隠居すごろく の商品レビュー
仕事一筋で遊びもせずに頑張ってきた主人公が憧れの風流な生活を夢見て隠居をはじめる。だが、遊びをしてこなかったせいで訪ねてくる友人もおらず、触ってみる趣味たちもピンと来ない。そんな中、孫の千代太が犬を拾ってくる。これを皮切りに、隠居屋敷には様々なものが拾われてきて、悲しいくらい静か...
仕事一筋で遊びもせずに頑張ってきた主人公が憧れの風流な生活を夢見て隠居をはじめる。だが、遊びをしてこなかったせいで訪ねてくる友人もおらず、触ってみる趣味たちもピンと来ない。そんな中、孫の千代太が犬を拾ってくる。これを皮切りに、隠居屋敷には様々なものが拾われてきて、悲しいくらい静かだった家はすっかり騒がしくなる。 子どもたちとのやり取りの中で、落としてきたものを拾い集めていくような優しい話だった。他の作品も是非読んでみたい。
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商売一筋の糸屋の主人が隠居を決意するが、なんせ商売以外に何の趣味も持たない人生だったのでする事がない。ところが、気弱な孫の面倒を見てる間にどんどん貧しい子供達が集まるようになり、最初は嫌々ながら彼らに知恵を貸しながら自力で生活できるように導いていくうちに、皆を幸せにしながら少しず...
商売一筋の糸屋の主人が隠居を決意するが、なんせ商売以外に何の趣味も持たない人生だったのでする事がない。ところが、気弱な孫の面倒を見てる間にどんどん貧しい子供達が集まるようになり、最初は嫌々ながら彼らに知恵を貸しながら自力で生活できるように導いていくうちに、皆を幸せにしながら少しずつその努力が花を開いていく。 ご隠居と子供達のやりとりが何とも微笑ましく、良いお話でした。
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最初はいやいや巻き込まれた人助けがどんどん拡大していく様子に人間関係や情の大切さを教えられた。おもしろかった!
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audibleにて。大店の主人徳兵衛が還暦を機に隠居する。妻とは別居の形になるが、隠居の住まいを巣鴨に構え趣味人として生きようと試みる。しかし、商売が生き甲斐だった徳兵衛には退屈で仕方ない。そこへ孫の千代太が犬を拾って訪ねて来て、あれよあれよという間に、子どもたちやその親、あげく...
audibleにて。大店の主人徳兵衛が還暦を機に隠居する。妻とは別居の形になるが、隠居の住まいを巣鴨に構え趣味人として生きようと試みる。しかし、商売が生き甲斐だった徳兵衛には退屈で仕方ない。そこへ孫の千代太が犬を拾って訪ねて来て、あれよあれよという間に、子どもたちやその親、あげく狂言作者まで出入りするようになる。その過程で、徳兵衛は情をかけ、金銭では買えない人間関係を築き始める。人生とはあがりのない双六、とはいいえて妙な、、、。江戸の人情話が好きな人は読んでみてほしい。次々と事件が起こるし、人の情にほろりとする。
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「思いやりとは、決して安い同情ではない。 考えも性質も境遇も異なる相手と、共に生きようとする精神にほかならない」p367 ことについて、 心躍らせ、はらはらし、喜び、物語を楽しみながらも考えさせられました。
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とても楽しく読んだ!!! 主人公は、巣鴨の糸問屋の主人、徳兵衛。 還暦で、隠居生活に入ると、宣言し、仕事から身を引く。 しかし、仕事一途だった徳兵衛。 酒も女も趣味も 縁がない生活だったので、余裕のある時間を持て余す事になる。 いつも忙しくしていたし、ちょっと短気で、怒鳴る...
とても楽しく読んだ!!! 主人公は、巣鴨の糸問屋の主人、徳兵衛。 還暦で、隠居生活に入ると、宣言し、仕事から身を引く。 しかし、仕事一途だった徳兵衛。 酒も女も趣味も 縁がない生活だったので、余裕のある時間を持て余す事になる。 いつも忙しくしていたし、ちょっと短気で、怒鳴る事もあったのに、何か、虚しさを感じているところに、孫の千代太が、やって来て、嬉しさが、隠せない徳兵衛。 好々爺である。 しかし、その千代太が、捨て犬や捨て猫を拾って来るようになる。 はてはて、徳兵衛は、どう対処して行くか…… 人の役になることを……と、話すと、千代太は、みすぼらしい兄妹を始めとして、次から次へと、親が貧しい家庭の子供達を連れてくる。 教養も躾も習った事の無い子供達。 にわか師匠になったのは、千代太である。 徳兵衛は、うずうずするけど、一切手を出さずに、助言していく。 そして、商売の面白さをも、教えて行く。 子供達に 芝居をさせる 狂言師も、現れるのだが、世の中 それを 邪魔する輩も 居ること、そして、それを廻りと どのように 動かしていくか! 徳兵衛の人徳でもある。 しかし、自分の妻には、愛想を付かれているのか、なかなか、隠居生活の徳兵衛の元には、やってこなかった。 その理由が、理解出来、妻の笑顔も見ることが出来た。 隠居生活を しても、職人の腕を 持っていても 恵まれない女性たちに、仕事を させる段取りをしたり、子供達達は、知恵を 搾りながら、逞しく、成長して行くように采配して行く。 跡継ぎ息子が、騙されて、糸問屋も 危なくなったり、近くで 火事があったりしながらも、徳兵衛の采配が 上手く行く。 やはり、希望や次の世代への種を撒いておかないと、死んでも、人に惜しまれる人物にならないだろう。 題名の隠居すごろくの意味が、よくわかった!!! とても主人公の徳兵衛が、素敵で、子供達やご近所付き合いなど、日頃の行いや知恵が、好ましく、楽しく読み終えた。
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江戸時代のお話で、人の会話は今の言葉と違い、読むのに時間がかかってしまった。でも、じっくり味わえた。 嶋屋の主人を務め上げると言う1枚目のすごろくを終えたご隠居が、周りに振り回されつつも、とても生き生き生きする様は、まるですごろくをの上でサイコロの出る目は運任せ。その時々の出来事...
江戸時代のお話で、人の会話は今の言葉と違い、読むのに時間がかかってしまった。でも、じっくり味わえた。 嶋屋の主人を務め上げると言う1枚目のすごろくを終えたご隠居が、周りに振り回されつつも、とても生き生き生きする様は、まるですごろくをの上でサイコロの出る目は運任せ。その時々の出来事に体当たりする様は、これまでの人生よりも彩りがあり、人に慕われ囲まれて生きていく素敵さを感じることができた。
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前半はなかなか読み進めることができず、途中でやめてしまおうかなあと一瞬思ったりもしましたが、最後まで読んで本当に良かったです。 隠居した徳兵衛の周りで思いがけず起こる様々な出来事にこっちまでハラハラしたり心温まったり。全ての登場人物がこのお話には欠かせない。電車の中で何度もうるっ...
前半はなかなか読み進めることができず、途中でやめてしまおうかなあと一瞬思ったりもしましたが、最後まで読んで本当に良かったです。 隠居した徳兵衛の周りで思いがけず起こる様々な出来事にこっちまでハラハラしたり心温まったり。全ての登場人物がこのお話には欠かせない。電車の中で何度もうるっとし、なんとか我慢しながら最後まで読みました。
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最初は面白いのか?と思いながら読んだが、ページが進むにつれ話の展開に引き込まれた。 幼い孫が隠居の祖父を引っ掻き回し、厳しいだけの人から温和な人に変えていく様子や、周りの人々とのやりとり、次々と起こる事件が面白い。 最後の章は目頭が熱くなった。
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とっても良い話でした。 仕事一筋で趣味もなく、「質素倹約」「働かざる者食うべからず」が人生哲学だった糸問屋の主人の徳兵衛が還暦を機に隠居をする。老後はのんびり何もせず、静かに暮らそうと思っていたが、話は思わぬ方向へ進んでいく。厳しくて怒りっぽくしわい男、徳兵衛が第2の人生を金儲け...
とっても良い話でした。 仕事一筋で趣味もなく、「質素倹約」「働かざる者食うべからず」が人生哲学だった糸問屋の主人の徳兵衛が還暦を機に隠居をする。老後はのんびり何もせず、静かに暮らそうと思っていたが、話は思わぬ方向へ進んでいく。厳しくて怒りっぽくしわい男、徳兵衛が第2の人生を金儲けではなく人助けのために生きることになるのだが、そこには純真無垢な孫の千代太の存在がある。 老後は人助けのために生きたいと思っていてもなかなか出来ないのに、思ってない人が変わっていく心の変化が読んでいて楽しいし、心動かされる作品です。
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