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タイムマシンに乗れないぼくたち
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タイムマシンに乗れないぼくたち

寺地はるな(著者)

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タイムマシンに乗れないぼくたち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/02/08
JAN 9784163914978

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商品レビュー

3.5

121件のお客様レビュー

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2024/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「しあわせとやらが一種類ではないことぐらい、わたしたちはもうちゃんと知っているはずだ」 "何不自由のない暮らし"とよく言うけれど、その"不自由"の基準って何なんだろう。 「自由に見える人は、まわりが思うより自由ではないかもしれない」 人の価値観はそれぞれに違う。自分の価値観を他人に押し付けるのだけは止めようと思い知らされた。 生きづらさ、寂しさを抱えた人たちがたくさん出てくる短編集。 心の風邪、心の骨折。世の中には心にまつわる病気・怪我の多いこと。身体に及ぶ病気・怪我より厄介だ。 けれど読んでいて嫌な気分には全然ならなくて、むしろそんな人たちに優しく寄り添う心地よさに救われた。 「顔を上げて。深く息を吸って、ゆっくりと吐いて。きみはきっと、だいじょうぶ」 おまじないのようなこの一文。短編の主人公だけでなく、読み手の気持ちもほぐしてくれた。

Posted by ブクログ

2024/11/04

短編集あまり好きではないですが、これは良いかも、と思いました。テーマが良いからかも。 タイムマシンに乗れないぼくたち、と、口笛、が好き。 1人になることへの不安がない人っていないのかも、そこへの感受性の強弱の問題かもしれない。どこにも糸口はあるので変われるし、自分の関わった人に幸...

短編集あまり好きではないですが、これは良いかも、と思いました。テーマが良いからかも。 タイムマシンに乗れないぼくたち、と、口笛、が好き。 1人になることへの不安がない人っていないのかも、そこへの感受性の強弱の問題かもしれない。どこにも糸口はあるので変われるし、自分の関わった人に幸せになってほしいという傲慢ではなくて心からのあたたかさってあるとおもう。 人はとやかくほんとに言わないでほしい、言うことが良いと思ってるかもだけど違うよ、その言葉はたまに相手に永遠に残るから。でもだとすると何を相手に言えるのか?

Posted by ブクログ

2024/10/22

「コードネームは保留」ものすごい個人的な感想だけど、twitterで憧れてたアカウントの中の人ってこんな人なのかな、と思った。 主人公たちが割とスンとしたダウナーぽいキャラなのが良いけれど、逆にそこにモヤッともする。怒れよ!と思ってしまう。(コードネームは保留にそういうキャラが...

「コードネームは保留」ものすごい個人的な感想だけど、twitterで憧れてたアカウントの中の人ってこんな人なのかな、と思った。 主人公たちが割とスンとしたダウナーぽいキャラなのが良いけれど、逆にそこにモヤッともする。怒れよ!と思ってしまう。(コードネームは保留にそういうキャラが出てくるけど、直接キャラにそう言ってるわけではないので、自分は違うと思いたい。というか、女側に言うわけないじゃん。全然違う方の本だけど、ダルちゃんに出てくる女性とかにモヤッたのってそこが理由か、とこの本を読んで気付いた。注意するとしたら女ではなく男の方にする。) フェミニズム小説にありがちな雰囲気だけど、そう銘打たれてないからか短編だからか、その手前で話しが終わっちゃってる印象。ちょっと物足りなかった。 「対岸の叔父」すごく好き。自由な人ってなんだろうね。最近よく考える。やっぱ権力無いと難しいのかな。

Posted by ブクログ