天国からの宅配便 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
送り主はもうこの世にいない。送り主が亡くなってから届く宅配便。第1話は親友から届いた宅配便によって立ち直った夕子さん。第2話はオセロの対戦ゲームによって届いた祖母の言葉「やりたいことをやりなさい」「行きたいところへ行きなさい」第3話の「午後十時のかくれんぼ」はせつなかった。真帆の最後のかくれんぼは最強だった。第4話のサイエンス部の顧問の先生が二十歳になったらお祝いに土手で課外授業をしてみんなで集まろうって約束を亡くなってから部長を通して部員それぞれに持ち物を準備させ、集める話は清々しかった。続きも読もう
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亡くなった人からある日届く宅配便。 その人は何を思い、何を託したのか。 優しさ、思いやりの詰まった心暖まる物語集。
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大切な人に、遺された人に思い出を渡す宅配便の話。残された側にとって思い出の品だったり大切なものだったり。心温まって涙が止まらない。大切なものを失った人に。
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かなさんのレビューを読んで手に取りました。ありがとうございます。 タイトルから想像した通り、亡くなった方からの贈り物の話。 4篇とエピローグからなる物語。 設定からしてせつない話ばかりだった。 【わたしたちの小さなお家】と【午後十時のかくれんぼ】が良かった。 【わたしたちの...
かなさんのレビューを読んで手に取りました。ありがとうございます。 タイトルから想像した通り、亡くなった方からの贈り物の話。 4篇とエピローグからなる物語。 設定からしてせつない話ばかりだった。 【わたしたちの小さなお家】と【午後十時のかくれんぼ】が良かった。 【わたしたちの小さなお家】 学生時代に仲の良かった女の子3人で1つの家に住んでいたユウちゃんの話。テンコちゃん、カナちゃんが相次いで亡くなってしまい、生きる気力を無くしたユウちゃんに2人からの贈り物が。 色んな事があった3人が六十代手前で3人で住むことになった。楽しくて楽しくてしょうがなかっただけに2人に先立たれたユウちゃんの喪失感は計り知れない。 【午後十時のかくれんぼ】 かくれんぼが大好きだった幼馴染の真帆と祐の話。 この話が一番悲しかった。 真帆の気持ちも分かる、分かるけどそんなところに隠れるんならもっといっぱい話をして楽しい時間を過ごした方が良かったんじゃないのかと思ってしまう。 でもやっぱり女性の立場だと真帆のように思うものなのかな。
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知らずに続編から読んでしまったところ、かなさんに一巻?があることを教えてもらって出会えた本。 こっちも良かったな。 ゴミ屋敷とかくれんぼとサイエンス部(ほとんど全部じゃん笑)が面白かった。 今日は病院で検査を受ける待ち時間に読んでいたから、自分だったらどうするだろうとか思ってしま...
知らずに続編から読んでしまったところ、かなさんに一巻?があることを教えてもらって出会えた本。 こっちも良かったな。 ゴミ屋敷とかくれんぼとサイエンス部(ほとんど全部じゃん笑)が面白かった。 今日は病院で検査を受ける待ち時間に読んでいたから、自分だったらどうするだろうとか思ってしまって病院で読むには選本ミスだったなと思いつつも読み切ってしまった。(結果は何も問題ありませんでした)
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予想通りせつなくて温かいお話でした。生前はわからなくても故人となってから知る本当の気持ち、それを知って後悔するだけでなく前向きに捉えて前に進むことが大切なんだということを教えられました。
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故人から依頼を請けた天国宅配便が遺品を届ける。どれもちょっぴり切ない。できれば生きているうちに思いを伝えた方がお互いに幸せなんだろうけど、遺品を受け取ることで故人を感じられるのも嬉しいことなのかな?サイエンス部の話が印象的だった。
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タイトルからして、あったかいお話なんだろうなと思ったらまさしく。 凝り固まった心がじんわりと解けていくような どのお話もビタースイートでした。 この作家さんの他の本も読んでみたい。
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かなさんのレビューで出会うことができました。ありがとうございます! 著者の柊サナカさんの経歴も素敵。香川県生まれ、日本語教師として7年間海外勤務のあとデビューですって。途中涙があふれ過ぎて文中読めなくなるくらいの、揺さぶられる展開。先に逝ってしまう側が残された側へメッセージを込め...
かなさんのレビューで出会うことができました。ありがとうございます! 著者の柊サナカさんの経歴も素敵。香川県生まれ、日本語教師として7年間海外勤務のあとデビューですって。途中涙があふれ過ぎて文中読めなくなるくらいの、揺さぶられる展開。先に逝ってしまう側が残された側へメッセージを込めたプレゼントを配達するというお仕事。直接面と向かって伝えられなかったことを、配達人が依頼主の代わりに届けてくれる。 『わたしたちの小さなお家』 ―もうちょっとゆっくりしてこっちにおいでなさいねー 同居していた仲良し三人組のそれぞれの持ち味を生かした息の合ったコーラスが聞こえてくるよう。 『オセロの女王』 ―やりたいことをやりなさいー おばあちゃんの孫への応援メッセージ。精一杯それぞれの世代で生きてきた力強さを感じる。 『午後十時のかくれんぼ』 ―いつか見つけに来てね― かくれんぼで遊んでた幼馴染への秘めた思い。思い出しただけでも涙腺が緩むくらい切なすぎるお話。 『最後の課外授業』 ―よかったら、みんなでまた集まらないかー サイエンス部の皆へ高校の先生からのミッション。生徒たちのこと陰ながら応援してたんだなあとしんみり。個性的で得意分野を生かした部員が協力し合うまでの心情の変化も嬉しい。 残された息子へ本をプレゼントする司書さんだったお母さまの話や、捨てることのできなかったものを思い出して娘と会う決心をつけた依頼主の話も短いながらに胸をうつ。社長と七星の顔はめ道中はついていきたい。 「川のこちら側に残された者の中に、形を変えて生き続けるものだってきっとある」誰かの最後の思いを届ける天国宅配便。届けてほしいところがありすぎるなあ。 第二弾もあるようなので楽しみ♪
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なんだか、とっても悲しいお話だとタイトルからは予想してましたが、間違っていました!すごくいいお話で、心が動かされました。 依頼主の死後、預かった遺品をしかるべき人のもとに届ける「天国宅配便」…七星律という女性配達員が受取先にお届けする連作短編集です。 ・わたしたちの小さなお...
なんだか、とっても悲しいお話だとタイトルからは予想してましたが、間違っていました!すごくいいお話で、心が動かされました。 依頼主の死後、預かった遺品をしかるべき人のもとに届ける「天国宅配便」…七星律という女性配達員が受取先にお届けする連作短編集です。 ・わたしたちの小さなお家:親友たちに先立たれ消沈する老女のもとに、その親友からの小包が届く。 ・オセロの女王:上京への憧れを抱く孫とそれを許せない祖母…。永眠した祖母から思いがけない贈り物が届く。 ・午後十時のかくれんぼ:初恋の思い出を引きずる中年男性…相手にはよくかくれんぼに付き合わされていた…。 ・最後の課外授業:高校のサイエンス部顧問より部員に手紙が届く。必要なものを持って土手で再会しようと…。 ・エピローグ:母からの依頼を受けてその子供は…。配達員七星律の過去にもちょっとだけ言及する…。 私は田舎住まいなんで、オセロの女王の孫の気持ちに共感できましたねぇ…。そして、午後十時のかくれんぼ…真帆ちゃんの切なくとも優しい思いにやられそうになりました。他のお話もそうですけど、大事な人が亡くなるのは本当に悲しいことだけれど、残された私たちが生き続けるために必要なことを思い出と大事な人を思う気持ちと一緒に、七星律ちゃんが届けてくれてるんだなぁ…と感じました。読んでいて、本当に気持ちのよい、そして前向きな気持ちにさせられる作品だと感じました!
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