

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2022/06/22

気象学オタクである教授の結婚、勉強の苦手な息子など、1958年から2022年まで四代に渡る家族を描写する連作短編集。 すごく面白い章とまあまあの章が混在。一貫したテーマは特にないようで、「長期間家族小説」が特徴。

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2022/06/16

題名を見たとき、笠智衆さんの「好人好日」を思いだしました。 でもあのモデルは岡潔さん。 立春にすき焼き。 処暑に鰻と花火。 いいかも~。 テレビでも水害災害時の避難や経験者の話を番組でよく見ます。 梅雨からゲリラ豪雨、線上降水帯、台風と続く日本のお天気。 地震や火山噴火...

題名を見たとき、笠智衆さんの「好人好日」を思いだしました。 でもあのモデルは岡潔さん。 立春にすき焼き。 処暑に鰻と花火。 いいかも~。 テレビでも水害災害時の避難や経験者の話を番組でよく見ます。 梅雨からゲリラ豪雨、線上降水帯、台風と続く日本のお天気。 地震や火山噴火と違って、早くから予報が出るのだから、悲しむ人が1人でも出ないことを思います。

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2022/06/08

気象研究ひと筋の藤巻博士の4代に渡る家族のお話。 どこかにモデルとなる人物がいる様な気分になった。 二十四節気、日本らしくて良いですね。 関東が梅雨入りしたこの季節に、長靴のキーワード、博士の好きな曇り空の下の読書、良い物語に出会えました。

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2022/06/02

「うさぎパン」「ぱりぱり」「左京区シリーズ」など、優しい世界観が心地いい瀧羽さんの新刊本 気象学者 藤巻博士の四世代の家族の歩みを、ノストラダムスの予言の頃からコロナ禍の現代にわたって楽しめました。 「ノストラダムス」「2000年問題」懐かしいなぁ。 時々「これは誰の視点?」と...

「うさぎパン」「ぱりぱり」「左京区シリーズ」など、優しい世界観が心地いい瀧羽さんの新刊本 気象学者 藤巻博士の四世代の家族の歩みを、ノストラダムスの予言の頃からコロナ禍の現代にわたって楽しめました。 「ノストラダムス」「2000年問題」懐かしいなぁ。 時々「これは誰の視点?」となったり、同じ登場人物でも視点が変わることによって印象が変わったりした。 家族が好きなものに自然と興味がわいて、子どもだったり孫が好きになる。 世代を越えて気持ちが通じるものがあるって素敵。 物語自体に大きな起伏はないけど、次世代へと繋がっていく家族の歩みを感じられて温かな気持ちになりました。 ただ個人的には、他の作品と比べて少し物足りない気がしたかなぁという印象です。

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2022/05/30

気象学のが藤巻博士、四世代にわたる連作短編集。 すき焼きが食べたくなった。 日本の美徳を学ぶ。 本を読む順番って大切。 すっごい面白い本を読んだあとのほのぼの系は、ダメっていうのがわかった。 違うタイミングで読んだなら、きっとほのぼのして良い話だったのだと思う。 長靴、子供の頃は...

気象学のが藤巻博士、四世代にわたる連作短編集。 すき焼きが食べたくなった。 日本の美徳を学ぶ。 本を読む順番って大切。 すっごい面白い本を読んだあとのほのぼの系は、ダメっていうのがわかった。 違うタイミングで読んだなら、きっとほのぼのして良い話だったのだと思う。 長靴、子供の頃は履いていたが大人になるとよっぽどでないと履かない? あ、ラブシャでよく見るかも、長靴。 と思いながら読んだ。

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2022/05/29

偏屈な気象学者から始まる一家4代を描いた短編集。 自由人の息子、祖父を継ぎ気象学者になった孫娘、ひ孫の出生の謎(明かされない)、彼らを繋ぐ弟子(息子の家庭教師であり孫娘の教授でもある)など、一家の歴史の奥行きと輪廻を感じられ、味わい深い。

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2022/05/25

本を読みながらそっと外を眺めてから空へと目向ける。 爽やかな風と眩い光が差し込んでいる今日は、空の雲の流れもゆるやかだ。 たしかに空は美しい。 雲の色もかたちも刻々と変わっていくのを眺めていると飽きることはないのだろう。 これは、気象の研究に生涯を捧げる藤巻博士の一家、四世代の...

本を読みながらそっと外を眺めてから空へと目向ける。 爽やかな風と眩い光が差し込んでいる今日は、空の雲の流れもゆるやかだ。 たしかに空は美しい。 雲の色もかたちも刻々と変わっていくのを眺めていると飽きることはないのだろう。 これは、気象の研究に生涯を捧げる藤巻博士の一家、四世代の歴史である。 家族の在り方を連作短編で綴っている。 二十四節気の決まりごとを代々、受け継いでいるのがとても素敵である。 ちょいちょい不倫やシングルマザーなどをぶっ込んでくるのだが、苦悩やドロドロ感などなく、気象と同様に諍うことなく、なるようになる…的な感じで流れていく。 この揺蕩うような感じがとても心地良い。 優しく流れていく雲のような物語だった。

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2022/05/16

短編ではあるが 世代が変わり全て繋がっている物語。主人公が変わっていて、次はどんな人なんだろうかと考えながら読むのも面白い。また、世代が変わってゆくが、変わらずそこにいる博士もまた良い。 読後もほっこりする物語。

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2022/05/11

「わからないことだらけだよこの世界は、だからこそおもしろい(P72)」 天気の研究に生涯をささげた藤巻博士一家の4世代の歴史を描いた一冊(王様のブランチでも紹介されていた)。1958年~2022年までの60年の物語(全6話収録)で、全話藤巻博士視点かと思っていたがそうではなく、家...

「わからないことだらけだよこの世界は、だからこそおもしろい(P72)」 天気の研究に生涯をささげた藤巻博士一家の4世代の歴史を描いた一冊(王様のブランチでも紹介されていた)。1958年~2022年までの60年の物語(全6話収録)で、全話藤巻博士視点かと思っていたがそうではなく、家族&周辺の人物視点で複雑な家族の生きざまが描かれる、中盤に賛否両論あるような話もあり…1話と最終話が微妙に繋がっているのがいい感じだった。瀧羽さんの作品が好きは人にオススメ。

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2022/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 気象学を研究している藤巻博士。いつも空を見上げて気象の事ばかり考えている。そんな藤巻博士の家に家政婦として派遣されたスミ。変わり者の藤巻に驚くが、ある日空色の長靴をプレゼントされ…  藤巻博士とスミが結婚し、子供、孫と視点が移動していく連作短編集。  藤巻博士は全編通してブレないですね。  いつも空を見上げて天気を読む。ちょっと場を読む事は出来ないけれど、人柄的には穏やかな人でした。  息子も小さい頃はやんちゃだったけど、画家の道は判る気がしました。ただ、まさか不倫するとは夢にも思いませんでした。  そして、孫の成美もシングルマザーになっててこれまた驚きました。祖父の研究を継いでるのは嬉しかったです。  そして、あの空色の長靴が曾孫へと繋がっているのも感慨深かったです。

Posted byブクログ