天国からの宅配便 の商品レビュー
ある日突然聞いたこともない宅配業者から受け取った荷物。それはすでにこの世にいない人からの荷物で… 「天国宅配便」は、亡くなった人が依頼主で、亡くなってから届けられる。どのエピソードにも言えるのは、ずっとわだかまりが残っていた依頼主と受取人の関係。拗れていたり、忘れていたり。そ...
ある日突然聞いたこともない宅配業者から受け取った荷物。それはすでにこの世にいない人からの荷物で… 「天国宅配便」は、亡くなった人が依頼主で、亡くなってから届けられる。どのエピソードにも言えるのは、ずっとわだかまりが残っていた依頼主と受取人の関係。拗れていたり、忘れていたり。それらが昇華された時、受取人は現在の悩みから前へ進む事ができ、それがとても爽快でした。
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第三話がよかったね。ちょっと無茶のある設定もあり(特に第三話)、ムムムと戸惑ったけど、第三話で落ち着いた。エピローグいる?
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- ネタバレ
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2022/02/22リクエスト 3 依頼人の死後に届けものをするサービス「天国宅配便」の配達人が書き手のお話。 最後で、宅配便の彼女の過去が明らかになる。 テンコちゃんとカナちゃんに先立たれた夕子。 せっかくコーラス部の3人で赤い屋根の家に楽しく住んでいたのにふたりに先立たれ、立ち直れない。 そこにふたりから届け物が。 ふたりのコーラスを録音したテープだった。 思わずソプラノを重ねて歌ってしまう夕子。 そんな友人関係っていいな。 わからず屋の祖母に何もかも反対され、田舎に暮らすことを強要される人生にいらだっている文香。 でも反対する、その本当の気持ちは真逆だった。 真逆だと気づかせてくれたのは、天国宅配便のお届け物。中身はゲーム機だった。その中でken1に祖母の気持ちを聞く。 幼馴染と結ばれることのなかった中年男性。 真帆は誰とも繋がっていなかった。 その理由は、進行性の免疫系の病気になっていたから。そんな自分の姿をかつても今も好きな相手、ユウには見られたくなかった。 それなのにユウのことを知っていて、天国宅配便に依頼していた。 それはまさかの、ユウが逆玉の輿の自宅に居場所がなくて仕事帰りいつも時間つぶししていた公園で、見られていた。かくれんぼの名人だった真帆らしく。 この話が一番沁みた。 同じく、進行性の免疫系の難病を持っているため。 私にはユウみたいな人はいないけど。 高校の地味なサイエンス部で部長をしていた長部。長部に届いた天国宅配便のお届け物は手紙だった。しかも顧問の先生から。 5人それぞれに手紙があり、持ち物が記されている。 流石にプラモデルが好きで、だから大凧、というのは無理っぽい設定だけど、ギネスに載るほど大きなシャボン玉を作るためのツールが5つ。 ただ、砂糖がなぜ必要か、理系苦手の私にはわかりませんでした… サラッと読めるハートウォーミング系。
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