タイムマシンに乗れないぼくたち の商品レビュー
目立つこともないけど、孤立してるわけじゃない。 その他大勢だけど、その中にも入れていない。 誰といても居心地が悪い。 それを誰にも言ったことはない。 この「絶妙なひとりぼっち」に、馴れ合うことじゃなくて、容認される安心感を求めていたのかもしれないと気付く。 こんなにたくさん人...
目立つこともないけど、孤立してるわけじゃない。 その他大勢だけど、その中にも入れていない。 誰といても居心地が悪い。 それを誰にも言ったことはない。 この「絶妙なひとりぼっち」に、馴れ合うことじゃなくて、容認される安心感を求めていたのかもしれないと気付く。 こんなにたくさん人がいるのになんで私は1人なんだろう、本当に自分をわかってくれる人はいない。そう思ったことのある人に読んで欲しい。 劇的に変わる事はないけど、あなたのことをちゃんと見てるよって、優しく見守ってくれているような1冊でした
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何かずっしり晴れない感じはあるけど 今だからこそ共感でき、今だからこそ今日から頑張ろうと思えた一冊。 表紙の絵は好みじゃなかったけど、読んだ後には納得できる表紙だった
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本の題名になっている「タイムマシンに乗れないぼくたち」が好き。 田舎の閉塞感やどうにもならないことが多く、 どの話も、読んでいてヒリヒリして若干辛い、 でもきっと良くなるはずという感覚になるのはなぜだろう。
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世の中の「一般的」とか「普通」の枠を少しだけはみ出た…いや、境界線を踏んでる程度に「変わった人」が登場する短編5編を収録。 自分以外の人が何をしようと、自分に害の及ばない限り自由にさせてやればいいのに、ついついかまってしまいたくなり、いじってしまいたくなり、攻撃したくなる…。そういう気持ちがなくなれば、世の中もっと住みやすくなるんだけどなぁ…。 友達や仲間は大切だけど、その世界だけで生きたり、その枠内の価値観を過度に強要すると、人生がグっとつまらない閉塞したものになる。田舎のマイルドヤンキー一族のような窮屈な世界。 そりゃ、つらいよな、もっと自由にやろうよ。もっと、他人に寛容であろうよ。そういう思いを強くした1冊。 皮肉なのは、この本が文芸春秋からでてること…閉塞感を煽って飯のタネにしてる「文春砲」のお前らがこの本出せるんやな。大人って怖いわ
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『生き抜くための妄想に頼る人達の旅立ちの物語』 コードネームをつけようとしたり、夢の女と暮らしたり、タイムマシンに乗ろうとしたり… 人との関わりが苦手な人達が、妄想の力に頼ったり藻掻き苦しみながらも、かすかな出口の光を見出すまでの物語。派手さはないけど、優しさに溢れた作品でした!
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寺地さんの本に出てくるので多いのが、世の中の「普通」に沿って「普通」に過ごしたいだけなのにそれが叶わない、という人たちが描かれていること。 もれなく私もその一人。だからこそ、これだけ寺地さんの世界観に共感できるんだと思った。
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「コードネームは保留」は笑った。是非真似したいものだ。とはいえ、全体的に笑える短編集ではない。一貫して人は醜く、理解し合えず、面倒で、鬱陶しい。その解消もとても控えめ、ミニマムな納得だ。
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短編集 それぞれの処世術。また、その処世術が要らなくなるまで。 「コードネームは保留」が好きだなぁ 「深く息を吸って、」の主人公がきみなのも最後ぐっときた!
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レビューはこちら↓ http://blog.livedoor.jp/bunkoya/archives/52601366.html
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思い通りではない日常生活が、人との関わり方や考え方で変われる気がする。 気持ちが少しだけフワッとなれました。
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