天国からの宅配便 の商品レビュー
思い残すことがあったとして、それをどんなふうに伝えるのかはとても悩むこと 今を生きる、その人のためにできることを考えて その人はきっと、自分にとって大切な人 置いていかなければならないとわかって、その人へと思うことは、前を向いて、生きていって欲しいこと 自分のことなんて忘れても...
思い残すことがあったとして、それをどんなふうに伝えるのかはとても悩むこと 今を生きる、その人のためにできることを考えて その人はきっと、自分にとって大切な人 置いていかなければならないとわかって、その人へと思うことは、前を向いて、生きていって欲しいこと 自分のことなんて忘れても良い でも時々思い出して欲しい 自分を責めないで欲しい でもやっぱり 思いを伝えるなら、生きているうちに、だよなって思います
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亡くなった人が、残された人のためを思い送る何かで、背中を押されて前を向いてゆける素敵なお話でした。  ̄死は、誰も知らない遠い川の向こう側なのかもしれないが、川のこちら側に残された物の中に、形を変えて生き続けるものだってきっとある_
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天国宅配便、とても素敵なサービスだなと思いました。 依頼主も受取人にも救いが感じられて、どの話にも泣かされました。 表紙イラストも、各章の登場人物達がひっそりと描かれていて、読後にそのことに気づいてまた泣かされたり。 遠くから見下ろす七星さんの姿が素敵ですね。
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『天国からの宅急便』 読む前にこのタイトルを見て、ファンタジーなのかな?と思ったけど、ちゃんと現実的なサービスだった。 私自身もこの作品の登場人物と似たような経験があって... 50代という若さで亡くなった父が、生前私たち家族宛に動画を撮っていたのを、父の死後、彼のスマホの写真...
『天国からの宅急便』 読む前にこのタイトルを見て、ファンタジーなのかな?と思ったけど、ちゃんと現実的なサービスだった。 私自身もこの作品の登場人物と似たような経験があって... 50代という若さで亡くなった父が、生前私たち家族宛に動画を撮っていたのを、父の死後、彼のスマホの写真フォルダから見つけたことがあった。 この本を読み終わったとき、その動画を見たときに感じた、なんとも言葉に表せなかった感情を思い出した。 身近な人を亡くした経験がある人には、心にすーっと入っていく作品だと思う。
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p.9 何もかも持っているから、他人にあげられるのだ。余裕があるから、いつでもそうやってニコニコ笑っていられるのだ。心の奥のどこかで、暗い炎が燃える。いつもそうだ。持っている人間には、持っていない人間の事まではわからない。持っていない人間が、優しい隣人からありがたい施しを受ける...
p.9 何もかも持っているから、他人にあげられるのだ。余裕があるから、いつでもそうやってニコニコ笑っていられるのだ。心の奥のどこかで、暗い炎が燃える。いつもそうだ。持っている人間には、持っていない人間の事まではわからない。持っていない人間が、優しい隣人からありがたい施しを受けるときに、どんな気持ちになるかーーそこまで思って新垣は、まだ自分が、ずっと前に終わったことを引きずっているのだとわかって、自分と言う人間の、器の小ささを思い知る。
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依頼人が死んだ後に配達してくれる、天国宅配便。四つのお話がありましたが、私はオセロの女王に出てきた青年が、とても素敵だなと思いました。本当にこんな宅配便があったら、私も七星さんみたいに届けに行きたいなぁ。
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ある日突然、亡くなった人から小包が届く。 それはとても大切な人からだったり、えっなんで?と思う人だったり。 届いた小包が、生きている人が前に進む一歩となる。 小包は天国宅配便から届く。仕組みはなくなる人が事前に頼んでおくシステム。 このあたりはむしろ、現実的で清々しい。 どの...
ある日突然、亡くなった人から小包が届く。 それはとても大切な人からだったり、えっなんで?と思う人だったり。 届いた小包が、生きている人が前に進む一歩となる。 小包は天国宅配便から届く。仕組みはなくなる人が事前に頼んでおくシステム。 このあたりはむしろ、現実的で清々しい。 どのお話も読んだあと胸があたたかくなったけど、亡くなった顧問からの小包により部員を訪ねていく話がよかったな。 天国宅配便の従業員、七星さんの背景も気になる。 本の存在を知り迷っていたけど、続編が出ることを知り慌てて読みました。続編が楽しみです。
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なんの心残りもない人生を送れたらどんなに良いだろう。 生きている間に分かりあう事が出来ていたらと思わずにはいられない。 4つの物語はどれも日常に寄り添ったリアルなエピソードばかり。 生きる気力を無くしゴミ屋敷で暮らす老女、閉塞的な田舎が嫌で堪らない女子高生、家に居場所がない中...
なんの心残りもない人生を送れたらどんなに良いだろう。 生きている間に分かりあう事が出来ていたらと思わずにはいられない。 4つの物語はどれも日常に寄り添ったリアルなエピソードばかり。 生きる気力を無くしゴミ屋敷で暮らす老女、閉塞的な田舎が嫌で堪らない女子高生、家に居場所がない中年男性、友人から利用される女子大生、皆一様に現在の生活に鬱屈とした思いを抱えている。 そんな彼らの前に現れるのは、依頼主の死後、預かった遺品を届ける「天国宅配便」の七星律。 依頼者それぞれの祈りに満ちた小包に胸が一杯だ。 繋がる想いに感涙の一冊。
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図書館の新着で見かけたが、タイトルで予想したとおりの内容紹介に興味を持てずスルー。が、タイムラインで流れてきた読友さんのレビューに惹かれて読んだ。 まず勘違いしていたのは、タイトル通りの“天国からの宅配便”ではなかったこと。死者が生前に依頼しているのだから、オカルトでもなんでもな...
図書館の新着で見かけたが、タイトルで予想したとおりの内容紹介に興味を持てずスルー。が、タイムラインで流れてきた読友さんのレビューに惹かれて読んだ。 まず勘違いしていたのは、タイトル通りの“天国からの宅配便”ではなかったこと。死者が生前に依頼しているのだから、オカルトでもなんでもない真っ当なビジネスだ。まあ、ペイするかどうかは疑問だが。そしてこの手の作品にありがちな同じパターンの連作でもなかった。 どれも泣かせる話だが、第3話と第4話が好きだな。期待していなかった分評価は高いが、決してそれだけではない、いい作品だった。
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生前に、遺しておきたい物を持っていてほしい人に宅配を用意しておく。 そして故人から宅配が届く。 すっごくいいな!と思いながらそれぞれの宅配物にまつわるお話を読んでいました。 実際にこんな宅配便『天国宅配便』があればいいのになって思う。
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