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天国からの宅配便
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2022/02/17 |
JAN | 9784575244908 |
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商品レビュー
3.9
52件のお客様レビュー
初恋(かくれんぼ)のお話は切なかった。もしあの時気持ちを伝えていたら別の未来があったかもしれないと思ってしまうが、それもまた人生なんでしょうね。
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遠く離れてしまった人に、自分の気持ちを伝えておきたい。そんな願いを託せるサービスがある。 ただし気持ちを込めた品が相手の手に届くのは、依頼人の死後になる。それがこのサービスのルールだ。 それでも自分に死期が近づいたことを覚った人はさまざまな気持ちを込めて、この宅配サービス...
遠く離れてしまった人に、自分の気持ちを伝えておきたい。そんな願いを託せるサービスがある。 ただし気持ちを込めた品が相手の手に届くのは、依頼人の死後になる。それがこのサービスのルールだ。 それでも自分に死期が近づいたことを覚った人はさまざまな気持ちを込めて、この宅配サービスを利用する。 そのサービスの名は「天国宅配便」。 気持ちを伝える側と伝えられる側。それぞれの思いを切なく描くヒューマンファンタジー。シリーズ1作目。 ◇ 新垣夕子は今日も長椅子の上で、うつろな目をして寝転んでいる。そうして朝から日暮れまで、見るともなく天井を見つめている。 長椅子が夕子の定位置になったのは、床の上が足の踏み場もないほどの惨状を呈しているからだった。 床の上を占領しているのは、洗濯もせずに脱ぎ散らかしたままの衣服、1年以上溜め込んだ新聞やチラシ類、極めつけは捨て忘れが重なり溜まる一方の生ゴミだ。 特に生ゴミはどれもポリ袋には入れられているものの、かなりの異臭を放っている。まさに汚部屋そのものである。 夕子がこんな無気力状態になったのは、同居して老後生活を楽しく過ごしていた女友達2人に先立たれたことが原因だった。 耐え難い孤独感。75歳という年齢からくる衰え。生きる意欲は湧いてこなかった。 と、玄関のチャイムが鳴った。モニターを見ると宅配業者らしい服装をした若い女性が映っている。身寄りのない夕子には送り主の心当たりなどない。訪問販売か何かに違いないと思った夕子だったが……。 ( 第1話「わたしたちの小さなお家」) 全4話およびエピローグからなる。 * * * * * 以前に町の図書館で探したときは貸し出しされていたため、残っていた2作目『あの人からの贈り物』を借りて読みました。 その2作目が十分な面白さだったので、ワクワクして読んだ第1作。期待以上でした。 4話とも設定および話の組み立てがみごとだったと思います。 例えば第2話「オセロの女王」。 田舎町を縛る強固な因襲に耐えきれなくなった主人公の文香。 文香は、古いしきたりを押し付けてくる祖母と大喧嘩して、高校卒業と同時に都会へと出ていきます。後になって、入院した祖母を見舞うものの関係が修復されないまま祖母は息を引き取りました。そして届いた天国宅配便。 普通なら祖母が遺したものから、そこに込められた気持ちを文香が感じ取って、となるのでしょうが……。 凝った演出に唸ってしまいました。 また、第3話「午後十時のかくれんぼ」では、祐という中年男性が主人公。 会社でも家庭でもうまくいかない祐にとって心の拠り所となっていたのが、幼馴染みの真帆との思い出でした。 ある日のこと、祐の初恋の相手でもある真帆から、「天国からの」手紙が祐のもとに届けられます。呆然とする祐ですが……。 2人の思い出を絶妙に絡めたプチミステリーの味付け。美しい悲恋物語です。 第4話「最後の課外授業」では、少し気の弱い長部彩香という女子大生が主人公。 ある日、彩香のもとに5通の手紙が届けられます。送り主は高校時代の彩香が部長をしていたサイエンス部の顧問だった真田先生。手紙は、彩香と4人の部員1人1人に宛てられたもので、彩香が各部員に手渡すようにということなのですが……。 自分に自信のない彩香が、かつての仲間たちと再会することで成長していくロードムービー風のストーリー。読んでるこちらも元気をもらえます。 そしてエピローグは天国宅配便事務所の内緒話。ゆったりした気分で本を閉じることができました。ほっこりした温かい気持ちに浸りたい方にはオススメです。
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コルベットさんのレビューを読んで、私もデトックスしたくなり借りてきました(*´∇`*) 亡くなった方からの宅急便が届く物語 連作短編です♪ とても読みやすい一冊でした 悲しく、暗いイメージを想像してましたが、前向きになれる、気持ちがリセットされるような読了感です ◯わた...
コルベットさんのレビューを読んで、私もデトックスしたくなり借りてきました(*´∇`*) 亡くなった方からの宅急便が届く物語 連作短編です♪ とても読みやすい一冊でした 悲しく、暗いイメージを想像してましたが、前向きになれる、気持ちがリセットされるような読了感です ◯わたしたちの小さなお家 一緒に暮らしていた友達へ ◯オセロの女王 孫へ ◯午後十時のかくれんぼ 幼馴染へ ◯最後の課外授業 サイエンス部の教え子へ 短編はあまり得意ではないというか、入り込むと終わってしまう感じが苦手なんですが、こちらは程よい長さでどの話も良かったですヽ(´ー`) 特にサイエンス部の話が好きかな 最後のエピローグもよかったです(*´-`) 今の自分に訴えかけてくるものがありました。 なんか本ってすごい響いてくるタイミングってありますよね、、、 それがこのエピローグでした 『まだ川のこちら側なんですから』 このあたりを何度も読み返してしまいました。 続編の2冊も手元にありますー(๑・̑◡・̑๑) 嬉しいなー!嬉しいなー! 早速読んじゃうぞー!
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